神戸税関
2010年 08月 28日
◎設計:大蔵省
◎施工:森田福市
◎竣工:昭和2(1927)年
◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造4階建て、塔屋付き
◎所在地:神戸市中央区加納町12-1
神戸新港埠頭周辺エリアのシンボル的存在と言えば、やはり税関庁舎でしょう。
昭和2年竣工のこの庁舎は大蔵省営繕課の設計により竣工したもの。東京在住の私は税関という言葉を聞くと『ハマのクイーンの塔』でお馴染みの横浜税関庁舎(昭和9年築)を思い出してしまいますが、繊細なデザインの横浜税関庁舎に比べ神戸の税関は力強さを感じる仕上がりが特徴と言えます。円筒状の塔屋をはじめ建物の細部デザインは古典建築の影響を感じますが、それらの多くは簡略化された作りになっており、この当時の最新建築文化の影響を少なからず受けています。スケールの大きさはいつ見ても圧巻される庁舎建築であります。