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神戸海岸ビルジング、旧日濠会館

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◆旧日濠会館
  ◎設計:河合浩蔵
  ◎施工:旗手組
  ◎竣工:明治44(1911)年
  ◎構造:煉瓦造3階建て
  ◎所在地:神戸市中央区海岸通3-1-5
   ❖国登録有形文化財


7月下旬より、当プログと別プログにおいて神戸の建築紹介をさせていただきましたが、取りあえず今回で最終回にしたいと思います。
そういう事で最後に取り上げるのが、海岸通りにある海岸ビルジング。当初は兼松商会の本社ビルとして建てられたものだそうで、設計は神戸とは縁の深い建築家・河合浩蔵が担当しています。また河合と言うと同じく海岸通りにある旧三井物産神戸支店のように西洋の古典建築の装飾スタイルを簡略化し、大正モダンの魁といえる作品を残したことでも知られていますが、こちらはその河合スタイルが完成する寸前のようなデザインが印象的です。明治末に竣工したということを考えると、大正モダン華やかさが孵化する直前の作品とも言えますが、その重厚な風格は明治という時代を体現しているようにも思えます。両隣のビルに挟まれて少し窮屈な感じもしますが、神戸海岸通りでは忘れてはならない名建築であります。

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by tokyo-farwest-net | 2010-09-16 20:16 | ■神戸 | Trackback | Comments(0)

旧住友銀行神戸支店、現銀泉神戸ビル

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◆旧住友銀行神戸支店
  ◎設計:長谷部竹腰建築事務所
  ◎施工:清水組
  ◎竣工:昭和9(1934)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造3階建て
  ◎所在地:神戸市中央区栄町通1-1-28


元町よりメリケン波止場へと向かう少し手前の栄町通にあるのが、このクラシカルなビルディング。数年前まで住友銀行の神戸支店として使われていましたが、例のさくら(三井)銀行の合併に伴い店舗の統廃合がおこなわれこちらの店舗は閉店し現在は衣料品店が入居しています。また現在は〔銀泉ビル〕という名称になっているようですが、住友の社章・井桁のマークにちなんだ『泉』の文字がビルの名に付けられている事を踏まえると現在も住友関連の企業が所有しているようです。
住友と言えば戦前を代表する大財閥でしたが、このビルディングもその住友の会社のプライドを表現したような威風堂々とした佇まいが印象的です。また竣工が昭和9年ということもあってか、重厚さの中にもシャープさが感じられるのもこのビルディングの特徴です。そしてこのビルの見どころと言えば、正面左の植物のようなモチーフが絡み合った3連のアーチ窓でしょう。デザイン的に平凡になりそうなこのビルの印象を、この意匠が華やかに彩っています。この3連アーチは本当に久々に見ましたが、いつ見ても本当に素敵です。
なお現在戦前築の住友銀行の店舗は神戸のほかに、大阪の本店が残るのみのようです。当時の財閥が建てた豪華な銀行建築ということでも後世に残す価値がある作品だと思います。


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by tokyo-farwest-net | 2010-08-21 00:21 | ■神戸 | Trackback | Comments(0)

神戸旧居留地38番館、大丸神戸店

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◆旧ナショナルシティバンクオブニューヨーク神戸支店
  ◎設計:W・M・ヴォーリズ(ヴォーリズ建築事務所)
  ◎施工:竹中工務店
  ◎竣工:昭和4(1929)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造3階建て
  ◎所在地:神戸市明石町38


神戸の旧居留地と言えば、比較的早い時期より歴史的なオフィスビルディングを再生活用した町で知られていますが、その初期例が外資系銀行のビルをインテリアショップとして転用したこの旧居留地38番館でしょう。神戸とは殆ど縁のなかった東京在住の私でも、近代建築に興味を持ち始める前の学生時代の頃より、白と黒のチェック模様のフラッグが玄関前に付いた褐色の石張りの重厚な外観のこの建物の存在は知っていました。
そしてこちらの建物の設計は、かのウイリアム・メレル・ヴォーリズ率いるヴォーリズ建築事務所が担当しています。外観はこの当時の銀行店舗によくありがちの古典様式が纏められているのですが、ヴォーリズならではの味わいが醸し出されています。神戸の歴史的保存活用の転換点とも言うべき建造物がヴォーリズの作品だったのも、何かの縁だったなとも思ってしまいます。真夏の眩しい日差しの旧居留地にヴォーリズの設計作品は、また別の輝きを放っていました・・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2010-08-20 14:20 | ■神戸 | Trackback | Comments(2)

旧神戸海上火災保険ビル(現ニッセイ同和損害保険ビル)

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◆旧神戸海上火災保険ビル
  ◎設計:長谷部竹腰建築事務所
  ◎施工:竹中工務店
  ◎竣工:昭和10(1935)年
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造4階建て
  ◎所在地:神戸市中央区明石町19


