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横浜日本大通りの旧日本綿花支店

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◆旧日本綿花横浜支店
  ◎設計:渡辺節
  ◎施工:佐伯組
  ◎竣工:昭和3(1928)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造り4階建て
  ◎所在地:神奈川県横浜市中区日本大通り34


このビルは横浜の日本大通りにある昭和3年竣工のビル。スクラッチタイル張りの外壁と軒周りのテラコッタに玄関の装飾が美しい建物です。作風としては20世紀初頭のアメリカンオフィスの影響が強いものと言えるでしょう。
またこのシックなビルディングの設計は、関西を中心に活動した建築家・渡辺節(1884~1967)の設計事務所によるもので、関東では数少ない渡辺節事務所の現存作品です。建物は小ぶりですが、渡辺節の代表作である神戸の大阪商船三井ビル、大阪のダイビルに通じる品の良さを感じてしまいます。
横浜の渡辺節作品は長らく空家の時期が続いていましたが、最近になり再活用されとりあえず一安心といったところです。
見過ごされてしまいがちな存在ですが、日本大通りに華を添える名建築ではないでしょうか。これから注目されて欲しい建物の一つです。

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by tokyo-farwest-net | 2009-02-25 00:23 | ■横浜・関内 | Trackback | Comments(0)

横浜馬車道の馬車道大津ビル

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◆馬車道大津ビル(旧海上火災保険ビル)
  ◎設計:大林組
  ◎施工:大林組
  ◎竣工:昭和11(1936)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造り4階建て
  ◎所在地:神奈川県横浜市中区南仲通り4-43

横浜馬車道の海側、神奈川県立歴史博物館(旧横浜正金銀行本店)の向いに建つ、一見何の変哲もないようなビル。しかし細部を見てみると、ビルの最上部には1920年代に欧米で流行したアールデコ調の装飾があったり、いぶし銀の輝きを見せる横浜の隠れた名建築だと常々私は思っております。向いの旧横浜正金銀行のドイツ・バロック風に対し、こちらはアメリカ・アールデコ風という対比もなかなか面白い組み合わせです。
また数年前、建物外壁に防護用の金網が張られてしまったのが残念ですが、この建物の魅力はまだ色褪せていないように思えます。

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by tokyo-farwest-net | 2009-02-24 23:29 | ■横浜・関内 | Trackback | Comments(3)

横浜中区の本町ビル

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◆本町ビル(旧帝国火災横浜支店)
  ◎設計:不詳
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:昭和4(1929)年ころ
  ◎構造:鉄筋コンクリート造り5階建て
  ◎所在地:神奈川県横浜市中区本町5-49


このビルは、横浜の馬車道の神奈川県立歴史博物館(旧・横浜正金銀行本店)の裏手にあるものです。赤煉瓦の外壁が印象的な建物ですが、昭和4年に帝国火災の支店として建てられたという他は、この建物の詳細は不明のようです。
道路の立地のためか少し不格好なビルディングですが、見どころは二つ。まず最初は1階の各所に付けられた幾何学風の装飾。エレベーターの昇る▲のようなマークが、どちらかというとクラシカルな外観に対し、この建物の隠れたお洒落になっています。昭和初期らしい建物です。
そして2つ目見どころは建物北側の非常階段。竣工当時からのものか後に設置されたものかは分かりませんが、1920年代にニューヨークなどに建てられたアパートメントを彷彿させてくれます。建物南側は道路拡張や地下鉄工事で様変わりしましたが、かっての横浜の風情を今に伝える建物なのではないかと思います。

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by tokyo-farwest-net | 2009-02-23 22:48 | ■横浜・関内 | Trackback | Comments(0)

横浜・ホテルニューグランド本館

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◆ホテル・ニューグランド
  ◎設計:渡辺仁
  ◎施工:清水組
  ◎竣工:昭和2(1927)年
  ◎構造:鉄骨・鉄筋コンクリート造り4階建て(・・・・竣工時)
  ◎所在地:神奈川県横浜市中区山下町10


ホテル・ニューグランドといえば横浜を代表する近代建築であり、ホテル前にある山下公園と一体になった優雅な景色は横浜らしいものと言えます。大正12年の関東大震災で倒壊した先代のグランドホテルに代わって建てられたのが、現在のホテルニューグランド本館で、設計はこののち東京銀座の和光(旧服部時計店)や、日本劇場を手掛けた建築家・渡辺仁(1887~1973)が担当しています。
1階・2階はフロントやレストラン・ショップなどが置かれ、3階以上は客室になっているようです。ホテルには泊まった事がないので客室についての解説はできませんが、見どころと言えば2階のフロア。正面玄関から階段をのぼると天井の高い優雅な空間が広がっており、これは圧巻の一言に尽きます。ここは洋風のデザインがメインになっていますが、壁画の天女などところどころに和風のモチーフが用いられています。和風のデザインは外国人客を意識したものなのでしょうか・・・・?。
また外観は至ってシンプルなデザインですが、手すりなど細部の装飾がアールデコだったり、1920年代らしいモダンさもところどころ伺えます。また先に紹介した2階フロアの部分が、アーチ窓になっており、ここの前を歩く人たちの目を和ませてくれるようなデザインになっています。また建物正面左隅に付けられた、この建物の竣工年を表す〔AD1927〕というエンブレムに、ホテルの歴史と誇りを感じてしまいました。

