神戸新港埠頭の川西倉庫
2010年 09月 01日
◎設計:渡辺節建築事務所
◎施工:大林組
◎竣工:大正14(1925)年
◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造
◎所在地:神戸市中央区新港町7-1
先月末に本プログと別プログにおいて新港貿易会館など、新港埠頭周辺の建造物を紹介してきましたが、もう一つ忘れてはいけないのが突堤の手前に建つ倉庫群でしょう。なおここには三井・三菱・住友などの大企業が所有する倉庫も建っていますが、そのいちばん西側には冒頭の写真でご覧頂いた川西倉庫が建っています。無装飾で何の変哲のない倉庫にも見えますが、大正14年竣工と言いますから築85年という年代物の建造物になります。
そしてこの倉庫の設計は、神戸の顔とも言うべき建造物である商船三井ビル(大正11年)を手掛けた渡辺節の建築事務所が担当しているとのこと。渡辺節の設計作品というと華やかなオフィスビルを思い出してしまい、意外な感じもしますがこの倉庫は当時最新鋭の施設だったことは想像に難しくありません。機会があれば中の様子も見てみたい産業遺産であります・・・・・。