旧居留地に現存する歴史的建造物の中ではどちらかと言うと地味な存在ですが、個人的にお気に入りなのが現在ニッセイ同和損害保険の事務所として使われているこのビルです。
昭和10年に神戸海上火災保険のビルとして建てられたそうですが、設計は住友関連の営繕を多く手掛けた長谷部竹腰建築事務所が担当しています。
建物前の道路幅が狭いこともあり少し目に付きにくいですが、上を見上げるととてもシックな4連のアーチ窓などが付いてたり、クラッシックな風合いをペースにモダンさをも兼ね備えたなかなかお洒落なデザインのビルディングです。外観の出来栄えを考えると建物の内装も洒落ているのではないかとも想像されますが、この写真を撮影したのは土曜日だったこともあり内部は見学出来ませんでした。とても気になってしまう神戸の隠れた名建築です・・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2010-08-19 23:19 | ■神戸 | Trackback | Comments(0)

神戸チャータードビル

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◆旧チャータード銀行神戸支店
  ◎設計:J・H・モーガン(J・H・Morgan)
  ◎施工:大倉土木
  ◎竣工:昭和13(1938)年
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造4階建て
  ◎所在地:神戸市中央区海岸通9


前回紹介した神港ビルの隣に建つのが、このチャータードビル。竣工は神港ビルより1年早い昭和13年ですが、神港ビルのアールデコ調装飾などのモダン的要素はなく、イオニア式のオーダーが付けられるなど古典様式のデザインで纏められています。どちらかというと1900年代から米国大都市で盛んに建てられた〔アメリカンオフィス〕と呼ばれる、古典様式の外観を用いつつも現代的な設備を兼ね備えたビルと言った感じの作品であります。
ちょっと日本離れした雰囲気も漂うこのビルですが、それもそのはず米国人建築家のJ・H・モーガン(1877~1937)の設計により建てられたもの。モーガンと言うと作品は横浜山手の洋館群の設計で知られますが、東京丸の内ビルディングの現地担当の技師として来日したそうですから、このようなオフィスビルの設計が得意分野だったかも知れません。また神戸のチャータードビル、モーガンの現存する唯一のオフィスビルディングで、この建設途中にモーガンは病気で亡くなったためモーガンの遺作ということになってしまいました。
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by tokyo-farwest-net | 2010-08-17 20:17 | ■神戸 | Trackback | Comments(0)

神戸神港ビル

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◆神港ビル
  ◎設計:木下益太郎(木下建築事務所)
  ◎施工:竹中工務店
  ◎竣工:昭和14(1939)年
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造8階建て
  ◎所在地:兵庫県神戸市中央区海岸通8


神戸の旧居留地は戦前築のレトロなオフィスビルが数多く現存していますが、〔バンド〕と呼ばれる海岸通り沿いのビルディング群の光景はいつ見ても圧倒されます。
その中でも比較的新しい類に入るのが、この神港ビルです。竣工年は日本の軍事態勢がより強くなった昭和14年ということもあり、比較的シンプルな外観ではありますが、塔屋周辺は1920年代アメリカ・ニューヨークに建てられたアールデコビルディングを彷彿させるデザインが施されています。この塔屋は施主や建築家たちが遠いアメリカの高層ビルに憧れたのでしょうか。この界隈と妙にマッチしているのも神戸と言う土地柄なのでしょう・・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2010-08-16 00:16 | ■神戸 | Trackback | Comments(0)

旧不動貯金銀行京都三条支店・現SACRAビル

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◆旧不動貯金銀行京都三条支店
  ◎設計:日本建築株式会社
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:大正4(1915)年12月
  ◎構造:煉瓦造り3階建て
  ◎所在地:京都市中京区三条通富小路西入ル中之町20
   ❖国登録有形文化財


現在SACRAビルとして使われているこの建物は、大正4年の暮れに東京芝に本店を置く不動貯金銀行の京都支店として建てられたものです。
不動貯金銀行は明治33年に創立された貯蓄銀行の一つで、戦後の協和銀行(現在のりそな銀行)の母体となった会社であります。また戦前の貯蓄銀行では最大の規模を誇っていた会社で、銀行のメインキャラクターを大黒様をするなど庶民受けする広告戦略をおこなったり、外交員による積極的な営業活動などにより、昭和10年代には当時五大銀行と呼ばれていた三井・住友・安田・第一・三菱の各銀行と肩を並べるまでの預金額を誇る会社へと成長していきます。その中で会社発展の切り札となったのが、当時の銀行では珍しかったモダンな外観の店舗を作るということでした。また大正3年に建築家・関根要太郎(1889~1959)が〔日本建築株式会社:不動貯金銀行の営繕組織〕へ加入したことにより、更にそのモダン路線に拍車がかかって行くのですが、その前兆と言えるのがこの三条支店です。
明治より昭和戦前までの銀行と言えば、西欧の古典建築によく見られる石造りの外壁に列柱を巡らせたものが好まれていましたが、この三条支店は白のタイルに、細部装飾には大正初期から日本でも流行していた〔セセッション〕と呼ばれる幾何学的なデザインが用いられるなど、当時の銀行建築にはあまり無かった明るい仕上がりは、この周辺でもとても目立つ存在です。
なお不動貯金銀行の旧店舗は全国に4棟しか残っていませんが、京都七条烏丸にはその中の数少ない旧店舗七条支店(関根要太郎設計、昭和5年竣工)も現存していますので、興味のある方は是非こちらにもお訪ねください。

