東京・日本橋兜町の区立阪本小学校
2009年 04月 23日

◎設計:東京市
◎施工:大倉土木
◎竣工:昭和3(1928)年3月15日
◎構造:鉄筋コンクリート造り3階建て
◎所在地:東京都中央区日本橋兜町15-18
今回紹介する区立阪本小学校は、昭和3年に建てられた歴史ある学校建築。日本橋兜町の首都高沿いにひっそりと建っている風格漂う建物です。
既に 別プログで何軒か紹介してきましたが、大正12(1923)年の関東大震災後に東京市内では都市復興計画事業の一環として、市内各所に数多くの鉄筋コンクリート製が建てられた、いわゆる〔復興小学校〕の一つです。なお都内各所には阪本小と同時期に建設された校舎が現存しており、中央区内ではこの他に泰明、明石 、中央(旧鉄砲洲)、明正 、京華、城東、十思 、常盤の各小学校が現役の校舎、または区の施設として大切に使われています。
また戦前築のコンクリート校舎という事で、何か冷たいという印象を抱いた方もいらっしゃるかも知れませんが、どの校舎も個性的なデザインが施され、とても機能的な設計がされていることも特徴としてあげられます。なお、関東大震災後におこなわれた復興事業では、鉄筋コンクリート校舎の建設と同時に隣接した場所に災害時の緊急避難場所として公園を設置。この阪本小の隣にも、坂本町公園という小公園が広がっています。また阪本小の前を走る首都高はかっては川があった訳ですから、とても素晴らしい教育環境だったのではないかと思います。
21世紀の東京は、新しいものばかりに注目が集まってしまいがちですが、今から八十数年前の人達が作り上げた都市計画の上に成り立っています。阪本小をはじめとした数々の復興小学校も、東京の誇るべき文化遺産の一つとしてもっと多くの人に知られて欲しいものです。








