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メットライフドーム(西武ライオンズ球場)

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◆メットライフドーム(西武ライオンズ球場)
  ◎設計:池原義郎
  ◎施工:清水建設(第一期スタンド工事)
     :鹿島建設(第二期ドーム化工事)
  ◎竣工:昭和54(1979)年3月(スタンド部分)
     :平成11(1999)年3月(ドーム化工事)
     :平成21(2009)年3月(ダグアウトテラス、フィールドシート設置工事)
  ◎構造:鉄筋コンクリート造(球場ビル、スタンド部分)
  ◎所在地:埼玉県所沢市上山口2135


まだプロ野球の開幕には早いですが、今回は埼玉西武ライオンズの本拠地・メットライフドーム(西武ライオンズ球場~西武ドーム)を紹介したいと思います。この球場については2013年に一度取り上げていますが、昨年から大規模改修に入ったこともあって、これまでの記憶を留めるために再度記事を発表させていただきました。

現在米生保会社のメットライフ生命のネーミングが冠されたこの球場は、昭和53(1978)年に西武鉄道やプリンスホテルの親会社である国土計画(コクド)が、福岡野球株式会社(社長・中村長芳、1924~2007)経営のクラウンライター・ライオンズを買収し、埼玉県所沢市に移転するに際し建てられた球場でした。厳密に言うと球場が竣工する前年にはコクド(西武)グループの総帥・堤義明(1934~)により、多摩湖畔・狭山湖畔に位置する西武所有のこの土地に球場を建設することを発表しており、球場の活用案を模索していた結果の球団買収だったようです。

球場建設に際しては堤義明の出身校である早稲田大学出身で、同大学の教授を務めていた建築家の池原義郎(1928~2017)が設計を担当しています。そして福岡の名門チームだったクラウンライター(西鉄~太平洋クラブ)ライオンズを買収した西武球団が徹底したのが、当時の日本には存在しなかったアメリカンスタイルの球場建設でした。野球場の歴史を取り上げた評論では、MLBロサンゼルス・ドジャースの本拠地であるドジャースタジアム(1962年竣工)をモデルにしたと紹介されることが多いです。しかし内野から外野へと少しずつ下っていく客席の造形や、外野席部分に芝生席を設けた作りなどは、MLBカンサスシティー・ロイヤルズの本拠地であるカウフマン・スタジアム(1973年竣工)に似たものになっています。

ちなみに西武球場は丘陵地の傾斜を活かし、地面の上に客席を設けた作りになっています。地形の関係もあってこのような作りが採用されたと思いますが、他の球場にはない独特な造形が生み出されたと考えられます。横長のバックスクリーンと、外壁に白の塗装が塗られたバックネット裏の球場ビルは他の球場にはないオリジナリティーさを醸し出しています。
また座席はドジャースタジアムと同じ、アメリカンシーティング社(American Seating)製造の椅子・約2万7千席を輸入、当時としては相当ゴージャスな施設となりました。この椅子の色ですが周辺の狭山丘陵の自然と合わせ、黄緑を採用したものです。現在も客席の椅子の9割近くは当時のもので、最近では相当色あせてきましたが開場から40年経った現在も大切に使われ続けています。座り心地も他の球場の椅子に比べて遜色ありません。いかに当時の関係者がグレードの高い球場建設にこだわったか、痛感させられる点でもあります。

そして約2年の歳月をかけ、平成11(1999)年の春には客席上にドーム屋根の架設工事が竣工。ドーム化以降は多少窮屈な印象を受ける球場になりましたが、周辺の自然と共存した環境は他の野球場にはない誇れる点だと思います。ドーム化以降、この球場については春先と秋の寒さと夏の暑さが指摘されますが、密封した完全ドーム化を断念した現在これ以上の改善は望めないと思います。冷暖房のエネルギーを使わない地球環境に優しい球場という事を頭に入れて、暑さ・寒さ対策をしていただいて、この球場へ訪れていただきたいものです。
ちなみにアメリカMLBの強豪チームである、ボストン・レッドソックス、ニューヨーク・ヤンキース、シカゴ・カブスの本拠地での試合は、春先だと氷点下近い気温でも試合をやっていることもお忘れなく。虫や鳥が嫌いな方は密封型ドームでの観戦をお勧めします。