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by tokyo-farwest-net | 2010-01-18 21:18 | ■京都 | Trackback(1) | Comments(0)

京都中央信用金庫丸太町支店(旧第一銀行丸太町支店)

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◆旧第一銀行丸太町支店
  ◎設計:西村好時
  ◎施工:清水組
  ◎竣工:昭和2(1927)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造り2階建て
  ◎所在地:京都市中京区丸太町通西入ル東椹木町


前回の京都七条に続きまして、今回は丸太町通に残る近代建築を紹介したいと思います。
茶褐色のタイルが美しいこの建物は現在京都中央信金の支店として使われていますが、もとは第一銀行の京都丸太町支店として当時第一銀行の建築課長を務めていた西村好時(1886~1961)の設計より昭和2年に建てられたものです。西村は大正3年に清水組(現在の清水建設)に入社したのを機に、長年清水組が店舗営繕を手掛けていた第一銀行の店舗設計を昭和10年代の半ばまで手掛けた人物です。また西村設計作品の作風は、当時の銀行建築で好まれていた西欧の古典主義をベースにしたものが多かったのですが、この旧丸太町支店のようなモダンなエッセンスを取り入れた作品も幾つか手掛けています。ちなみにこの建物が設計され竣工した時期は、日本国内の建築文化がモダニズムへ向けて急速に加速していった1920年代、そのような刺激を西村も自然と吸収していったのでしょうか、色々と想像が膨らんでしまう作品であります。
なお現在この建物の所有者である京都中央信金は、丸太町支店のほか東五条(旧村井銀行、設計:吉竹長一)や七条烏丸(旧不動貯金銀行七条支店、設計:関根要太郎)などの戦前築の銀行店舗を、先人からの文化財として大切に使われている会社でもあります。このような会社の文化財保護に対する英断も、もっと多くの人に知られて欲しいものです・・・・。

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昭和初期竣工の銀行店舗と町屋が自然と融合しているのも京都の町並みの魅力の一つ。
by tokyo-farwest-net | 2010-01-06 22:06 | ■京都 | Trackback | Comments(0)

旧日本興業銀行・みずほコーポレート銀行本店

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◆旧日本興業銀行本店
  ◎設計:村野藤吾(村野・森建築事務所)
  ◎施工:大林組
  ◎竣工:昭和49(1974)年
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造り
  ◎所在地:東京都千代田区丸の内1-3-3


このところの丸の内は再開発ブームで、以前あった建物の倍以上の高さがある高層ビル群が雨後の筍のごとく次々と建てられていますが、そのような丸の内にあっていぶし銀のような輝きを見せているのが、みずほコーポレート銀行の本店です。
この建物は昭和49(1974)年に、日本興行銀行本店として建築家・村野藤吾の設計より建てられたもの。なお村野は渡辺節の建築事務所に在籍していた大正10年代に、先代の同銀行本店の設計にも関与したとのことです。
そしてこの建物を見るたびに圧倒されるのが、建物の長さとその存在感。建て替え前の興銀本店の写真と現在の建物を比較してみると、縦の列柱状のデザインがある場所は先代の興銀が建っていたところのようで、個人的な推測になってしまいますが、恐らく先代の旧本店のイメージを継承したところではないかと思われます。
またこの建物最大のハイライトとも言える場所は、冒頭でご覧いただいた北側のデザイン。古典建築様式やその時代のモダンデザインを超越した村野ワールドがそこには広がっています。丸の内に立ち寄った際には、実物を見て圧倒されて欲しい昭和日本建築界の巨匠の名作です。

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by tokyo-farwest-net | 2009-08-21 21:21 | ■東京・23区 | Trackback | Comments(2)

東京・八重洲のダイビル

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◆八重洲口大阪ビルディング
  ◎設計:村野藤吾(村野・森建築事務所)
  ◎竣工:昭和42(1967)年
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造り
  ◎所在地:東京都中央区京橋1-1-1


東京駅前より延びる幹線道路・八重洲通にあるダイビル(大阪ビルディング)も、村野藤吾の設計作品になります。
竣工は昭和42年とのことですが、当時最新の健在だったアルミを窓枠に使い、その間には黒花崗岩を連続的に配置したデザインが印象的です。
そしてこのビルディングのデザインでもう一つの主役が窓ガラス。窓ガラスの反射に淡く写る周辺のビルや空が、単調な都市の景観にちょっとした意外な発見を与えているのではないかとも考えてしまいます。
そして一階上の外壁には、村野作品の十八番ともいえるモザイクタイルの装飾に、小型のプランターが置かれるなど、心憎い演出がされているのもこのビルの見どころと言えるでしょう。
竣工当初は屋上の排気搭が今のものよりもっと高かったそうですが、村野藤吾が作り上げた都市の芸術品の魅力はまったく色褪せていないと思います・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2009-08-15 00:15 | ■東京・23区 | Trackback | Comments(0)