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東京銀座の教文館・聖書館ビル

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◆教文館・聖書館ビル
  ◎設計:アントニン・レーモンド
  ◎施工:清水組
  ◎竣工:昭和8(1933)年
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造8階建て
  ◎所在地:東京都中央区銀座4-5-1


 先日、別ブログで銀座4丁目の和光本館・旧服部時計店(昭和7年築)を紹介させていただきましたが、そのすぐそばにあるのが教文館ビルです。一見した限りでは築30~40年の建物に見えますが、竣工は和光本館の竣工の翌年にあたる昭和8年で、その頃の外観は直線を強調したアールデコ風の洒落たものだったといいます。
 またこのビルの設計は、チェコ出身のアメリカ国籍の建築家:アントニン・レーモンド(Antonin Raymond、1888~1976)が手掛けています。教文館・聖書館はアメリカメゾシストの団体なので、その縁でレーモンドが設計をおこなうようになったと想像されます。外観は竣工当初の面影を残す場所は全くありませんが、聖書館・教文館を結ぶエントランスには、美しいアールデコの装飾が施されています。この近くに立ち寄った際には、是非この美しい空間を堪能してみて下さい・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2014-05-31 06:31 | ■東京・23区 | Comments(0)

東京中央区のカトリック築地教会

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◆カトリック築地教会
  ◎設計:石川音次郎、ジロジアス神父
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:昭和2(1927)年
  ◎構造:木造モルタル塗り平屋
  ◎所在地:東京都中央区明石町5-26
   ❖東京都選定歴史的建造物


東京中央区の明石というと、昨年の夏に十分な論議もされぬままに解体された区立明石小学校(大正15年築)の事を真っ先に思い浮かべてしまいます。その明石小の向かいに建つのがこのカトリック築地教会です。築地と言うと幕末より外国人居留地が置かれていた一帯で、この教会もその時代に設立されたものだそうです。また現在の聖堂は関東大震災で倒壊した先代の聖堂に代わって新築されたもの。外観を見ると重厚な感じもしますが、実はこれ木造で外壁にモルタルを塗って石造り風に見えるようにしています。
明石小の解体計画が表面化する以前からこの界隈はよく訪れていましたが、この教会は東京都選定歴史的建造物に指定されている事もあってか信者さん以外の来訪者を多く見かけました。しかし町の歩んできた歴史を考えれば、教会も小学校も同等の価値があったのではないかと私は考えます。歴史的建造物というと、国や都道府県の文化財に指定されたものばかりに注目が集まってしまうのは当然ですが、それ以外にも地域の歴史と共に歩んできた生きる文化財が数多くある事も忘れてはいけないと思います・・・・・・。
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by tokyo-farwest-net | 2011-01-23 00:23 | ■東京・23区 | Comments(0)

東京聖路加病院のトイスラー記念館

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◆聖路加病院・トイスラー記念館
  ◎設計:J・V・W・バーガミニ (Jhon van Wie Bergamini)
  ◎施工:清水組
  ◎竣工:昭和8(1933)年
  ◎構造:木造2階建て
  ◎所在地:東京都中央区明石町10


先日、こちらのプログと別プログにて現在解体の危機に瀕している中央区立明石小学校(大正15年築)を紹介させていただきましたが、今回は明石小の隣にある聖路加病院内に建つトイスラー記念館を取り上げたいと思います。
聖路加病院の初代院長・トイスラーの名がつけられたこの記念館は、アントニン・レーモンドの後に聖路加病院の実施設計を引き継いだアメリカ人建築家・バーガミニの設計により建てられたものです。実は今までその存在は知りつつもつい素通りしてしていた建物ですが、今年の元旦に京都を訪れたさいに見たバーガミニ設計作品・平安女学院昭和館(昭和4年築)の質素ながら堅実な美しさに感動し、改めて聖路加病院を訪れた訳です。竣工時期は1933年という事で、そのころ流行していたロマンチィシズムを思わせる優雅な弧を描く屋根の造形を持ちながらも、建物細部のデザインには古典的な装飾が見られるなど、伝統と新しさを融合させた聖路加病院本棟と同様のコンセプトのデザインが施されているというのも今回の訪問で気づきました。
またこの記念館、今から十数年前におこなわれた同病院の大改築工事のさい一度は解体されることになっていたようですが、現在の場所に移築復元され、病院とこの地域の歴史を語る貴重なシンボル的存在となっています。明石小学校の歴史ある校舎も、解体するのではなく残すことでトライスラー記念館のようにこの地域の歴史を語る存在になって欲しいものです・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2010-02-09 21:09 | ■東京・23区 | Comments(0)

東京都中央区立明石小学校

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◆中央区立明石小学校
  ・・・・・失くしてはいけない町の生きる文化財



この小学校については昨年別プログにて既に取り上げているが、その存在をもっと多くの方に知っていただきたいという願いを込めて、今回は改めて紹介する事にした。
中央区立明石小学校は、東京の築地の隣町・明石にある大正15年竣工の鉄筋コンクリート校舎。いわゆる関東大震災を機に、東京市内に数多く建てられた〔震災復興小学校〕と呼ばれる鉄筋コンクリート製校舎の一つである。そのデザインは優しく、かつ力強い。

