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盛岡・岩手大学農学部付属農業教育資料館

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◆旧盛岡高等農林学校
   ◎設計:谷口鼎(文部省技師)
   ◎施工:不詳
   ◎竣工:明治45(1912)年
   ◎構造:木造2階建て
   ◎所在地:岩手県盛岡市上田3-18-8
     ❖国指定重要文化財

先月中旬から連載させていただいた盛岡の建築探訪記も、これが最終回です。中の橋通りの観光プラザで借りた自転車をダッシュで漕ぐこと約10分、着いたのは岩手大学農学部のキャンパス。ここには以前から見たかった手旧盛岡高等農林学校の本館がありまして、帰りの新幹線の時間を気にしながら速攻で撮影してきたのが、今回ご覧頂いている写真です。
岩手銀行中ノ橋支店(設計:辰野金吾、明治44年築)旧九十銀行本店(設計:横浜勉、明治43年築)と共に国の重要文化財に指定され、盛岡を代表する近代建築という紹介がよくされるこの建物、岩手大学の前身にあたる盛岡高等農林学校の本館として建てられたものだと言います。設計は文部省の技師だった谷口鼎という人物。明治末の作品にしては洗練の度合いが少し足りないような気もしますが、緑多い岩手大学農学部のキャンパスにとても似合った作品になっています。

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by tokyo-farwest-net | 2011-08-12 07:12 | ■盛岡 | Comments(0)

岩手県盛岡市の旧石井県令私邸

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◆旧石井県令私邸
   ◎設計:不詳
   ◎施工:不詳
   ◎竣工:明治19(1886)年ころ
   ◎構造:煉瓦造2階建て、地下1階
   ◎所在地:岩手県盛岡市清水町7-51
     ❖盛岡市指定保存建造物


盛岡の金融街・中ノ橋通りを南に歩くこと約数分、着いたのは清水町という場所。
ちょっと懐かしい感じのする落ち着いたこの界隈ですが、蔦に絡まった一軒の洋館が。その名は〔旧石井県令私邸〕。
何やら凄い名称の洋館でありますが、明治初期に岩手県の県令(今でいう所の県知事)だった石井省一の私邸として建てられたものだと言います。石井県令と言えばそれ以前は政府の土木局長だった人だそうで、岩手県に着任して間もなく盛岡駅と市内を繋ぐ開運橋を自費で架けるなど、当時のお役人でも並はずれた行動力を持っていた人だったようです。そして明治17年の火災で盛岡の自邸が焼けたため、新たに新築したのがこちらの邸宅。当時の地方建築ではまだ珍しかったであろう煉瓦で建てられ、その外観も本家・西欧の洋館にひけを取らぬ洗練したものになっています。なかなかの名建築であります。
なお現在この建物は、このような活用方法がされているそうです。なかなか魅力的な明治の洋館です・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2011-08-05 17:05 | ■盛岡 | Comments(0)

岩手県盛岡市の紺屋町番屋

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◆紺屋町番屋
   ◎設計:不詳
   ◎施工:石倉久木郎ほか
   ◎竣工:大正2(1913)年
   ◎構造:木造2階建て
   ◎所在地:岩手県盛岡市紺屋町4-33
    ❖盛岡市指定保存建造物

盛岡を扱ったガイドブックでたびたび紹介されるのが、紺屋町にある消防団の番屋。洋風下見板張りの外壁に、ちょっとユニークな形をした望楼がなかなか良い味を出している洋館です。ちなみにこの紺屋町の消防団の歴史はかなり古く、江戸期に町火消の番屋がこの地に置かれていたといいます。
なお現在の番屋は大正2年の竣工。1階には当時最新の機材だった蒸気式の消防車を置ける駐車スペースを設けたそうです。写真でご覧頂いたシャッターがある部分がそこに当たります。ちょっとレトロな感じもする消防団の番屋ですが、当時最新の機材を収納できるようにと建てられた考え抜かれた施設という訳です。望楼よりも高い建物だらけのこの周辺ですが、その風格は決して負けていないような気がします・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2011-08-04 07:04 | ■盛岡

岩手県盛岡市の旧井弥商店

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◆旧井弥商店
   ◎設計:不詳
   ◎施工:大工徳田郎・市太郎
   ◎竣工:江戸末期~明治初期(19世紀末)
   ◎構造:土蔵2階建て
   ◎所在地:岩手県盛岡市上の橋町1-48
    ❖盛岡市指定保存建造物

