人気ブログランキング |

<   2010年 09月 ( 4 )   > この月の画像一覧

神戸海岸ビルジング、旧日濠会館

a0110756_18292698.jpg
◆旧日濠会館
  ◎設計:河合浩蔵
  ◎施工:旗手組
  ◎竣工:明治44(1911)年
  ◎構造:煉瓦造3階建て
  ◎所在地:神戸市中央区海岸通3-1-5
   ❖国登録有形文化財


7月下旬より、当プログと別プログにおいて神戸の建築紹介をさせていただきましたが、取りあえず今回で最終回にしたいと思います。
そういう事で最後に取り上げるのが、海岸通りにある海岸ビルジング。当初は兼松商会の本社ビルとして建てられたものだそうで、設計は神戸とは縁の深い建築家・河合浩蔵が担当しています。また河合と言うと同じく海岸通りにある旧三井物産神戸支店のように西洋の古典建築の装飾スタイルを簡略化し、大正モダンの魁といえる作品を残したことでも知られていますが、こちらはその河合スタイルが完成する寸前のようなデザインが印象的です。明治末に竣工したということを考えると、大正モダン華やかさが孵化する直前の作品とも言えますが、その重厚な風格は明治という時代を体現しているようにも思えます。両隣のビルに挟まれて少し窮屈な感じもしますが、神戸海岸通りでは忘れてはならない名建築であります。

a0110756_18312530.jpg
a0110756_18323379.jpg
a0110756_18335339.jpg
a0110756_1835260.jpg
a0110756_1836685.jpg
a0110756_18371865.jpg
a0110756_18382965.jpg
a0110756_1838576.jpg
a0110756_18403152.jpg
a0110756_18405711.jpg
a0110756_1842268.jpg

by tokyo-farwest-net | 2010-09-16 20:16 | ■神戸 | Trackback | Comments(0)

神戸海岸ビル、旧三井物産神戸支店

a0110756_18154660.jpg
◆旧三井物産神戸支店
  ◎設計:河合浩蔵
  ◎施工:竹中工務店
  ◎竣工:大正7(1918)年
  ◎構造:外壁保存
  ◎所在地:神戸市中央区海岸通3
   ❖国指定有形文化財


先月末に別プログで商船三井ビルディング(大正11年築)を紹介させていただきましたが、そのお隣にあるのがこの海岸ビルです。
このビルは大正7年に神戸を拠点に活躍した建築家・河合浩蔵の設計により、三井物産の神戸支店として建てられたものです。また建物外観は、古典建築の様式を簡略化したダイナミックなデザインが特徴。スタイル的には大正期の竣工と言うことで〔セセッション〕に分類されるようですが、その時代らしい明るさを感じられる外観になっています。
また平成7年の関東大震災ではかなりの損傷を受けビルの存続は不可能と判断され、現在は外壁を保存し新築の新しいビルへと建て替えられています。このような歴史あるビルの外壁のみを残し新たなビルを建てる手法は、都市部を中心に多く採用されそのたびにその是非が話題なります。しかし神戸海岸ビルには関しては、震災で建物の存続が不可能になってしまったビルのそれまでの雄姿をきちんと後世に伝えようという心が感じられる復元がされています。扉やディティール一つ一つが残されたものをきちんと用いている所でも、その誠意が感じられるのではないでしょうか。とても絵になる美しいビルです・・・・・・。

a0110756_18172323.jpg
a0110756_18185875.jpg
a0110756_1820789.jpg
a0110756_1822756.jpg
a0110756_18255026.jpg
a0110756_18272951.jpg
a0110756_18232760.jpg

by tokyo-farwest-net | 2010-09-08 19:08 | ■神戸 | Trackback | Comments(0)

旧日本郵船神戸支店

a0110756_18563856.jpg
◆旧日本郵船神戸支店
  ◎設計:曾禰中條建築事務所
  ◎施工:大阪橋本組
  ◎竣工:大正7(1918)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート・煉瓦造3階建て
  ◎所在地:神戸市中央区海岸通1-1-1


メリケン波止場入口に建つルネサンス調の石造りの外観が印象的なこのビル、現在はファッション関係の店舗として使われていますが、大正7年に日本郵船の神戸支店として建てられたもの。戦前に建てられた日本郵船の旧事務所は神戸のほか小樽・横浜などに現存していますが、明治竣工の小樽、昭和初め竣工の横浜とは、また違った風味が出ているのがこの神戸支店です。なお昭和20年の空襲で焼失し撤去されたそうですが、それまでは玄関上にドーム屋根が置かれていたとのこと。この当時の建造物は鉄筋コンクリートをはじめとした建築技術の進歩により、デザインをはじめとして物凄い勢いで変貌を遂げていましたが、この神戸支店は少し明治の薫り漂う作風になっています。
またこのビルは戦前の国内を代表する建築設計事務所だった〔曾禰中條建築事務所〕が設計を担当しています。なおこの神戸支店の竣工のまもなく、同建築事務所はアメリカのフラー社の力を借り日本郵船の東京本社(大正12年築、現存せず)の設計に着手、神戸支店とは作風の異なるアメリカ風の大規模オフィスをデザインしました。そのような観点から見ると、日本郵船の神戸支店時代の転換期の作品ということになるでしょうか・・・・・。

a0110756_1904195.jpg
a0110756_1944417.jpg
a0110756_1961137.jpg
a0110756_1981066.jpg
a0110756_1912562.jpg
a0110756_1991331.jpg
a0110756_1910288.jpg
a0110756_18585723.jpg

by tokyo-farwest-net | 2010-09-02 00:02 | ■神戸 | Trackback | Comments(0)

神戸新港埠頭の川西倉庫

a0110756_18103570.jpg
◆川西倉庫
  ◎設計:渡辺節建築事務所
  ◎施工:大林組
  ◎竣工:大正14(1925)年
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造
  ◎所在地:神戸市中央区新港町7-1


先月末に本プログと別プログにおいて新港貿易会館など、新港埠頭周辺の建造物を紹介してきましたが、もう一つ忘れてはいけないのが突堤の手前に建つ倉庫群でしょう。なおここには三井・三菱・住友などの大企業が所有する倉庫も建っていますが、そのいちばん西側には冒頭の写真でご覧頂いた川西倉庫が建っています。無装飾で何の変哲のない倉庫にも見えますが、大正14年竣工と言いますから築85年という年代物の建造物になります。
そしてこの倉庫の設計は、神戸の顔とも言うべき建造物である商船三井ビル(大正11年)を手掛けた渡辺節の建築事務所が担当しているとのこと。渡辺節の設計作品というと華やかなオフィスビルを思い出してしまい、意外な感じもしますがこの倉庫は当時最新鋭の施設だったことは想像に難しくありません。機会があれば中の様子も見てみたい産業遺産であります・・・・・。

a0110756_1814592.jpg
a0110756_18132377.jpg
a0110756_18163040.jpg
a0110756_18174339.jpg
a0110756_18212849.jpg
a0110756_1818582.jpg

by tokyo-farwest-net | 2010-09-01 19:01 | ■神戸 | Trackback | Comments(0)