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by tokyo-farwest-net | 2009-02-15 00:15 | ■横浜・関内 | Trackback(1) | Comments(2)

横浜伊勢佐木町の不二家

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◆横浜伊勢佐木町の不二家
  ◎設計:アントニン・レーモンド
  ◎施工:戸田組
  ◎竣工:昭和13(1938)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート5階建て
  ◎所在地:神奈川県横浜市中区伊勢佐木町1-6-3


横浜・伊勢佐木町には何軒かの戦前築の建物が現存していますが、それらはとてもモダンで、この街のお洒落な雰囲気を彩っています、その中でもとびきりお洒落な建物は、昭和13(1938)年に竣工したこの不二家でしょう。
設計はチェコ出身の建築家:A・レーモンド(1889~1976)。レーモンドは大正12年に竣工した東京・帝国ホテルの建設のため、フランク・ロイド・ライトと共に来日。帝国ホテル竣工後も日本にとどまり数多くのモダン建築を設計した建築家です。また戦前のレーモンド設計作品の中では数少ない商業施設の現存作品とのことです。
壁の大部分にはめられたガラスブロックは、築70年以上経った現在でもとてもモダンなデザイン。逆に最近建てられたモダン建築よりも、その存在感は際立っているとも思えます。伊勢佐木町という古くからのモダンストリートのイメージそのもの....、と言った感じの洒落た建物、忘れてはいけない横浜の名建築のひとつと言えるでしょう。

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by tokyo-farwest-net | 2009-02-14 00:14 | ■横浜・関内 | Trackback | Comments(0)

横浜山下町の旧露亜銀行横浜支店

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◆旧露亜銀行横浜支店
  ◎設計:B・M・ウォード
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:大正10(1921)年ころ
  ◎構造:鉄筋コンクリート3階建て
  ◎所在地:神奈川県横浜市中区山下町51-2


この建物は、横浜関内地区を横断する本町通りに建つもので、ロシアとフランスの合同出資により設立された〔露亜銀行〕の横浜支店として竣工当時は使われていたものです。横浜に訪れるたび、必ず現存確認しに行ってしまう建物の一つであります。
横浜・関内地区には、戦前築に建てられた銀行建築が幾つか現存、及び一部は外壁保存・復元などにより当時の金融街の面影を今に伝えていますが、この旧露亜銀行は他の銀行建築と一線を画すものになっています。石造り風の外壁に古典主義建築によく見られるオーダー等、戦前の銀行建築によく用いられているデザインなのですが、半円アーチの上の丸みを帯びた庇など、日本人たちが建てた銀行店舗とはまた違った味が見られるのがこの建物の特徴です。聞けば設計はウォードというイギリス人建築家が手掛けたとのこと。伝統的でありながら個性的な外観というのも、何となく頷けます。
なお、この隣には大規模ビル(マンション?)の建築工事がおこなわれいます。そのビルが竣工した頃にも、関東大震災や戦災を生き抜いてきた築80数年のかっての銀行店舗は健在なのでしょうか・・・・?。少し気になってしまいました。

★参考文献・・・・「都市の記憶 横浜の近代建築・Ⅰ」1991年、横浜市発行
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by tokyo-farwest-net | 2009-02-13 00:13 | ■横浜・関内 | Trackback | Comments(0)

横浜市情報文化センター、旧横浜商工奨励館

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◆旧横浜商工奨励館・現横浜市情報文化センター 
  ◎設計:岩崎金太郎
  ◎施工:横浜市建築課
  ◎竣工:昭和4(1929)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造り4階建て、地下1階
  ◎所在地:神奈川県横浜市中区日本大通り11


横浜・日本大通りと言えば、キングの塔でお馴染みの神奈川県庁舎、旧イギリス領事館を再生した横浜開港記念館、日本初の鉄筋コンクリート製オフィスビル・三井物産横浜支店など、戦前に建てられた近代建築が多く現存しています。
県庁や三井物産のように竣工当時の用途のまま使われているものもありますし、旧イギリス領事館のように新たな活用方法により建物が生かされている事例など、様々な形で日本大通りの戦前築の建物たちは大切に使われています。その中でも劇的に建物がよみがえったのが、現在は横浜市情報文化センターとして使われているこの建物でしょう。昭和4年に横浜商工奨励館として建てられたものでしたが、私が近代建築に興味を持ち、横浜の街をウロチョロ近代建築ウオッチングをし始めた頃は、空家の朽ち果てたビルだったのを鮮烈に覚えています。
その後、この隣に建つ旧横浜市外電話局(昭和4年築)と、旧商工奨励館の間に高層ビルを建設、この二つのビルはドッキングする形で新たに生まれ変わりました。現在、旧商工奨励館はレストラン等が入居し、新たな名所となっています。また建物外観も竣工時の姿を忠実に再現しており好感の持てるものですが、もう一つの見どころは建物中央の玄関部分と室内階段でしょう。先人が造った大事な遺産をきちんと後世に伝えようという意気込みが、ひしひしと感じられる建物の活用で、横浜へ訪れる度ここに足を運んでしまいます。

