東京都復興記念館、旧防災資料展示場
2010年 04月 02日

◎設計:伊東忠太、佐野利器
◎施工:不詳
◎竣工:昭和6(1931)年
◎構造:鉄筋コンクリート造2階建て
◎所在地:東京都墨田区横網2-3-25
❖東京選定歴史的建造物
先に紹介した東京都慰霊堂が建つ横網公園内にあるのが、この東京都復興記念館。こちらの建物は慰霊堂竣工の翌年に建てられたもので、当初は関東大震災後の復興展示を主におこなっていましたが、慰霊堂が戦災犠牲者を合祀するようになったのに伴い、一部戦災被害の展示もおこなうようになったといいます。
そして復興記念館の設計も建築家・伊東忠太が担当。外観は大正末から国内で流行していたスクラッチタイル張り、また一部の窓枠にはフランク・ロイド・ライト的な幾何学模様のデザインが用いられるなど、この当時のモダン建築のエッセンスを十分に吸収したものになっています。しかし2階の東洋的な屋根瓦とそれを支える軒下の持ち送り、そして正面玄関上の三角形のオーダー上に置かれている動物のモニュメントなどは、いかにも伊東忠太らしい味を醸し出しています。慰霊堂とはまた違う輝きを見せる伊東忠太らしい建築作品と言えるのではないでしょうか。








