横浜山手の横浜地方気象台
2011年 11月 23日

◎設計:神奈川県営繕
◎施工:不詳
◎竣工:昭和2(1927)年
◎構造:鉄筋コンクリート造3階建て、地下1階
◎所在地:横浜市中区山手町99
横浜の山手というと数々の美しい洋館や教会がよく知られていますが、今回紹介する横浜地方気象台は山手の中では異色の歴史的建造物と言える存在です。昭和2年に神奈川県の測候所として建てられたものですが、当時は外国人のためだった町であった山手にこのような施設が建設されたのというのもちょっと不思議な感じがしてしまいます。
優雅な雰囲気が漂う周辺の洋風住宅群に対し、こちらの測候所は1920年代最先端のデザインだったアールデコのデザインが随所に用いられいるのもその特徴としてあげられるでしょう。外人墓地の横に位置しながらもその存在をあまり知られていないようですが、当時のアールデコムーブメントを偲べる貴重な文化遺産だと私は考えます。また近年、建築家・安藤忠雄氏の監修により改修工事がおこなわれたのを機に、内部も一般公開されるようになりました。とても落ち着いた建物内も、また昭和初期のモダンさとレトロな雰囲気が漂う素敵な空間です。もし機会があれば、一度ゆっくり時間をかけて見学していただきたい山手の隠れた名建築であります・・・・。











