川越蔵造り通りのモダン洋風長屋
2010年 03月 06日

◎設計:斉藤玉吉
◎施工:斉藤玉吉
◎竣工:昭和7(1932)年
◎構造:木造モルタル塗り2階建て
◎所在地:埼玉県川越市幸町1
今回紹介するのは川越・蔵造り通り脇の小路に建つ四軒続きの長屋。
ちょっと控えめな感じもしますが、よく見るとなかなか洒落たデザインが施されており、個人的には川越でのお気に入りの建物(風景)の一つです。
このモダンな洋風長屋の建設を手掛けたのは、前回のレストラン太陽軒の施工も手掛けた地元棟梁の斉藤玉吉。なぜこんな狭い路地にこんな洒落た長屋を建てたかというと、昭和初期この場所は道路の拡張計画があったそうで、このすぐそばに店舗を構える山吉デパートが、それに先だってこの四軒の建物を貸店舗用として建設したといいます。しかしその計画は頓挫、結果この狭い路地に四軒のモダン長屋は隠れるように生きる運命になった訳です。
個人的な感想としては、この長屋はこの場所にあってこそ絵になっていると思いますが、当時この長屋を建てた関係者たちは道路拡張計画の頓挫に涙したのでしょうね・・・・。
★参考文献・・・・・「小江戸ものがたり」 第四号、特集:川越の洋風建築、川越むかし工房発行、2003年







