東京日比谷の日生劇場
2009年 08月 08日

◎設計:村野藤吾(村野・森建築事務所)
◎施工:大林組
◎竣工:昭和38(1963)年
◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造り
◎所在地:東京都千代田区有楽町1-1-3
今回からは東京・横浜に残る建築家・村野藤吾(1891~1984)設計作品を幾つか紹介していきたいと思います。
東京で暮らす私が村野作品としてすぐに思い浮かべるのが、日比谷公園や帝国ホテルに隣接して建つ日本生命の日比谷ビルです。正式名称を言うより日生劇場の方が馴染みがある方も多いかも知れません。
私の思い出話になってしまいますが、子供のころにこの劇場で観劇をしたことがありまして、ホール内の無数に貼られたモザイクタイルに感動した記憶があります。どういう内容の出し物だったかの記憶は一切ありませんが、美しい劇場内の感動は何年経っても色褪せないものです。
外観は花崗岩を外壁に張るなど、戦前の建築のような素材の使い方ではありますが、造形は村野藤吾らしい独自の世界が広がっています。花崗岩張りの建物というと重厚や冷たさを感じることもありますが、ざらついた外壁の仕上げは温もりをも感じさせてくれます。
なお竣工当時この隣には、フランク・ロイド・ライト設計の帝国ホテル旧館があった訳ですから、ライトの建築との協調性を持たせるためこのようなデザインにしたのではないかと、このビルを見るたび想像してしまいます・・・・。









