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横浜山手資料館

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◆山手資料館
   ◎設計:不詳
   ◎施工:不詳
   ◎竣工:明治42(1909)年
   ◎移築:昭和52(1977)年
   ◎構造:木造2階建て
   ◎所在地:横浜市中区山手町236
     ❖横浜市認定歴史的建造物


横浜山手の外人墓地向かいの、広い芝生の奥に建つグリーンの洋館。山手資料館。
私など関東圏に住む人間にとっては、子供の頃からテレビなどで外人墓地とセットで紹介される事も多かったので、とても馴染みのある建物です。お菓子の家のような可愛らしい風貌の洋館は、やはり山手の顔とも言える存在です。
そういう事で私は、ずうっと横浜で暮らす外人の住宅だと思い込んでいましたが、もとは根岸本牧1丁目に日本人の邸宅の応接間として建てられたものだそうで、昭和初期に山手諏訪町に移築、そして昭和52年に現在地に移築されたとの事です。何とも数奇な運命を辿った洋館であります。設計者に関しては判明していないそうですが、日本人の邸宅として建てられたものですから、日本人棟梁などが外国人邸宅を真似して建てた可能性も考えられます。細部の意匠がやたらと凝っているのも、棟梁が頑張った証しなのかなとも私は考えてしまいます。

またこの洋館を現地に移築させた山手10番館の先代オーナーは、かなりのマニアな方だったそうで、門柱は新港埠頭と税関敷地を結ぶ新港橋(明治44年架設)の親柱を転用したもの。また時計台の付く謎の洋館?、山手10番館前には居留地時代の境界線石碑も移築されています。洋館だけでなく、こちらの2点の文化遺産も是非チェックしてみてください。
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こちらが新港橋の親柱。
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こちらは居留地の境界線を表す石碑。どこに設置されていたかは不明。
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by tokyo-farwest-net | 2013-03-03 03:03 | ■横浜・山手 | Trackback | Comments(0)

『関根要太郎研究室@はこだて』の番外編プログ。本編で取り上げていない近代建築の写真を中心に紹介していきます。


by ヨウタロウ撮影員
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