◆ベルーナドーム(旧西武ライオンズ球場・西武ドーム)
◎設計:池原義郎
◎改修設計:鹿島建設建築設計本部・関東支店設計部(主任:岡村耕治)
◎施工:清水建設(第一期スタンド工事)
:鹿島建設(第二期ドーム化工事)
:鹿島建設(ダグアウトテラス、フィールドシート設置工事)
:鹿島建設(スタンド及びスコアボードの改修、周辺施設の増築・改修)
◎竣工:昭和54(1979)年3月(スタンド部分)
:平成11(1999)年3月(ドーム化工事)
:平成21(2009)年3月(ダグアウトテラス、フィールドシート)
:令和3(2021)年3月 (スタンド及びスコアボードの改修、周辺施設の増築・改修)
◎構造:鉄筋コンクリート及び鉄骨コンクリート造
◎所在地:埼玉県所沢市上山口2135
今年のプロ野球も終盤戦に入りました。特にパリーグは首位から3位までのチームが、ゲーム差0の状態で並ぶ大混戦になっています(令和4年:2022年9月9日段階)。但し球場の観客動員数は、史上最高と言われたコロナ騒動前の令和元(2019)年には遠く及ばない状態で、多くの球団が球場に人を呼び戻すことに苦心しているようです。
特に我が地元の球団である埼玉西武ライオンズは、コロナ騒動前の2019年と比較すると、1試合平均して約9600人(38パーセント)のダウンと深刻な状況です。ここ十数年、地元密着をテーマに掲げ、埼玉県内の各地方自治体とタイアップするなどの積極的なキャンペーンを展開し、西武球団が誕生した1979年から所沢で初連覇を達成した1983年までや、1980年代後半から1990年代前半のチーム黄金期(最強期)を凌ぐ観客動員数を記録していました。しかしながらこれまでの埼玉各地から「団体さん」を来場させる手法が、コロナ渦で実行しにくい今のご時世も、観客動員の大幅ダウンに繋がっているようです。また西武球団がおこなっている「観客数のより現実に近い実数発表」も、数字の大幅減という結果に表れていると私は推測しています。
ですが西武ライオンズの本拠地・ベルーナドーム(旧西武ライオンズ球場~西武ドーム、2017年から2021年まではメットライフドームという名称)は、コロナウイルス騒動の最中である令和3(2021)年3月に3年に渡る大改修工事を終え、とても魅力的な施設へと生まれ変わりました。
球場本体をはじめ、入場施設の新設、周辺のショップや遊戯施設の増設、サブグランドへのスタンド新築や屋内練習場・選手寮の新築などかなりの施設が一変しています。更に外周通路には西武鉄道で以前走っていた通勤電車(新101系、昭和55年製造)まで置かれています。全ては紹介しきれないこともあり、今回は球場の写真をいくつか掲載いたしました。
2012年、
2018年に拙ブログで発表した記事と比較していただくのも面白いかもしれません。
本年(令和4年)から
埼玉県上尾市に本社を置く通販会社・ベルーナの名が冠された、西武ドーム。昭和54(1979)年に建築家・池原義郎(1928~2017)氏の設計により、西武ライオンズ球場として竣工。更に平成11(1999)年には約1年半の工期を経て、既存のスタンドにドーム屋根を架設するというドーム工事を竣工させ、更に平成21(2009)年にはフィールドシートの新設や一部スタンドの大幅な改修を実施しています。なお数年前には3塁側スタンド最上段にグループ席も新設されています。
そして今回の改修で、1979年の球場開設時に設置されたアメリカンシーティング社製の座席の取り換え(見た目はかなり朽ちていましたが、背もたれの深い椅子はとても座りやすいものでした)、天然芝や人工芝だった外野席への座席設置、横長のデザインが印象的だったスコアボードの大型化、大型防球ネットの設置などがおこなわれました。更にバックネット裏の旧関係者エリアにはプレミアムシートとラウンジの設置、移動用のエスカレーターも新設されています。ラグジュアリーな最高級の椅子が置かれたエリアから、ソファーの座席、ベンチ上、ブルペン前のかぶりつき席、外周通路に設置されたステンレスカウンター付きのリーズナブルな立見席など、かなりバラエティーに富んだものとなりました。
また一般席は弾力性のあるクッション付きの座席を採用、今回初めて設置された外野の個別席は肘掛けはないものの、一般席と同様にクッションが付いたもので、自チームの攻撃時に立って応援したい人のために、座席間隔が幅広く設定されるなど普通に観戦する分にもお勧めのエリアです。既存の内野席はほぼ昔のままなので、グレードアップした座席で以前のような環境で観戦が楽しめます。
また内野・外野の一般席にはこれまでの黄緑色、通常の緑色、深緑色の3色を使用したグラデーションシートを採用。このグラデーションシートはアメリカ・NFL(アメリカンフットボール)のニューヨーク・ジェッツとニューヨーク・ジャイアンツの本拠地:メットライフスタジアム、東京の新国立競技場(設計:隈研吾)にも採用されており、これから流行りそうなスタジアムの演出だと思います。
チケット価格が少し高いというのが個人的な感想ですが、暑さ対策がされていない以外は、ほぼ満足できる内容だと思います。
そしてこの球場、最大の問題点は暑さ対策でしょう。球場内には計6台の大型扇風機が設置されていますが、完全に焼け石に水の状態。ここ2年おこなわれたコロナ渦の入場者制限で再確認しましたが、周辺には大型貯水池(多摩湖、狭山湖)や狭山丘陵の緑地帯があることもあり、真夏でも試合開始から1時間ほど(日没直後)で周辺から涼しい風が入ってきます。要はお客さんの人熱が、球場を灼熱の世界にしてしまっている訳です。スタンド下から上昇気流を作る送風装置を作るなどのアイディアを素人は観戦しながら考えていますが、その辺りは改修を手掛けた鹿島建設の皆さんによるアイディアに期待したいと思います。
昨年は1979年以来、実に42年ぶりの最下位に沈んだ西武ライオンズ。今シーズンはこの球場で10月下旬までライオンズの試合を観戦できることを祈りつつ、本日の解説を終わらせていただきます。ここからは過去3年に渡って撮影した西武ドーム(ベルナドーム)の写真をお楽しみください。



















































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