前項で紺屋町の茣蓙九商店を取り上げましたが、もう一軒盛岡市内で代表的な蔵造り商家として紹介されているのが、この旧井弥商店です。盛岡の豪商・村井弥兵衛の店として建てられたものだそうですが、こちらも江戸風の黒漆喰の外観が印象的な建物です。但し北国である程度の降雪を考慮してか、軒の庇が深めに取られているなど、北国らしい作りになっているのも見どころの一つです。重厚な防火扉や奥行きのある玄関周りなど、先人たちの知恵と工夫が伺える作りになっています。

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by tokyo-farwest-net | 2011-08-03 21:03 | ■盛岡 | Comments(0)

岩手県盛岡市の茣蓙九商店

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◆茣蓙九商店
  ◎設計:不詳
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:江戸末期~明治初期(19世紀後半)
  ◎構造:土蔵及び木造2階建て
  ◎所在地:岩手県盛岡市紺屋町1-31
    ❖盛岡市指定保存建造物


第九十銀行本店旧盛岡銀行本店が建つ中ノ橋通りを北に進むとあるのが紺屋町。そこに建つ重厚な建物が、この茣蓙九です。湾曲した道路に合わせた店の形状はとてもユニーク。正確な竣工年は分かりませんが、江戸時代の末から明治初めに建てられたものだそうです。
あと土蔵の商家を見るたびに気になってしまうのが、外壁に塗られた漆喰の色。この茣蓙九は黒い漆喰が塗られていますが、この黒漆喰は江戸(東京)の地が発祥でなかなか手がかかる技法とのこと。例えば関東近郊の町の土蔵建築でも白漆喰が多いところがあったり、逆に東京からかなり離れた町でも黒漆喰の土蔵建築が多く見られる場所もあったりします。東京以外の町へ訪れるたび、黒と白という土蔵建築の外壁の色を気にして見ているのですが、地方によって本当にまちまちだというのも面白いものです。ちなみに盛岡の町は、黒・白混合と言った感じでありました・・・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2011-08-02 23:02 | ■盛岡 | Comments(0)

岩手医科大学旧館(旧岩手医学専門学校付属診療棟)

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◆旧岩手医科専門学校付属岩手病院診療棟
   ◎設計:葛西萬司(葛西建築事務所)
   ◎施工:吉田与八
   ◎竣工:大正15(1926)年
   ◎構造:鉄筋コンクリート造4階建て
   ◎所在地:岩手県盛岡市内丸19-1


前回の盛岡信用金庫本店(旧盛岡貯蓄銀行、昭和2年築)に引き続き、本日も盛岡出身の建築家・葛西萬司が地元で設計を手掛けた作品を紹介したいと思います。それは岩手医科大学の旧館。予備知識がなければただ通り過ぎてしまいそうな建物でありますが、玄関ポーチや3階のアーチ窓などを見ると、いかにも戦前築の建物と言った佇まいであります。なお構造は鉄筋コンクリート製。当時の東北地方においては、鉄筋コンクリートにより建てられた不燃素材の病棟は相当最先端の施設だったと想像されます。またこの葛西作品の背後に建つ病棟も結構年季が入った建物ですので、もしかしたら戦前に建てられたものかも知れません。
その注目度は低いですが、盛岡の人々の生活を支えたという点から見れば、この翌年に竣工した岩手県公会堂(設計:佐藤功一)とともに、盛岡の近代化遺産とも言うべき建築作品と言えるのではないでしょうか・・・・・。
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by tokyo-farwest-net | 2011-07-28 20:28 | ■盛岡 | Comments(0)

岩手県・盛岡信用金庫本店(旧盛岡貯蓄銀行本店)

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◆盛岡信用金庫本店
   ◎設計:葛西萬司(葛西建築事務所)
   ◎施工:中沢三蔵ほか 
   ◎竣工:昭和2(1927)年
   ◎構造:鉄筋コンクリート造3階建て
   ◎所在地:岩手県盛岡市中の橋通り1-4-6
     ❖盛岡市指定保存建造物 


盛岡市の金融街・中の橋通りには旧盛岡銀行本店(明治44年築、設計:辰野葛西建築事務所)旧九十銀行本店(明治43年築、設計:横浜勉)という美しく素晴らしい戦前築の銀行建築が残っていますが、もう一軒見逃してはいけない銀行建築が残っています。それは盛岡信用金庫の本店、昭和2年に盛岡貯蓄銀行の本店として建てられたものです。
設計は葛西萬司(1863~1942)という建築家の事務所。葛西萬司と言えば明治末にかの辰野金吾と共に設計事務所を設立し、その後数々の傑作を作りだしていきますが、辰野の没後に自らの建築設計事務所を開設しております。その作品がこの盛岡の銀行店舗という訳です。なお盛岡は葛西の出身地という事もあり、この銀行店舗の設計を依頼されたようです。
また辰野金吾のパートナーという事で、辰野が得意としていた赤煉瓦に花崗岩の横帯を付けるあの作風を想像してしまいがちですが、作風はそのような要素が一切ないというのも面白いところ。辰野の存命中は煉瓦建築全盛の時代でしたが、大正の後半に入ると鉄筋コンクリートへとその需要が変化していきます。この斜め向かいに建つ辰野・葛西の共同設計作品から竣工は僅か十数年後の事ですが、これだけの大きな変化が建築界で起きていたというのも、この時代の建築の興味深い所だと思います。
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by tokyo-farwest-net | 2011-07-24 20:24 | ■盛岡 | Comments(0)