ここからはかなりの数の写真になりましたが、2017年と2018年に撮影した写真をご覧ください。なお今回は筆者の父親が撮影した、開場間もない1980年と1981年の西武ライオンズ球場時代の写真も併せてお楽しみください。
今から3年後の球場の改修工事完成を楽しみに、今年も地元球団を応援したいと思います。

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1980年、1981年撮影の西武ライオンズ球場。オープン当時、日米野球のため来日したメジャーリーガーもその美しさを絶賛した。但し周辺に多摩湖、狭山湖という東京都水道局管轄の二大貯水池があることが影響してか、少し天気が悪くなると雨が降るという気象状況に悩まされ、その結果ドーム化の運びとなった。ドーム架設前は1塁内野スタンドに座ると、秩父山系に沈む美しい夕日が見えたり、自然と共存したとても美しい球場だった。
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当時のレオは少し不格好。ちなみに妹分のライナがデビューしたのは、1981年5月のこと。デザインは勿論のこと手塚治虫。
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勝利試合後バックネット裏の客席を選手が上って行くのも、開場当初からの慣習。
上の写真はステーヴ、下の写真はテリーの両外国人選手の姿が見える。
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当時の西武球団は勝利・ホームラン時の花火打ち上げ、マスコットの採用、子供のためのファンクラブを結成するなど、当時のプロ野球では画期的な企画を様々おこない、年間130万~140万人の観客を動員する(79年~81年は実数に近い観客数を西武球団は発表していた)人気球団となった。

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3塁側L,sデッキシート上に設置されている年代物の電子オルガン。アマチュアキーボード奏者で楽器の歴史に詳しい筆者の姉が詳細を調べたところ、ビクターの子会社・ビクトロンによって西武ライオンズ球場が開設した約40年前に製造されたものだという。その後ビクトロンは世界的な楽器メーカーであるローランド社に吸収されたため、オルガンにはローランドのエンブレムが付けられている。更にこのオルガンは改造され、レトロチックで温かい音色のハモンドオルガンの音も鳴る優れものになった。
なお他球場はシンセサイザーなどでオルガン音を再現し、演奏されているところも多いが、メットライフドームは正真正銘のオルガン演奏である。試合中の応援と一体になって奏られるオルガン演奏は、この球場の魅力の一つだ。
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メットライフドームへの途中駅である西武池袋線・西所沢駅ホームには,このような掲示もされている。

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by tokyo-farwest-net | 2019-01-25 14:25 | ■埼玉・所沢 | Trackback | Comments(2)

埼玉県川越市の旧関根平蔵邸

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◆旧関根平蔵邸
 ◎設計:関根平蔵
 ◎施工:関根平蔵
 ◎竣工:大正14(1925)年ころ
 ◎構造:木造化粧タイル張り2階建て
 ◎所在地:埼玉県川越市中原町1


今年の夏から行こうと思いつつ、なかなか行けなかったのが埼玉県の川越市。我が家の最寄り駅から電車に乗れば僅か20分弱で到着するのですが、なかなか行くチャンスがなく先週の土曜日にやっと訪れた訳です。
この時の川越訪問の第一目標は、今年から公開が始まった市内六軒町の屋敷と邸宅の見学でしたが、昼過ぎの出発だったため受付終了の時間を過ぎてしまい、その足で西武鉄道本川越駅すぐそばの中原町へ向かった訳です。そして大通り脇の小路を入ったところには、茶色の化粧タイルが貼られた重厚なレトロな洋館が建っていました。この茶褐色の洋館、大正の末に地元の棟梁・関根平蔵の自邸として建てられたものです。関根平蔵さん、このころ川越からほど近い現在の入間市の河原町で、の石川組製糸西洋館(設計:室岡惣七、大正10年築)の施工を手掛けており、その余った部材を譲り受け、ちゃっかり自分のお宅を建ててしまったそうです。デザイン的にも入間市の旧石川組製糸の西洋館によく似ていますよね。大正建築マニア的にはところどころの意匠に、大正建築らしいセセッションの影響がみられるのがニヤリとさせられてしまいます。

川越というと蔵造り商家ばかりが注目されますが、銀行邸宅教会なと素晴らしい近代洋風建築も数多くある、バラエティーに富んだ歴史都市なのであります。観光の定番コースからは若干外れていますが、西武線の本川越駅からほんの数分の場所に大正モダンな地元棟梁のかつての家は建っていますので、興味がある方は是非訪ねてみて下さい。

