山形市十日町の吉池医院
2011年 09月 22日

◎設計:中條精一郎
◎施工:不詳
◎竣工:大正元(1912)年
◎構造:木造モルタル塗り2階建て
◎所在地:山形県山形市十日町2-4
今年7月に行った弾丸東北建築探訪ツアーのレポートも、取りあえず今回で最終回とさせていただきます。そして今回紹介するのは県庁通り沿いに建つ吉池医院。イギリス風のゴシック建築をも彷彿とさせるレトロなこの病院は、大正元年に建てられたものだとのこと。先月別プログで山形県庁舎を取り上げた時にも触れさせていただきましたが、この界隈は明治44年に起きた大火で焼けてしまった地域だそうで、それより間もなく建てられたのがこの病院だったようです。
設計は山形県庁舎の設計顧問を務めた、地元米沢出身の建築家・中條精一郎(1868~1936)。中條と言えばこの頃曾禰達蔵と共に〔曾禰中條建築事務所〕を設立していましたが、郷里山形の為にこのような町の病院の設計を手掛けた訳です。中條の事務所は大規模な建築事務所だったこともあり、作風が掴みにくいのですが、若き日の中條精一郎の好みが伺えるのが山形吉池病院なのではないかと私は考えます。力強さをも感じられる山形を代表する名建築と言えるのではないでしょうか・・・・・・・。









山形は行ったことがないし、これからもないでしょうが
色々見どころがあるんですね。
私は山形市しか訪れたことがないのですが、米沢などにも中條精一郎の作品をはじめ、優れた作品が数多くあるそうですよ。
またJRの企画切符が出たら、東北の建築探訪にチャレンジしてみますね。
