横浜山手・外交官の家
2009年 07月 05日

◎設計:J・M・ガーディナー(James McDonald Gardiner)
◎施工:不詳
◎竣工:明治43(1910)年
◎構造:木造2階建て
◎所在地:神奈川県横浜市中区山手町18・イタリア山庭園内
❖国指定重要文化財
横浜山手の洋館巡りのハイライトとも言うべき建物は、やはりイタリア山庭園内にある外交官の家でしょう。
東京渋谷の南平台にあった旧内田定槌邸が、この地に移築され一般公開され始めたのは、確か1997年の事でしたから、早いもので10年以上の年月が過ぎた訳です。四季折々来るものを飽きさせない、本当に美しい邸宅です。私もこの時の訪問でたっぷりと写真を撮ってきました。
さて現在は外交官の家という愛称で親しまれているこの邸宅、アメリカン・ビクトリア調の外観に対し室内はアールヌーヴォー調。建設された時期が1910年(20世紀初頭)ということで、当時新しいムーヴメントだったアールヌーヴォーの洗礼を受けているということは非常に興味深いことだと思えます。またこの邸宅の設計者・ガーディナーは、ミッション関連の施設・邸宅などを主に手掛けてた建築家として知られていますが、下見板張りの現存作品は、函館の遺愛学院本館とこの外交官の家くらいです。アメリカ風下見板とフランスが起源のアールヌーヴォーが日本の地で融合したというのも、明治の日本らしいななどとこの邸宅を見学するたび一人納得しています。
搭屋が付いた外観デザインは勿論のこと、室内調度品の細部装飾まで徹底的に観察していただきたい本当に素晴らしい邸宅です。移築されてから10年ほどですが、昔から山手の地に建っていたのではないかと錯覚するほど、この地によく馴染んでいます・・・・・。




