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by tokyo-farwest-net | 2018-11-03 05:03 | ■埼玉・川越 | Trackback | Comments(1)

埼玉県入間市の旧黒須銀行本店

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◆旧黒須銀行本店
  ◎設計:不詳
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:明治42(1909)年
  ◎構造:土蔵造り2階建て
  ◎所在地:埼玉県入間市宮前町5-33
   ❖入間市指定有形文化財


 昨年秋、埼玉県入間市の旧石川製糸西洋館(大正11年築)を見学しに行った際、現地の係の方にパンフレットを頂き、その帰りに立ち寄ったのが、こちらの旧黒須銀行の本店です。
 この黒須銀行、明治27年に設立された黒須相互組合を前身とし、明治33年に銀行として設立したものだといいます。設立当時はかの渋沢栄一が顧問を務めていたそうですが、第一次世界大戦後の不況のために経営が悪化、大正11年に埼玉の大手地場銀行の一つであった武州銀行に吸収され、昭和18年には国の指導により、やはり埼玉の大手地場銀行であった八十五銀行などと合併、埼玉銀行の豊岡支店となり、昭和35年まで銀行店舗として使われていたそうです。その後は地元の郷土資料館として再生され、現在に至っています。

 この時の訪問で驚かされたのが、明治後期の土蔵造りの銀行店舗が現代まで残っていたことです。交通量の多い幹線道路沿いにあったり、建物脇に歩道橋があったり、少し肩身の狭いような感じもしますが、なかなかの存在感に圧倒された私であります。
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by tokyo-farwest-net | 2014-05-21 07:21 | ■埼玉・入間 | Trackback | Comments(0)

西武ライオンズ球場(西武ドーム)

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◆西武ライオンズ球場(西武ドーム)
   ◎設計:池原義郎
   ◎竣工:昭和54(1979)年3月→球場スタンド部分
         平成11(1999)年3月→ドーム屋根部分
   ◎施工:清水建設→球場スタンド部分
         鹿島建設→ドーム部分
   ◎構造:鉄筋コンクリート造・・・・・スタンド部分
   ◎所在地:埼玉県所沢市上山口2135


 本日は完全に番外編の記事になってしまいますが、我が地元のプロ野球チーム・埼玉西武ライオンズの本拠地である西武ドーム(旧西武ライオンズ球場)を紹介したいと思います。
 この西武球場は1978年に旧コクドグループの総帥・堤義明氏により計画されたもので、同年の秋に福岡に本拠地を置くクラウンライター・ライオンズ(旧西鉄ライオンズ~太平洋クラブライオンズ)をコクド(西武)グループが買収、そして誕生した西武ライオンズがこの場所をホームグランドにする事になり、約半年という突貫工事で建設されたのがこの西武ライオンズ球場でした。またそれと同時に球場ビルを置く本球場の建設のほか、サブグランドや屋内練習場、選手寮、観客を乗り降りさせる6本のホームを持つ大型の駅舎も建設され、その総工費は80億円と当時としては破格のものになりました。

 そしてこの球場の設計を担当したのが、建築家の池原義郎氏(1928~)です。池原氏は早稲田大学で昭和を代表する建築家の故・今井兼次氏(1895~1987)のもとで学び、今井氏の建築の美学を継承・発展させた人物として知られています。
 また池原氏が設計を手掛けた西武球場の特徴としては、丘陵地の斜面に立地していることもあり、ホーム側を斜面の最高地点にし、外野のハックスクリーン側をその坂下にしている事でしょう。それにより内野から外野へ向けて徐々に低くなるという、あの独特な観客席が完成した訳です。またこれは日米の野球場を研究されている方から既に指摘されていますが、西武球場は米MLBの球団・カンサスシティー・ロイヤルズの本拠地・カウフマン・スタジアム(1973年築)をモデルにしており、従来の日本国内の野球場にはなかった独特な雰囲気を持ったデザインとなりました。特に横長のバックスクリーンのスコアボードや、外野奥の天然芝の空きスペース(現在は外野席に転用)、外野に向けて少しずつ下っていく形状の観客席は、米カウフマン・スタジアムの影響が強く見られます。
 あとバックネット裏のロイヤルシートを除いた一般の出入口は、バックスクリーン・スコアボード裏の二箇所のみ。外周通路を上ったり、客席通路をグラウンドを見下ろしながら各人の席へ移動するというスタイルも、一般のスタジアムでは珍しいパターンです。