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▼室内の様子は下のMoreをクリックしていただくと、ご覧になれます。室内も素敵な横浜市情報文化センターです。

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by tokyo-farwest-net | 2009-02-12 00:24 | ■横浜・関内 | Trackback | Comments(0)

横浜指路教会

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◆横浜指路教会
  ◎設計:竹中工務店
  ◎施工:竹中工務店
  ◎竣工:大正15(1926)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造り3階建て
  ◎所在地:神奈川県中区横浜市尾上町6-85

横浜指路(しろ)教会は、明治7年に創建されたプロテスタント系の教会。
明治期竣工の教会が大正12年の関東大震災で倒壊し、新たに建てられたのが現在の会堂との事です。
関東大震災を教訓してか構造は鉄筋コンクリート製。当時としては最新の建築素材だった鉄筋コンクリート製ですが、外観はバラ窓や尖頭アーチや鐘楼など、西欧の教会によく用いられているゴシックスタイルが指路教会のデザインに用いられています。建物の素材等は関係なく、これまでの伝統を守ったと言ったところでしょうか。今は現代的なビルに囲まれ、少し肩身の狭い指路教会ではありますが、都会の中の一服の清涼剤のような穏やかさと、伝統を守っているという誇りをも感じる美しい建築作品です。

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by tokyo-farwest-net | 2009-02-11 22:45 | ■横浜・関内 | Trackback | Comments(0)

横浜・大桟橋入口のエキスプレスピル

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◆横浜・海岸通りのエキスプレスビル
  ◎設計:川崎鉄三
  ◎施工:三木組
  ◎竣工:昭和5(1930)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造り3階建て・地下1階
  ◎所在地:神奈川県横浜市中区海岸通り1-1


今回紹介する建物は、横浜大桟橋入口の開港広場の交差点角にある〔エキスプレスピル〕。昭和5年竣工のレトロなビルディングです。
レトロとは言っても外観デザインは、昭和はじめに流行していたモダンスタイルの影響が強く見られ、横浜に現存する近代建築の中でも洒落て粋なものの一つだと思います。設計は建築家の川崎鉄三が担当。川崎は前回紹介した横浜・山下町のインペリアルビルの設計も手掛けた建築家で、彼の数少ない現存作品の一つです。
外観デザインは水平を強調した庇に、2階・3階を貫く階段室のガラス窓などがなかなか洒落ており、現在もそのモダンさは色褪せていません。関東大震災後の復興期に姿を現したモダン建築、横浜の玄関口である大桟橋に相応しい建物と言えるでしょう。また建物前の並木が落ちたある冬場が、この建物鑑賞には最適です。

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by tokyo-farwest-net | 2009-02-08 23:59 | ■横浜・関内 | Trackback | Comments(0)

横浜・山下町のインペリアルビル

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◆横浜・山下町のインペリアルビル(旧インペリアルアパート)
  ◎設計:川崎鉄三
  ◎施工:白井工務店
  ◎竣工:昭和5(1930)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造り4階建て
  ◎所在地:神奈川県横浜市中区山下町25


今回紹介のインペリアルビルは、山下公園の一本南側を通る水町通り、もっと詳しく言うと神奈川県民ホールの裏手にある建物。そのモダンな外観からは想像がつきませんが、昭和5年築という間もなく築80年を迎える歴史的建造物であります。
このビルは当時横浜を中心に活躍していた建築家・川崎鉄三が設計を担当。川崎の作品は大桟橋入口の開港広場交差点角に建つ、エキスプレスビルが現存しています。いま残る横浜の歴史的建造物の中では小粒な作品ではありますが、他の建物に比べると独特な存在感を放っているような気がしてなりません。
そしてインペリアルビル、竣工当初は外人向けのアパートだったとのこと。また10年程前までこのすぐそばの本町通りにはヘルムハウスという、外人向けの大規模アパートも現存していました。中華街と山下公園の間にはインド人クラブや、歴史を聞けば横浜ならではの国際色豊かな建物がありましたが、私がその価値に気付いた頃には、その殆どは取り壊されていました。今にすればこれらの建物にも注目すべきだったと後悔しております。
この周辺は〔みなとみらい線〕の開通により、高層マンションが次々と建設され、すっかり様変わりしてしまいましたが、このインペリアルビルは戦前の貿易港・横浜の面影を伝える貴重な建物と言えるでしょう。いつ見てもこのモダンなビルは格好いいです!。

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by tokyo-farwest-net | 2009-02-07 12:41 | ■横浜・関内 | Trackback | Comments(0)