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北九州市門司区の新海運ビル

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◆新海運ビル
  ◎設計:門司市土木課
  ◎施工:木下組
  ◎竣工:昭和5(1930)年ころ
  ◎構造:鉄筋コンクリート造3階建て
  ◎所在地:福岡県北九州市門司区西海岸1-4-16


この新海岸ビルは、門司港駅から旧大連航路上屋(昭和4年築)方面へ進んだ国道199号沿いに建つビルです。
今ではお洒落な雑貨店が多く入居し、ガイドブックなどでも紹介されるこのビルですが、昭和5年ごろに門司市土木課の設計により建てられたものです。旧大連航路上屋の時にも解説しましたが、昭和初期の門司港では従来の港が手狭になったため、西海岸に新たな埠頭を築港しました。その頃に建てられたのがこのビルだった訳ですが、竣工時はビルの背後は海でした。当時は海運関係の事務所が多く入居していたと想像されます。
現在では外壁が改修されたり、背後に黄色いペンキが塗られていたりして、竣工時の雰囲気は偲べませんが、建物背後のアーチ窓はこの建物が歴史ある建造物であることを気づかせてくれます。また階段室の装飾などは、アールデコ調になっており設計者のセンスを窺える箇所であります・・・・・。

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ちなみに駐車場になっている場所は以前は海だった。
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by tokyo-farwest-net | 2015-08-29 10:29 | ■北九州・門司

東京銀座の教文館・聖書館ビル

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◆教文館・聖書館ビル
  ◎設計:アントニン・レーモンド
  ◎施工:清水組
  ◎竣工:昭和8(1933)年
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造8階建て
  ◎所在地:東京都中央区銀座4-5-1


 先日、別ブログで銀座4丁目の和光本館・旧服部時計店(昭和7年築)を紹介させていただきましたが、そのすぐそばにあるのが教文館ビルです。一見した限りでは築30~40年の建物に見えますが、竣工は和光本館の竣工の翌年にあたる昭和8年で、その頃の外観は直線を強調したアールデコ風の洒落たものだったといいます。
 またこのビルの設計は、チェコ出身のアメリカ国籍の建築家:アントニン・レーモンド(Antonin Raymond、1888~1976)が手掛けています。教文館・聖書館はアメリカメゾシストの団体なので、その縁でレーモンドが設計をおこなうようになったと想像されます。外観は竣工当初の面影を残す場所は全くありませんが、聖書館・教文館を結ぶエントランスには、美しいアールデコの装飾が施されています。この近くに立ち寄った際には、是非この美しい空間を堪能してみて下さい・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2014-05-31 06:31 | ■東京・23区

横浜山手の横浜地方気象台

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◆横浜地方気象台
  ◎設計:神奈川県営繕
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:昭和2(1927)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造3階建て、地下1階
  ◎所在地:横浜市中区山手町99


横浜の山手というと数々の美しい洋館教会がよく知られていますが、今回紹介する横浜地方気象台は山手の中では異色の歴史的建造物と言える存在です。昭和2年に神奈川県の測候所として建てられたものですが、当時は外国人のためだった町であった山手にこのような施設が建設されたのというのもちょっと不思議な感じがしてしまいます。
優雅な雰囲気が漂う周辺の洋風住宅群に対し、こちらの測候所は1920年代最先端のデザインだったアールデコのデザインが随所に用いられいるのもその特徴としてあげられるでしょう。外人墓地の横に位置しながらもその存在をあまり知られていないようですが、当時のアールデコムーブメントを偲べる貴重な文化遺産だと私は考えます。また近年、建築家・安藤忠雄氏の監修により改修工事がおこなわれたのを機に、内部も一般公開されるようになりました。とても落ち着いた建物内も、また昭和初期のモダンさとレトロな雰囲気が漂う素敵な空間です。もし機会があれば、一度ゆっくり時間をかけて見学していただきたい山手の隠れた名建築であります・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2011-11-23 18:23 | ■横浜・山手

京都先斗町歌舞練場

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◆先斗町歌舞練場
  ◎設計:木村得三郎
  ◎施工:大林組
  ◎竣工:昭和2(1927)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造3階建て
  ◎所在地:京都市中京区先先斗町通三条下ル橋下町130


