神戸海岸ビルジング、旧日濠会館
2010年 09月 16日

◎設計:河合浩蔵
◎施工:旗手組
◎竣工:明治44(1911)年
◎構造:煉瓦造3階建て
◎所在地:神戸市中央区海岸通3-1-5
❖国登録有形文化財
7月下旬より、当プログと別プログにおいて神戸の建築紹介をさせていただきましたが、取りあえず今回で最終回にしたいと思います。
そういう事で最後に取り上げるのが、海岸通りにある海岸ビルジング。当初は兼松商会の本社ビルとして建てられたものだそうで、設計は神戸とは縁の深い建築家・河合浩蔵が担当しています。また河合と言うと同じく海岸通りにある旧三井物産神戸支店のように西洋の古典建築の装飾スタイルを簡略化し、大正モダンの魁といえる作品を残したことでも知られていますが、こちらはその河合スタイルが完成する寸前のようなデザインが印象的です。明治末に竣工したということを考えると、大正モダン華やかさが孵化する直前の作品とも言えますが、その重厚な風格は明治という時代を体現しているようにも思えます。両隣のビルに挟まれて少し窮屈な感じもしますが、神戸海岸通りでは忘れてはならない名建築であります。











