横浜山下町の旧露亜銀行横浜支店
2009年 02月 13日

◎設計:B・M・ウォード
◎施工:不詳
◎竣工:大正10(1921)年ころ
◎構造:鉄筋コンクリート3階建て
◎所在地:神奈川県横浜市中区山下町51-2
この建物は、横浜関内地区を横断する本町通りに建つもので、ロシアとフランスの合同出資により設立された〔露亜銀行〕の横浜支店として竣工当時は使われていたものです。横浜に訪れるたび、必ず現存確認しに行ってしまう建物の一つであります。
横浜・関内地区には、戦前築に建てられた銀行建築が幾つか現存、及び一部は外壁保存・復元などにより当時の金融街の面影を今に伝えていますが、この旧露亜銀行は他の銀行建築と一線を画すものになっています。石造り風の外壁に古典主義建築によく見られるオーダー等、戦前の銀行建築によく用いられているデザインなのですが、半円アーチの上の丸みを帯びた庇など、日本人たちが建てた銀行店舗とはまた違った味が見られるのがこの建物の特徴です。聞けば設計はウォードというイギリス人建築家が手掛けたとのこと。伝統的でありながら個性的な外観というのも、何となく頷けます。
なお、この隣には大規模ビル(マンション?)の建築工事がおこなわれいます。そのビルが竣工した頃にも、関東大震災や戦災を生き抜いてきた築80数年のかっての銀行店舗は健在なのでしょうか・・・・?。少し気になってしまいました。
★参考文献・・・・「都市の記憶 横浜の近代建築・Ⅰ」1991年、横浜市発行