また昨年の6月に機会があって校内を見学させていただく好運に恵まれた。
この明石小、鉄筋コンクリート製の建物ではあるが、木の廊下をはじめ校舎内は温もりに溢れていた。ちなみに筆者は東京郊外の新興住宅街に昭和40年代に新築されたコンクリート校舎で小学六年間を過ごしたが、監獄のように冷たく人間味がまるでない無機質な恐怖だらけのあの空間とはまったく違う、この温もりある校舎で小学生の六年間を過ごしてみたかったなともふと思ってしまった。また中央区は校舎保全の為にこまめに修繕予算をつぎ込み、築80年を過ぎた校舎とは思えないほど綺麗な状態に保たれているにも正直驚かされた。恐らくどの世代を問わず、この校舎で学んだ人たちは、心の中に共通の財産を持っているのではないだろうか。贅の限りを尽くした豪華な空間ではないが、心の奥底を癒してくれるような感覚にも襲われた。

しかし昨年、中央区はこの明石小をはじめ、昭和初期に建てられた明正中央(鉄砲洲)の各小学校舎の解体・新築計画を発表。明石小は今年2月に解体に伴うプレハブの仮校舎建設がおこなわれる事になっている。
なお中央区はこれらの小学校舎の解体については、函館の弥生小学校の解体問題と同様スケジュールの大枠が前もって決められ、それを一方的に押し通す形で進められているようだ。ちなみに区側は解体の理由について耐震強度の不足をあげているが、東京都選定歴史的建造物などに指定されている銀座の泰明小日本橋の常盤小は耐震補強の工事を実施し、従来の校舎を解体しない方向で話を進めている。メンテナンス的には、解体予定の小学校と保存される予定の小学校はほぼ同様の状態で、何を根拠にしてこのような線引きをしたのかという点も不明だ。

首都・東京の中心地である中央区にある明石小をはじめとする戦前築の小学校舎、新しいものが全ての答えではないと教えてくれる素晴らしい教材ではないかと思う。
80年以上に渡って大切に使われてきたこれらの町の宝を、急いでこの世から葬る前に、もっときちんとした議論が必要だと思うのだが・・・・・。

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◆なお明石小の解体問題については、明石小学校校舎を守るためにありがとう明石小学校舎☆幼稚園舎をご参照ください。

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◆東京都中央区立明石小学校(旧東京市立明石尋常小学校)
 ◎設計:東京市
 ◎施工:竹田組
 ◎竣工:大正15(1926)年8月28日
 ◎構造:鉄筋コンクリート造り3階建て
 ◎所在地:東京都中央区明石1-15
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by tokyo-farwest-net | 2010-02-06 19:06 | ■東京・23区 | Comments(0)

銀座和光(旧服部時計店)

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◆銀座和光(旧服部時計店)
  ◎設計:渡辺仁
  ◎施工:清水組
  ◎竣工:昭和7(1932)年
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造り
  ◎所在地:東京都中央区銀座4-5-11


銀座和光。銀座四丁目の中央通りと晴海通りの角地に建つこのビルは、銀座の顔とも言うべき存在の建物であります。
和光の前身にあたる服部時計店は明治期より同地にて店舗を構えていましたが、関東大震災を機に新築されたのが現在お馴染みのこの建物です。設計は有楽町お堀端の第一生命横浜山下町のホテルニューグランド、東京国立博物館本館の設計で知られる渡辺仁(1887~1973)が担当しています。この建物は時計店ということで屋上に時計台を置いた設計がされていますが、どこからでも一目で分かる絶妙な配置は見事の一言に尽きるでしょう。なお渡辺仁は旧服部時計店を皮切りに、銀座数寄屋橋の日本劇場(昭和8年竣工)、有楽町の第一生命ビル(昭和13年竣工)など、東京の一等地であるこの界隈の主要建築の設計を手掛け、この時代の建築界のトップ的存在に上り詰めています。それだけの主要建築の設計を任されたというのも、この銀座和光の素晴らしさを見れば頷けるような気がしないでしょうか・・・・。
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服部時計店ということでHのエンブレムが・・・・・。
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by tokyo-farwest-net | 2009-12-05 18:17 | ■東京・23区 | Comments(0)

東京銀座の電通ビル

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◆電通旧本社
  ◎設計:横河民輔(横河工務所)
  ◎施工:直営
  ◎竣工:昭和9(1934)年
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造り
  ◎所在地:東京都中央区銀座7-4-17


電通というと近年汐留に完成した総ガラス張りの新社屋がよく知られていますが、銀座7丁目の外堀通りに建つこのビルは同社の先々代?にあたる本社屋です。設計は日本橋の三越本店丸の内の日本工業倶楽部の設計などを手掛けた横河工務所が担当しています。また竣工まもなくに撮影されたモノクロ写真を見ると、外壁タイルの色は判断できませんが、その他の箇所は当時の姿を維持しています。モダニズムデザインなビルの登場は、当時の東京っ子たちを驚かせたに違いありません。
そしてこのビルのもう一つの見どころが、玄関上に取り付けられた毘沙門天と吉祥天の石彫りのレリーフ。モダニズム風のビルの外観と日本的な文化という組み合わせというのも少し意外な感じもしますが、これがなかなか似合っています。銀座界隈を散歩する時には必ず立ち寄ってしまう、私のお気に入りの昭和モダニズムのビルの一つです。

