横浜・山手のぺーリックホール
2009年 05月 06日

◎設計:J・H・モーガン(J・H・Morgan)
◎施工:不詳
◎竣工:昭和5(1930)年
◎構造:木造モルタル塗り2階建て、地下1階:鉄筋コンクリート製
◎所在地:神奈川県横浜市山手町72
❖横浜市認定歴史的建造物
前回の山手111番館とクライストチャーチに続き、今回も横浜ゆかりの建築家:J・H・モーガン(1877~1937)の作品を紹介したいと思います。
このべーリックホールは昭和5(1930)年竣工の邸宅で、言わずと知れた横浜山手の名所のひとつ。
イギリスの貿易商のぺーリックの邸宅として建てられものですが、戦後になりこのすぐそばにあったセントジョセフ・インターナショナルスクールの所有となり、同校の閉校後は市に寄贈され2002年より一般公開されています。現在は開放的な雰囲気ですが、以前は塀が巡らされ見たくても見れない幻の洋館のひとつだったのを記憶しております。
さてこのべーリックホール、山手に現存するJ・H・モーガン設計の111番館と同様、スパニッシュスタイルの外観。また玄関扉などにアールヌーヴォー調(・・・・と言っても少し骨太な感じですが)のデザイン、また1階廊下の黒と白の格子模様など、1920年代から30年代の建物らしいモダンさも窺えることができます。また写真では紹介してませんが、かなり広めの地下室が設置されるなど、当時としてはハイテクな住宅だったのではないかと思われます。
この邸宅を訪れるたび、戦後長らくべーリックホールを守り続けていた、セントジョセフスクールの美しい校舎を思い出してしまう私です・・・・。








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