 ちなみに建設者であるコクド(西武)グループは、新球場建設に際しアメリカン・スタイルの球場の完成を目指していたそうで、その極め付けとして約2万7千の座席を米国から直輸入。またこの周辺にある狭山丘陵の自然と調和させるため、座席の色にはこの当時としては珍しい黄緑色を採用しています。この座席の色、正直なところテレビ映えはしませんが、色とりどりの派手なカラーで散りばめられた国内の各球場の座席と比較すると、プレーに集中できる効果を持っているように思えます。
 またスタンド部分の客席は突貫工事で作られたこともあり、階段が急な場所などもありますが、横一列の座席数は6席から9席に設定されており、移動しやすい環境になっているのもこの球場の誇れる点でしょう。あと80年代後半から90年代後半に相次いで国内に誕生した、多目的利用が出来るドームやスタジアムの円形タイプの観客席と比較すると、この西武球場はグラウンド面に適応した客席が配置されており、プレーに集中して見れるというのもこの球場の最大の売りであります。

 竣工当時は日米野球で来日したメジャーリーグの選手からも、その美しさを絶賛された西武球場でしたが、周辺に多摩湖・狭山湖という水源地があることもあり、度重なる雨による試合中止・中断に長年悩まされていました。そのような問題を解決させるために、1997年のシーズン途中からドーム化建設工事に着手。98年の第1期工事完成に引き続き、99年開幕前にはテフロン屋根の設置工事が完成、また2009年春には一部観客席の改修、フィールドシートの設置工事が完成し、現在のような姿へとなっています。
 一応、球場名は『ドーム』となっていますが、外周通路に壁を設けていない構造のため、以前のような周辺の自然環境を楽しめる作りになっています。しかし春先や晩秋はテフロン屋根が日光を遮断してしまうため昼の試合でも底冷えしますし、夏は換気設備がないために熱が観客席にたまり相当な暑さになってしまうという問題点を抱えています。しょっちゅう試合中止になった以前の事を考えれば、かなりの改善はされたと思いますが、コクドグループが崩壊した現在、劇的な球場改修は無理だと考えられます。

 しかし我が地元の球団・西武ライオンズの選手たちの素晴らしいプレーを見たく、また球場へ通ってしまう私であります。試合の方は常に充実したものになっていますが(の筈です・・・・)、周辺自然環境と調和した球場を満喫したい方は、4月下旬~6月上旬、9月のデーゲームでの観戦をお勧めします。都心からかなり遠いですが、その美しさをもっと称賛されていい球場、機会があれば是非一度お立ち寄りください・・・・・。

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70年代らしいレトロフューチャー感溢れるスコアボードとバックスクリーンが、この球場の象徴。
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99年に設置工事が完成した西武球場のドーム部分。グラウンド部分から最大で65メートルの高さがあるという。
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こちらがサブグランドと屋内練習場。日本のプロ野球チームで、本球場のほか練習施設を同じ場所に置いた球場というのは最近では珍しい事例になった。
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こちらは2009年に設置されたフィールドビューシート。
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by tokyo-farwest-net | 2012-09-01 13:01 | ■埼玉・所沢 | Trackback | Comments(0)

秩父鉄道・長瀞駅

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◆秩父鉄道・長瀞駅
  ◎設計:不詳
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:大正3(1914)年
  ◎構造:木造平屋
  ◎所在地:埼玉県秩父郡長瀞町529-2
   ❖関東の駅百選


 今年も全国的な猛暑に見舞われていますが、皆さん残暑見舞い申し上げます。
 そんな都心の猛暑から涼しい場所を求めて7月下旬に訪れたのが、埼玉県秩父郡の長瀞です。目的は長瀞・荒川のラィン下りです。行きは西武鉄道の特急電車・レッドアローに乗り、快適に秩父へ到着。そして秩父鉄道に乗り換え長瀞へ。冷たい荒川の清流に乗ってライン下り・・・・、という予定でしたが、折からの少雨で水量は殆どなく、川底の石が船底に次々とぶつかるという相当スリリングなものでした。しかもその後に石畳の木陰で一休みしたのですが、石の余熱で私と連れの方両方とも軽い熱中症になってしまう旅でした。

