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西武鉄道001系、新型特急Laview

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◆西武鉄道001系、Laview
 ◎基本設計:妹島和世
 ◎車体製造:日立製作所
 ◎製造開始:平成30(2018)年~
 ◎運用開始:平成31(2019)年3月16日
 ◎車体構造:アルミ合金製


幼い頃より何度となく訪れているのが、埼玉県の秩父市とその周辺エリアです。箱根や軽井沢や日光に比べると、12月におこなわれる秩父夜祭や、4月下旬から5月上旬に咲く芝桜の季節を除くと、長瀞三峰山、秩父34ヶ所札所参りなど観光スポットが限定されてしまいますが、個人的には大好きな場所です。そして秩父への行き帰りのちょっとした贅沢が、特急レッドアローに乗る事でした。レッドアローは西武秩父線開通の昭和44(1969)年にデビューしたもので、白い車体に赤い帯の車体が印象的なインパクトある特急電車でした。そして1990年代半ばには現在も走る2代目車両に変更、質素なスマートで乗りやすい電車でしたが、先代の特急車両に比べるとインパクトに欠けるものでした。

そして今から3年前の平成28(2016)年に、現在の2代目レッドアローに代わる池袋・秩父線(池袋~西武秩父)を走る、新型特急電車の計画案が発表されたのですが、銀色に輝くソーセージのような車体は違和感がありすぎる摩訶不思議なものだったのです。その後、修正がおこなわれ、日本の電車らしいスマートな出来となりましたが、光り輝くアルミ車体や前面の曲線のガラス窓などは、従来の鉄道車両にはないインパクト十分な完成度です。
ちなみに新型特急の〔Laview:ラビュー〕という名称、贅沢〔luxury〕な〔living〕のような〔L〕、在来の特急電車レッドアローの名称にも使われた矢〔arrow〕の速達性、そして大きな窓から西武沿線の自然あふれる眺望を楽しむ〔view〕を掛合せて、このような名称になったとのことです。特に3番目の大きな窓から眺める沿線の風景ですが、入間市から西武秩父までの奥武蔵・秩父エリアの山間エリアは絶品でした。木々の緑が生い茂るこれからの季節は本当に最高な旅が満喫できると思います。

なお車両の基本デザインは、建築家の妹島和世(せじまかずよ、1956~)氏が担当しています。妹島氏と言えば日本建築学会賞、米国のプリツカー賞、村野藤吾賞などを受賞した経歴を持つ、現代日本を代表する建築家であります。ちなみに車内の黄色のインテリア、妹島さんが西武鉄道の名を聞いて連想する「黄色い電車」をモチーフとしたもの。何かのインタビューで妹島さんがかつて西武沿線で暮らし、西武線を頻繁に利用していたという話を読んだ記憶がありますが、アルミやステンレスの電車が大半を占める現在でもやはり西武鉄道のイメージは黄色なのだと思います。

なお今年度中に池袋線の特急車両は、001系Laviewに代わるとのこと。現在の特急料金はLaviewの贅沢過ぎる車両を考えると、あまりにも安過ぎる価格設定ですから、近いうちに特急料金の値上げも想像されます。そして今回も例の如く取り残されてしまった、西武鉄道のもう一つの主要路線・西武新宿線(西武新宿~本川越)の新しい特急車両は、どのようなものを投入するかという事も気になる点であります。
こちらは少し脱線した話になりますが、西武鉄道の系列であるプロ野球の埼玉西武ライオンズの本拠地球場・メットライフドームも、ラグジュアリーな客席を増設する工事を開始しています。しかし西武は東急などのセレブ路線とは違い、庶民が暮らす一般的な路線であります。西武グループの幹部の方々もその事を忘れてしまうと、バブル経済が崩壊した90年代から2000年代前半にかけての西武(コクド)グループと同じ道を歩んでしまうような気がしてなりません。

そのような小言は置いておいて、次回の秩父行きや野球観戦時にはまた利用したくなってしまう素敵な電車です。老若男女問わずこの電車を記念撮影する光景は暫らく続くと思います。

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# by tokyo-farwest-net | 2019-06-14 12:14 | ◆鉄道車両・工業デザイン | Trackback | Comments(0)

金沢・兼六園

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◆兼六園
 ◎造園:前田綱紀、前田治脩、前田斉広、前田斎泰ほか
 ◎開園:延宝4(1676)年
 ◎一般公開:明治7(1874)年5月
 ◎有料公開:昭和51(1976)年
  ❖国指定特別名勝


金沢に来たなら絶対立ち寄らなければならないのが、日本三大名園の一つ兼六園でしょう。加賀藩の五代藩主である前田綱紀が17世紀半ばの延宝年間を造園を開始、一度は金沢の大火で庭は荒れてしまったと言いますが、11代から13代藩主の加賀藩主が大々的に庭園に手を入れ、完成したのが現在の兼六園だと言います。

林泉回遊式大名庭園という形式を取っているという兼六園ですが、庭園の美しさは東京にある浜離宮や小石川後楽園などと匹敵するものだと思います。また兼六園の面白いところは金沢城と同じ稜線の高台に庭があり、犀川の上流から引いた辰巳用水の水をふんだんに庭に用いている事でしょう。美しい水面の霞ケ池から振り返ると、眼下には金沢の町を見下ろせるという不思議な世界。このような庭園との出会いは兼六園が初めてだったと思います。
様々な季節に訪れたいと思わせてくれる名園でした。

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日本庭園には珍しい噴水。現代のポンプなどで汲み上げられたものではなく、辰巳上水の水を逆サイフォンの原理により吹き上げさせたもの。水のワンダーランドとも呼べる兼六園の代表的な施設である。
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霞ケ池を振り返ると眼下には金沢の市街地が。東京にある江戸期の大名庭園にはない不思議な感覚に襲われます。
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兼六園の食堂で名物のじぶそば(治部蕎麦)を食する。軟水の出汁は関東ローム層の硬水のこちらでは味わえないもの。
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# by tokyo-farwest-net | 2019-06-08 11:08 | ■金沢 | Trackback | Comments(0)