埼玉・川越の蔵造り商家とその街並み(その1)
2009年 08月 03日

前3回は川越に残る近代建築を紹介しましたが、やはりこの町の顔と言えば蔵造り商家の数々と言えるでしょう。
現在見られる川越の蔵造り商家の大半は、明治26(1893)年の大火後に再建されたもの。またこの当時の川越は農産品の取引で繁栄を極めており、明治30年代初頭には地元商人らの誘致により国分寺~川越間に鉄道(現在の西武国分寺線と新宿線の一部)を開通させていることなどでも、当時の町の賑わいが窺えます。
そして文明開化より二十数年が経った当時の川越商人たちが大火後に再建した建物は、洋風建築ではなく伝統的な土蔵商家。またこれらは江戸期に日本橋など江戸の主要都市で流行っていた土蔵商家のスタイルを継承したもので、白漆喰の外壁の上に更に黒漆喰を塗るという手間も予算もかかる手法を使っています。このように江戸時代の伝統を引き継いだ川越の蔵造り商家ですが、塀や地下貯蔵庫には西洋の文化である煉瓦を積極的に使っているということも、明治という時代らしいかなとも思えます。
いろいろと紹介すればきりがありませんが、こちらでは蔵造り商家が多く軒を連ねる一番街の南側にある蔵造り建築の幾つかをご覧ください。