 そんな散々な秩父への日帰り旅行で、撮影してきたのが長瀞駅の駅舎です。秩父鉄道ではこの駅の他にも、数々の年代物の木造駅舎が現存していますが、その中でも長瀞駅は秩父鉄道開通間もない大正3年に建てられたものと言います。田舎の素朴な感じの駅舎ですが、なかなか味があって素敵な作品だと私は思いました。
 あと最後に少し余談になってしまいますが、埼玉県秩父出身の建築家・関根要太郎氏(1889~1959)も、ご遺族から伺ったお話によると最晩年にご家族を連れて、長瀞のライン下りを楽しんだとの事です。今から半世紀前関根氏も、この駅舎を乗り降りしたのでしょうか。何だかノスタルジックな気分にもなってしまった可愛らしい感じの駅舎でした・・・・。

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最後にライン下りの途中に撮った秩父鉄道の煉瓦橋脚の写真を・・・・・。
by tokyo-farwest-net | 2012-08-18 13:00 | ■埼玉・秩父 | Trackback | Comments(0)

埼玉県立深谷商業高校記念館

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◆深谷商業高校記念館
  ◎設計:不詳
  ◎施工:高田房吉(井上工業)
  ◎竣工:大正11(1922)年
  ◎構造:木造2階建て
  ◎所在地:埼玉県深谷市原郷80
   ❖国指定有形文化財


今年の5月、埼玉県深谷市の誠之堂清風亭を見に行った際に立ち寄ったのが、この深谷商業高校の記念館でした。
外観は少し朽ちているのが気になるこの記念館の竣工は大正11年。こちらの建物を取り上げている書籍やサイトでは、アールヌーヴォーの影響が見られるという紹介されていますが、玄関の屋根破風など細部を観察してみると、この時代らしいモダンなデザインが見受けられる。この建物が竣工する大正11年以前には、セセッションやユーゲントシュティルと呼ばれるアールヌーヴォーの発展形とも言うべきスタイルが国内で全盛を極めていたので、この校舎の設計を手掛けた建築家(もしくは棟梁)は、そのような時代の流れを感じこの建物をデザインしたのでしょう。大正期らしい明るさを感じられる素敵な建物と言えるのではないでしょうか・・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2010-07-13 19:13 | ■埼玉・深谷 | Trackback | Comments(0)

川越の旧山吉デパート

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◆旧山吉デパート
  ◎設計:保岡勝也
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:昭和11(1936)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造3階建て
  ◎所在地:埼玉県川越市仲町6-6


川越蔵造り通りに残る戦前築の洋風建築と言えば、ドーム屋根の旧八十五銀行本店:現埼玉りそな銀行川越支店(大正7年築)が代表的な建造物としてあげられますが、もうひとつ忘れてはいけないとても素敵な建物があります。それが今回紹介する旧山吉デパートです。
鉄筋コンクリート製3階建てのこのビルディングは、昭和11年に川越初の高級デパートとして建てられたもので、設計は先に紹介した旧八十五銀行の設計を手掛けた建築家・保岡勝也(1877~1942)が担当しています。保岡は明治末に三菱の営繕課に在籍し同社関連の建造物を数多く手掛けましたが、大正2年に個人の設計事務所を開設、それから間もない時期に川越貯蓄銀行本店(大正5年築:現存せず)、そして八十五銀行本店の設計を手掛けています。恐らく川越山吉デパートの経営陣は、そのような実績を買って保岡に設計を依頼したのでしょう。
建物の規模は大都市にあるデパート建築に比べれば小規模なものですが、竣工当初は屋上に庭園が設けられ、玄関周辺にはステンドグラス取り付けられるなどとても華のある建物だったようです。またこの建物今から数年前まで空き家の状態でしたが、現在は歯科医院として再生活用されご覧のような美しい姿へと生まれ変わっています。川越を訪れた際には是非とも注目していただきたい、昭和初期の川越のモダンぶりが伺える素敵な建物であります・・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2010-03-16 20:16 | ■埼玉・川越 | Trackback | Comments(0)

川越蔵造り通りの田中屋

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◆蔵造り通りの田中屋
  ◎設計:不詳
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:大正4(1915)年
  ◎構造:木造モルタル塗り2階建て
  ◎所在地:埼玉県川越市仲町6-4


