横浜山手のブラフ18番館
2009年 07月 02日

◎設計:不詳
◎施工:不詳
◎竣工:大正12(1923)年、関東大震災以降
◎構造:木造2階建て
◎所在地:神奈川県横浜市中区山手町18・イタリア山庭園内
❖横浜市認定歴史的建造物
このところ少し間があいてしまいましたが、今回から数回ほどは横浜・山手の洋館を紹介したいと思います。
そういうことで、今回取り上げるのは山手イタリア山庭園内にあるブラフ18番館。もとは山手本通りに建つカトリック山手教会の司祭館として使われていたものですが、平成5年に現在地に移築されたものです。今では横浜山手に現存する数軒の戦前築の洋館(邸宅)が一般に公開され、観光の定番スポットとして親しまれていますが、その中でも早い時期に公開されたのがこのブラフ18番館だったと私は記憶しています。
建物正面のベイウインドウは、いかにも洋館らしい佇まい。その外観や内装だけでも堪能して頂けるとは思いますが、もう一つ興味深いのがこの建物は関東大震災以前にあった邸宅の部材を転用していることです。それ以前の山手は写真のみでしか想像できませんが、この建物はその部材を引き継ぐ事で、華やかだった関東大震災前の山手を後世に伝えているということになります。正直なところ、以前は神戸や長崎の異人館に比べもの足りさを感じていた私でしたが、このようなヒストリーを知るうちに現在残されている横浜山手の建造物に愛着を感じるようになったものです。
小難しい話は別にしておいて、いつ訪れても穏やかな気持ちになれる美しい洋館であります・・・・。










