川越のリストランテ・ベニーノ
2010年 02月 22日

◎設計:不詳
◎施工:不詳
◎竣工:昭和2(1927)年
◎構造:木造2階建て
◎所在地:埼玉県川越市田町5
❖国登録有形文化財
本日紹介するこちらの洋館は、前回の六軒町の古民家群のすぐそばに建つレストラン。六軒町の蔵造りや和風商家の重厚な佇まいから一転、こちらは洋風下見板張りの明るい雰囲気が印象的な建物です。竣工当初は材木会社の銘木展示場として使われ、その後は郵便局としても使われていたそうです。
またこの建物がある敷地はVの字を広げたような状態なのですが、それを上手く活かし写真左手の土地が狭まった部分の2階部分に大きな窓ガラスと破風が付けられているのですが、これが道行く人の目をとめるインパクトを持っているように思えます。恐らく地元の棟梁が設計・施工に携わったと考えられますが、そのセンスの良さに感心してしまう作品です。川越というと蔵の町というイメージが先行してしまいますが、このような優れた洋風建築の存在も忘れてはいけないと思います・・・・。