岩手銀行中ノ橋支店(旧盛岡銀行本店)

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◆岩手銀行中ノ橋支店
  ◎設計:辰野・葛西建築事務所
  ◎施工:丸山常弥、中沢善太郎ほか
  ◎竣工:明治44(1911)年
  ◎構造:煉瓦造3階建て
  ◎所在地:岩手県盛岡市中の通1-2-20
   ❖国指定重要文化財


盛岡を代表する近代建築、と言うより盛岡のシンボルと表現してもいい建造物がこの岩手銀行の中ノ橋支店でしょう。
ドーム屋根と褐色の煉瓦タイルが印象的なこの建物は、明治44年に岩手の地場銀行である盛岡銀行の本店として竣工したもの。設計は東京駅や日本銀行本店の設計で名高い辰野金吾率いる〔辰野葛西建築事務所〕が担当しています。辰野の事務所が盛岡の銀行本店の設計を手掛けるようになったのは、辰野の共同パートナーである建築家の葛西萬司が盛岡の出身だった事が縁になったようです。
旧盛岡銀行本店は、煉瓦タイルに花崗岩のタイルを張り巡らせた俗に言われる〔辰野式〕と呼ばれるスタイル。個人的に辰野建築と言うと、スタイルが悪くどれもワンパターンという印象がありますが、この銀行に関しては町のシンボルとも言うべき威厳を放っているように思えます。またこの建物の凄いところは、築100年を迎えたいまだに現役の銀行店舗として使われている事でしょう。そういう点から見ても、素晴らしい町の生きる文化遺産と言えるのではないでしょうか・・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2011-07-21 22:21 | ■盛岡 | Comments(0)

岩手県盛岡市の開運橋

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◆盛岡の開運橋
  ◎設計:横河橋梁
  ◎施工:直営
  ◎竣工:昭和27(1952)年
  ◎構造:鋼鉄製トラス橋
  ◎所在地:岩手県盛岡市開運橋通


ここ1年ほど、超スローペースの更新が続いている当プログですが(苦笑)、久しぶりに活発に記事を発表するネタが出来ました。それは東北の建築探訪です。実は今年の6月から約1ヶ月半ほどおこなわれたJR東日本の1日フリーパスを使い、今月上旬の2回に分けて東北を旅してきた訳です。今年3月の大震災の傷が癒えぬうちの訪問は正直失礼かなと思いましたが、一観光客として東北の町を訪れる事で、東北の復興に微力ながら貢献出来るならと思い今回は新幹線に乗り日帰りの強行ツアーをしてきたのであります。

さて東北旅行で最初に訪れたのが、岩手県の盛岡市。古くは南部藩の都として栄えた町ですが、文明開化以降に建てられた素晴らしい近代建築も数多くある事で知られる町でもあります。滞在時間は6時間ほどでしたが、駆け足で盛岡の建築探訪を楽しんできた訳です。
そういう事で盛岡で最初に紹介させていただくのは、盛岡の駅前を流れる北上川に架かる開運橋。盛岡を訪れた方は必ず渡るであろうこの橋、その歴史は比較的新しく、明治23年に当時の岩手県知事・石井省一が盛岡駅開業に伴い私費を投じて完成させたものだと言います。町の大動脈としての必要性を感じて私費を投じてまで、当時の県知事は橋を架けたのでしょう。
そして現在の橋は昭和27年竣工のもの。いわゆる橋の定番スタイルとも言うべきトラス式の橋ですが、個人的に興味をそそられるのは横河橋梁が製作したものだということ。横河橋梁は建築家の横河民輔(1864~1945)が開設した会社で、国内の主要な橋梁を製作している事でも知られます。戦後間もなくの作品という事もあり若干線が細いような気もしますが、北上川の爽やかな流れとマッチしているような気がします。今の段階ではその評価が低いようですが、いずれ岩手の名建築の一つとして紹介されて欲しい美しい橋であります・・・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2011-07-17 19:17 | ■盛岡 | Comments(0)