川越の蔵造り通りには黒漆喰塗りの和風商家のほか、旧八十五銀行本店など大正から昭和初期に建てられた洋風建築が数多く現存していますが、この田中屋もその中のひとつです。
もとは輸入自転車の販売店として大正4年に建てられたそうですが、西欧の古典建築をベースにしながら玄関脇に施されたルネサンス風のモチーフが簡略化したデザインなどは、いかにも大正期らしいものであります。先に紹介したように竣工当初は輸入自転車の販売店ということで、施主やこの建物を造った棟梁は、皆の注目をいかに集めるかということに知恵を絞ったのではないかと思える建物であります。竣工より九十数年経った現在でも、そのインパクトは失われていない川越の誇る洋風建築の一つと言えるのではないでしょうか。

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by tokyo-farwest-net | 2010-03-10 20:10 | ■埼玉・川越 | Trackback | Comments(0)

川越蔵造り通りのモダン洋風長屋

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◆蔵造り通りのモダン洋風長屋
  ◎設計:斉藤玉吉
  ◎施工:斉藤玉吉
  ◎竣工:昭和7(1932)年
  ◎構造:木造モルタル塗り2階建て
  ◎所在地:埼玉県川越市幸町1


今回紹介するのは川越・蔵造り通り脇の小路に建つ四軒続きの長屋。
ちょっと控えめな感じもしますが、よく見るとなかなか洒落たデザインが施されており、個人的には川越でのお気に入りの建物(風景)の一つです。
このモダンな洋風長屋の建設を手掛けたのは、前回のレストラン太陽軒の施工も手掛けた地元棟梁の斉藤玉吉。なぜこんな狭い路地にこんな洒落た長屋を建てたかというと、昭和初期この場所は道路の拡張計画があったそうで、このすぐそばに店舗を構える山吉デパートが、それに先だってこの四軒の建物を貸店舗用として建設したといいます。しかしその計画は頓挫、結果この狭い路地に四軒のモダン長屋は隠れるように生きる運命になった訳です。
個人的な感想としては、この長屋はこの場所にあってこそ絵になっていると思いますが、当時この長屋を建てた関係者たちは道路拡張計画の頓挫に涙したのでしょうね・・・・。

★参考文献・・・・・「小江戸ものがたり」 第四号、特集:川越の洋風建築、川越むかし工房発行、2003年
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by tokyo-farwest-net | 2010-03-06 18:06 | ■埼玉・川越 | Trackback | Comments(0)

川越のレストラン太陽軒

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◆レストラン太陽軒
  ◎設計:斉藤玉吉
  ◎施工:斉藤玉吉
  ◎竣工:昭和4(1929)年
  ◎構造:木造モルタル塗り2階建て
  ◎所在地:埼玉県川越市元町1-1
   ❖国登録有形文化財


この太陽軒は前回紹介した手うちそば百丈を南に2~3分歩いた場所に建つ老舗レストラン。小路の奥まった所にあるので初めてここを訪れる方は場所が少し分かりづらいかも知れませんが、元町のスカラ座という映画館の隣にありますので、その案内看板を目安に進めばこのレトロモダンなレストランに辿りつくと思います。
この太陽軒、東京早稲田の洋食屋で修業したオーナーが開業したレストランとのことで、現在の建物は昭和4年に竣工したものだと言います。施工は地元の棟梁・斉藤玉吉が担当したそうですが、昭和初期の竣工ということもあってか、その時代のモダン建築の影響を受けた作風が特徴としてあげられます。そしてその最大の箇所と言うのが、建物2階角に取り付けられた二つの半円形の小窓でしょう。これは当時国内の建築界で全盛を極めていた〔ドイツ表現派〕のデザインを取り入れたもので、このようなモダンデザインが町の棟梁にも浸透していたということは、ドイツ表現派の建築スタイルがいかにインパクトがあったかが伺えます。但しこの太陽軒の半円形の窓の間には、モダンデザインとは対極をなす古典建築によく用いられているアカンサスを葉をかたどったオーダーが施されているのはご愛敬でしょう・・・・・・。
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by tokyo-farwest-net | 2010-02-28 00:28 | ■埼玉・川越 | Trackback | Comments(0)