埼玉りそな銀行川越支店、旧八十五銀行本店
2009年 07月 30日

◎設計:保岡勝也
◎施工:不詳
◎竣工:大正7(1918)年
◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造り3階建て
◎所在地:埼玉県川越市幸町4
❖国登録有形文化財
川越は〔時の鐘〕が町のシンボルとして、広くよく知れ渡っていますが、もう一つ忘れてはいけない町のシンボル的存在は埼玉りそな銀行の川越支店でしょう。この建物は、大正7年に川越の地場銀行・第八十銀行の本店舗として建てられたものです。NHKで現在放映されている朝の連続ドラマにもよく登場しているので、この白亜の建物をご記憶されている方も多いかも知れません。
白タイルの外壁に搭屋のドームが印象的な建物は、明治末に三菱専属の建築家として活躍した保岡勝也の設計により建てられたもの。保岡はこの時期、八十五銀行のほかに川越では川越貯蓄銀行(昭和10年代に建て替え、その後の店舗も既に取り壊し)、また昭和10年代には幸町の山吉デパートの設計も手掛けるなど、川越と縁が深い建築だったようです。
またこの建物の塔、間近から見てもその高さに圧倒されますが、西武線の本川越駅付近やそれなりの距離が離れた所からでも、建物の間からドームの付いた搭を見つけることができます。さぞかし昔は、町のランドマーク的な存在だったと思われます。
なお外観デザインはルネサンスという西欧の古典様式をモチーフとしていますが、全体的に大正半ばらしい明るさを兼ね備えており、大正モダン建築という観点からもとても貴重な作品とも言えるでしょう。