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by tokyo-farwest-net | 2009-12-04 23:23 | ■東京・23区 | Comments(0)

東京日本橋の三越本店

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◆三越本店
  ◎設計:横河民輔(横河工務所)
  ◎施工:直営
  ◎竣工:昭和2(1927)年
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造り
  ◎所在地:東京都中央区日本橋室町1
   ❖東京都選定歴史的建造物


戦前築の歴史的建造物が数多く残る東京の日本橋ですが、その中で代表的な建物と言えるのがこの三越本店でしょう。
皆さんもご存じのように三越は明治37年に西欧式のデパートメントスタイルを採用、大正3年には建築家・横河民輔(横河工務所)設計による鉄骨5階建ての新店舗を完成させています。しかし大正12年の関東大震災で以前の店舗が焼けたため、横河の設計により再建されたのが現在の店舗です。またタクシー乗り場などがある日本橋側の棟は昭和10年代の増築とのことですが、一体感あるデザインが施され違和感ない仕上がりになっています。
三越の建物外部のデザインは、大正期に竣工した先代の店舗のルネサンス調を継承したものですが、建物内の中央吹き抜けや細部のデザインは、この当時全盛を極めていたアールデコが用いられているのが特徴としてあげられます。買い物ついでにアールデコの装飾探しをしてみるのも、面白いかも知れません。豪華でありながら、大衆的で親しみやすいのがこのデパートの最大の魅力と言えるのではないでしょうか・・・・・・。

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こちらは地下鉄三越前の装飾。
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by tokyo-farwest-net | 2009-11-11 11:11 | ■東京・23区 | Comments(2)

東京・八重洲のダイビル

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◆八重洲口大阪ビルディング
  ◎設計:村野藤吾(村野・森建築事務所)
  ◎竣工:昭和42(1967)年
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造り
  ◎所在地:東京都中央区京橋1-1-1


東京駅前より延びる幹線道路・八重洲通にあるダイビル(大阪ビルディング)も、村野藤吾の設計作品になります。
竣工は昭和42年とのことですが、当時最新の健在だったアルミを窓枠に使い、その間には黒花崗岩を連続的に配置したデザインが印象的です。
そしてこのビルディングのデザインでもう一つの主役が窓ガラス。窓ガラスの反射に淡く写る周辺のビルや空が、単調な都市の景観にちょっとした意外な発見を与えているのではないかとも考えてしまいます。
そして一階上の外壁には、村野作品の十八番ともいえるモザイクタイルの装飾に、小型のプランターが置かれるなど、心憎い演出がされているのもこのビルの見どころと言えるでしょう。
竣工当初は屋上の排気搭が今のものよりもっと高かったそうですが、村野藤吾が作り上げた都市の芸術品の魅力はまったく色褪せていないと思います・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2009-08-15 00:15 | ■東京・23区 | Comments(0)

東京日本橋の高島屋新館

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◆高島屋新館(日本生命東京総局)
  ◎設計:村野藤吾(村野・森建築事務所)
  ◎竣工:昭和29(1954)年
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造り
  ◎所在地:東京都中央区日本橋2-11


村野藤吾の隠れた名作としてお勧めしたいのが高島屋の増築棟。どちらかというと中央通り沿いの旧館がよく知られていますが、その背後は村野設計により戦後増築されたものです。
増築部分中央には村野氏らしい搭屋や、壁面を大部分をガラスブロックが覆うなど新しさも持ち合わせていますが、階上部分は旧館の意匠を引き継ぎ全体のバランスを崩さない配慮をしているなど、村野氏のセンスの良さを実感できる作品なのではないかと私は考えております。
道路の奥に足を進めて是非とも見学して頂きたい素敵な場所です。

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by tokyo-farwest-net | 2009-08-14 09:14 | ■東京・23区 | Comments(0)

東京中央区の京橋三丁目ビル

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◆京橋三丁目ビル
  ◎設計:村野藤吾(村野・森建築事務所)
  ◎竣工:昭和53(1978)年
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造り
  ◎所在地:東京都中央区京橋3-1-3


前回は東京日比谷にある村野藤吾の設計作品を取り上げましたが、今回からは中央区・中央通りにある村野作品を3軒ほど紹介したいと思います。
まず最初は京橋の京三ビルは昭和53年の竣工ということなので、村野氏晩年の作品になりますが、村野氏らしさがよく出た作品といえるでしょう。
また向いに建つ第一生命ビル(近日解体予定)と京三ビルの並び立つ姿は、とても絵になる風景です。

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ガラスに写るのが第一生命ビル。昭和40年代後半の竣工。
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by tokyo-farwest-net | 2009-08-13 23:13 | ■東京・23区 | Comments(2)