今年3月の東日本大震災以降、自粛ムード一色の日本ですが、春の京都の名物と言えば〔都おどり〕と〔鴨川おどり〕。是非一度見てみたいなと思いつつも、そのチャンスがない私であります。
そしてこちらの先斗町歌舞練場は〔鴨川おどり〕の会場として知られていますが、昭和2年に竣工したものだと言います。また一種独特なこの建物、四条の東華彩館丸太町の旧京都中央電話局上分局などと並び、鴨川沿いに建つ戦前竣工の名建築だと私は考えております。フランク・ロイド・ライト作品を彷彿とさせるデザインに和のテイストを織り交ぜた、ハイブリット的建築というのもなかなか面白いものです。建物内はまだ見たことがありませんが、濃厚な昭和初期のモダンテイストに彩られているのでしょうか。機会があれば一度この会館内もこの目で確かめてみたいものです・・・・・。
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by tokyo-farwest-net | 2011-04-30 08:30 | ■京都

神戸神港ビル

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◆神港ビル
  ◎設計:木下益太郎(木下建築事務所)
  ◎施工:竹中工務店
  ◎竣工:昭和14(1939)年
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造8階建て
  ◎所在地:兵庫県神戸市中央区海岸通8


神戸の旧居留地は戦前築のレトロなオフィスビルが数多く現存していますが、〔バンド〕と呼ばれる海岸通り沿いのビルディング群の光景はいつ見ても圧倒されます。
その中でも比較的新しい類に入るのが、この神港ビルです。竣工年は日本の軍事態勢がより強くなった昭和14年ということもあり、比較的シンプルな外観ではありますが、塔屋周辺は1920年代アメリカ・ニューヨークに建てられたアールデコビルディングを彷彿させるデザインが施されています。この塔屋は施主や建築家たちが遠いアメリカの高層ビルに憧れたのでしょうか。この界隈と妙にマッチしているのも神戸と言う土地柄なのでしょう・・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2010-08-16 00:16 | ■神戸

京都三条通りの1928ビル、旧大阪毎日新聞京都支局

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◆旧大阪毎日新聞京都支局(1928ビル)
  ◎設計:武田五一
  ◎施工:大林組
  ◎竣工:昭和3(1928)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造3階建て
  ◎所在地:京都市中京区三条通御幸町東入ル弁慶石町
   ❖京都市登録有形文化財

京都三条通りの数ある近代建築の中でも異彩を放っているのが、この1928ビル。三条通り側の建物正面の一種独特なアールデコ風の装飾と、少しアクの強い外壁の色遣いは一度見たら忘れられないインパクトを持っています。設計は京都建築界の重鎮とも言うべき存在だった武田五一によるものですが、武田ならではの味が出た作品という評価も多くされています。
またこの建物、毎日新聞社の京都支局として長らく使われていましたが、現在は竣工当初からあった3階のホールなどを活用した市民向けの施設として使われています。

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by tokyo-farwest-net | 2010-01-23 08:23 | ■京都

東京・麻布郵便局、郵政総合研究所

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◆麻布郵便局(旧貯金局)
  ◎設計:大蔵省営繕管財局
  ◎施工:銭高組
  ◎竣工:昭和5(1930)年11月
  ◎構造:鉄筋コンクリート造り4階建て
  ◎所在地:東京都港区麻布台1-6-19


東京港区といえぱ、起伏に富んだ町として知られています。芝や浜松町、新橋などの区東部と一部を除けば、必ず坂を上り下りしなければ移動できないという土地でもあります。
そういうことで、今回紹介させていただく麻布郵便局は、麻布台という地名がしめすように港区の高台に鎮座する建物であります。現在は郵政公社の管轄になっていますが、もとは大蔵省直轄の貯金局として建てられたものです。なお昭和5年の竣工ということなので、関東大震災後の復興建築の意味合いが深かった建物とも言えるでしょう。
立地・敷地等とても大規模で、それだけでも重厚な雰囲気を漂わす建物ですが、玄関や窓の装飾にアールデコ風なデザインが用いられており、昭和初期のモダンさもうかがわせてくれます。修繕がこまめにされているため古さをあまり感じませんが、外観に関しては竣工当時のデザインが維持されているようです。
その存在はあまり知られていないようですが、東京の名建築のひとつとしてお勧めしたい建物であります。

