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京都南禅寺そばの水路閣

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◆琵琶湖疎水・南禅寺の水路閣
 ◎設計:田邊朔郎
 ◎施工:不詳
 ◎竣工:明治23(1890)年
 ◎構造:煉瓦造
 ◎所在地:京都市東山区南禅寺境内


東山の南禅寺というと歌舞伎のシーンで有名な三門や、国宝の方丈がよく知られています。そしてもう一つの名所と言えば、寺の境内にある水路閣と呼ばれる煉瓦の水道施設であります。
この水路閣は東京遷都以降、勢いを失いつつ京都を救うため、近代的な工業施設の水源・発電施設の設置を目的として、琵琶湖と京都市内を結ぶ水利施設として建設されたものです。明治から大正初めに建設された発電所やトンネルなどの煉瓦造の施設はどれも美しく、京都の景観を彩っています。

そして南禅寺の水路閣、京都五山・禅寺の一つ、南禅寺の脇を流れるという西洋文化がまだ定着していなかったこの時代にしては、大胆な施設となりました。もし今の時代にこれが作られていたなら、間違いなく相当な景観論争が起きていたに違いありません。ただ田邊朔郎以下、琵琶湖疎水の建設関係者は施設の美的センスを追求したのでしょうか、建設から一世紀以上の時が経ち京都の景観に馴染んでいます。新しい文化も既存の文化と融合させてしまう、京都の奥深さを感じさせる施設であります。
なお今回は水路閣撮影の帰り際に撮った、蹴上にある琵琶湖疎水の煉瓦造のトンネルをご覧ください。

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by tokyo-farwest-net | 2019-03-17 00:17 | ■京都 | Trackback | Comments(1)

京都市東山区の東福寺

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◆東福寺
 ◎設計:不詳
 ◎施工:不詳
 ◎竣工:応永12(1405)年・・・・山門
    :文政6 (1823)年・・・・開山堂
    :昭和9 (1934)年・・・・本堂
 ◎構造:木造
 ◎所在地:京都市東山区本町十五丁目
  ❖国宝、国指定重要文化財


京都には数多くの歴史ある寺院がありますが、個人的に大好きな寺院の一つが東山の東福寺です。鎌倉時代に創建したというこの禅寺、明治はじめの火災などで伽藍が焼けるというアクシデントにも見舞われましたが、昭和9(1934)年に本堂・方丈などが再建され現在の伽藍になったと言います。なお東山魁夷の絵でお馴染みの重森三玲(1896~1975)作の庭は、この数年後に作られたものです。なお、この時は見学しませんでしたが法堂・天井の蒼龍図は、京都を拠点に活動していた画家・堂本印象(1891~1975)作によるものです。シャープな出来の法堂などを見ても昭和の再建もかなりの完成度で、既存の伽藍と遜色することなくこの寺院を彩っています。

この寺院の美と言えば伽藍の建築群の美しさのほか、渓谷の上に架けられた通天橋や臥雲橋など自然と調和させたその作りであります。寺院南の巨大寺院伽藍から一転した三ノ橋の自然美はいつ訪れても感動させられます。東福寺と言えば紅葉の時期があまりにも有名ですが、他の季節でもとても美しくこの寺を彩ります。

どの季節に訪れても美しい東福寺。一つだけケチを付けたいのですが、京阪電車やJRの東福寺駅から訪れると伽藍の中央部分から入ってしまい、伽藍の立派さを堪能できないとという事です。そういうことで東福寺駅の1駅南に位置する鳥羽街道駅から寺を訪れたことが何度かあるのですが、鉄道会社も寺院もそちらからの参拝者を想定していないためか、距離の割に移動が面倒だったと記憶しております。個人的には普段は入れない三門をくぐって、法堂、禅堂、東司などを見学し、方丈や通天橋や開山堂を堪能してみたいものです。
しかし東福寺は、いつ訪れたも素敵ですよね。次回、京都を旅する機会があったらまた再訪してみたい寺の一つです。いつか紅葉の時期にも訪れてみたいものです。

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by tokyo-farwest-net | 2019-03-16 06:16 | ■京都 | Trackback | Comments(0)

京都市東山区の万寿寺

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◆万寿寺
 ◎設計:不詳
 ◎施工:不詳
 ◎竣工:明治初期?(客殿)
 ◎構造:木造
 ◎所在地:京都市東山区本町十五丁目786番地
  ❖京都市有形文化財(客殿)


今から20数年前、大学の美術史だが仏教史の講義で「京都五山」、「鎌倉五山」という禅寺の格式について学んだ記憶があります。京都は東山の南禅寺を別格に天龍寺、相国寺、建仁寺、東福寺と続き、第五位に万寿寺という寺があるとのこと。ほかの寺は現在も市内有数の寺院として、地図やガイドブックでもすぐに発見できましたが万寿寺の所在は分からずじまいでした。
ネットなどない時代、調べるのも面倒になり京都五山の第五位の寺の事については忘れたままでした。しかしそれから何年か後になり、一人京都の寺院巡りをしていたところ、京阪・JR東福寺駅の東側に万寿寺なる寺を発見。門前には京都五山の寺であった事を示す石碑も置かれ、幻の万寿寺という事を確認した訳です。

万寿寺はその昔、現在の下京区の五条通の北側あたりにあったと言いますが、永享年間(1400年代前半)の火災で寺院が焼失したのを機に衰退。その後東山に寺は移転し、明治19(1886)年には京都五山・第四位の東福寺の塔頭となり現在に至っています。
寺院は内部非公開で、外部から見る限り他の五山に比べるとかなり簡素な作りですが、どことなく京都五山の寺だった誇りのようなものを感じてしまったりもします。このとき(平成30年4月)の京都旅行では、京都五山再訪は半分で終わってしまいましたが、次回は残りの寺々をゆっくり巡ってみたいと思っている今日この頃です。

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by tokyo-farwest-net | 2019-03-15 23:15 | ■京都 | Trackback | Comments(0)