川越のレストラン太陽軒
2010年 02月 28日

◎設計:斉藤玉吉
◎施工:斉藤玉吉
◎竣工:昭和4(1929)年
◎構造:木造モルタル塗り2階建て
◎所在地:埼玉県川越市元町1-1
❖国登録有形文化財
この太陽軒は前回紹介した手うちそば百丈を南に2~3分歩いた場所に建つ老舗レストラン。小路の奥まった所にあるので初めてここを訪れる方は場所が少し分かりづらいかも知れませんが、元町のスカラ座という映画館の隣にありますので、その案内看板を目安に進めばこのレトロモダンなレストランに辿りつくと思います。
この太陽軒、東京早稲田の洋食屋で修業したオーナーが開業したレストランとのことで、現在の建物は昭和4年に竣工したものだと言います。施工は地元の棟梁・斉藤玉吉が担当したそうですが、昭和初期の竣工ということもあってか、その時代のモダン建築の影響を受けた作風が特徴としてあげられます。そしてその最大の箇所と言うのが、建物2階角に取り付けられた二つの半円形の小窓でしょう。これは当時国内の建築界で全盛を極めていた〔ドイツ表現派〕のデザインを取り入れたもので、このようなモダンデザインが町の棟梁にも浸透していたということは、ドイツ表現派の建築スタイルがいかにインパクトがあったかが伺えます。但しこの太陽軒の半円形の窓の間には、モダンデザインとは対極をなす古典建築によく用いられているアカンサスを葉をかたどったオーダーが施されているのはご愛敬でしょう・・・・・・。