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麻布郵便局裏手の三年坂より。近々この周辺は再開発がおこなわれるといいますが、古き良き東京の風情を残す一帯です。
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こちらは郵便局前側にある狸穴坂(まみあなさか)より。
この2枚の写真をご覧いただければ、この郵便局が麻布の高台に建っているのが分かっていただけるでしょうか。
坂を上り下りしながら歩いていくのが、東京山手探訪の醍醐味です・・・・。
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by tokyo-farwest-net | 2009-07-11 00:11 | ■東京・23区

横浜本町の旧江商横浜支店

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◆旧江商横浜支店・現綜通横浜ビル
  ◎設計:不詳・・・・・・・現建物は日建設計
  ◎施工:大林組・・・・・現建物は鹿島建設・内外建設
  ◎竣工:昭和5(1930)年
       平成7(1995)年に現ビルが竣工
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート10階建て、地下2階・・・・竣工時は鉄筋コンクリート4階建て
  ◎所在地:神奈川県横浜市中区本町1-3


この建物はジャックの塔として知られる、横浜開港記念館(大正6年築)の向いに建つもの。
横浜では戦前築の建物が老朽化、及び現在の用途に適さない場合、旧建物のファザードを保存復元するという手法が過去に何回かおこなわれていますが、この旧江商支店もそのような措置がとられたものの一つです。
旧建物の記憶がないので何とも言い難いのですが、建物隅部のテラコッタが先代から引き継がれたもののようです。またこのようなレプリカやファザードのみを保存する方法は全国各地に広まっていますが、文化財を未来に継承させるということを言い訳に、この手法をむやみやたらに多用し、まだ使える建物も取り壊している地方都市が存在している事も残念で仕方がありません。

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by tokyo-farwest-net | 2009-03-01 15:16 | ■横浜・関内

横浜馬車道の馬車道大津ビル

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◆馬車道大津ビル(旧海上火災保険ビル)
  ◎設計:大林組
  ◎施工:大林組
  ◎竣工:昭和11(1936)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造り4階建て
  ◎所在地:神奈川県横浜市中区南仲通り4-43

横浜馬車道の海側、神奈川県立歴史博物館(旧横浜正金銀行本店)の向いに建つ、一見何の変哲もないようなビル。しかし細部を見てみると、ビルの最上部には1920年代に欧米で流行したアールデコ調の装飾があったり、いぶし銀の輝きを見せる横浜の隠れた名建築だと常々私は思っております。向いの旧横浜正金銀行のドイツ・バロック風に対し、こちらはアメリカ・アールデコ風という対比もなかなか面白い組み合わせです。
また数年前、建物外壁に防護用の金網が張られてしまったのが残念ですが、この建物の魅力はまだ色褪せていないように思えます。

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by tokyo-farwest-net | 2009-02-24 23:29 | ■横浜・関内

横浜銀行協会・旧横浜銀行集会所

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◆横浜銀行協会・旧横浜銀行集会所
  ◎設計:林豪蔵
  ◎施工:清水組
  ◎竣工:昭和11(1936)年7月
  ◎構造:鉄筋コンクリート造り4階建て(4階部分は戦後の増築)
  ◎所在地:神奈川県横浜市中区本町3-28


横浜関内の主要な通りである本町通りに建つのが、今回紹介する銀行協会(旧横浜銀行集会所)です。
名前の通り銀行員の施設として建てられたものですが、横浜に現存する戦前築の銀行建築とは少し毛色の違うものになっています。というのは外観のデザイン、銀行店舗は西欧の古典様式を模した作風が多いなか、こちらは1920年代に欧米で流行したアールデコの影響が窺えるデザインなのです。
どこがアールデコかと言えば、軒や柱に取り付けられたテラコッタ。アールデコと定義付けするりには少し曲線的なデザインなのですが、このテラコッタが昭和戦前の建物らしいモダンさを醸し出していると思います。
また玄関柱には、隠し味のようにアールヌーヴォー調の花模様の装飾も・・・・。実はこの場所には、関東大震災以前には日本大通りの三井物産で知られる建築家・遠藤於菟設計による、アールヌーヴォー風の建物があったそうで、その先代の建物をこの花模様が引き継いでいるのではないかと思ったりしてしまいます。
周辺の高層ビルにも負けない存在感を放っている横浜銀行協会、忘れてはいけない横浜の名建築の一つと言えるではないでしょうか・・・・?。
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by tokyo-farwest-net | 2009-02-05 22:55 | ■横浜・関内