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横浜市役所

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◆横浜市庁舎
  ◎設計:村野藤吾(村野・森建築事務所)
  ◎竣工:昭和34(1959)年
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造り
  ◎所在地:神奈川県横浜市中区真砂町1・港町1


横浜の近代建築というと、昭和20年の終戦以前の竣工物ばかりに脚光が集まってしまいますが、横浜には昭和30年~40年代に竣工した戦後築の名建築も数多く現存しています。その中でも代表作としてあげたいのが、建築家・村野藤吾設計の横浜市庁舎(昭和34年築)です。
村野の作品から傑作を選べと言われれば、あれもこれもの状態になってしまってすべてを絞りきれませんが、町の雰囲気を見事に掴んだのが、この作品ではないかと思います。JR根岸線の関内駅を降りると、目の前に見える横浜市庁舎を見るたび「横浜に来たんだな」というワクワク感を感じてしまったりもします。
茶色のタイルとコンクリートの梁がついた四角い建物とも思われるかも知れませんが、窓とバルコニーの絶妙の配置などなかなか見どころが多い作品。こちらも村野ワールドが貫かれており、ただ感服するのみです。休日になると開港記念館(ジャックの塔)、県庁(キングの塔)などをスケッチされている人の姿を見かけますが、横浜市庁舎も近いうちにスケッチの名所になるかも知れません。

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by tokyo-farwest-net | 2009-08-22 00:22 | ■横浜・関内 | Comments(0)

旧日本興業銀行・みずほコーポレート銀行本店

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◆旧日本興業銀行本店
  ◎設計:村野藤吾(村野・森建築事務所)
  ◎施工:大林組
  ◎竣工:昭和49(1974)年
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造り
  ◎所在地:東京都千代田区丸の内1-3-3


このところの丸の内は再開発ブームで、以前あった建物の倍以上の高さがある高層ビル群が雨後の筍のごとく次々と建てられていますが、そのような丸の内にあっていぶし銀のような輝きを見せているのが、みずほコーポレート銀行の本店です。
この建物は昭和49(1974)年に、日本興行銀行本店として建築家・村野藤吾の設計より建てられたもの。なお村野は渡辺節の建築事務所に在籍していた大正10年代に、先代の同銀行本店の設計にも関与したとのことです。
そしてこの建物を見るたびに圧倒されるのが、建物の長さとその存在感。建て替え前の興銀本店の写真と現在の建物を比較してみると、縦の列柱状のデザインがある場所は先代の興銀が建っていたところのようで、個人的な推測になってしまいますが、恐らく先代の旧本店のイメージを継承したところではないかと思われます。
またこの建物最大のハイライトとも言える場所は、冒頭でご覧いただいた北側のデザイン。古典建築様式やその時代のモダンデザインを超越した村野ワールドがそこには広がっています。丸の内に立ち寄った際には、実物を見て圧倒されて欲しい昭和日本建築界の巨匠の名作です。

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by tokyo-farwest-net | 2009-08-21 21:21 | ■東京・23区 | Comments(2)

東京・八重洲のダイビル

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◆八重洲口大阪ビルディング
  ◎設計:村野藤吾(村野・森建築事務所)
  ◎竣工:昭和42(1967)年
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造り
  ◎所在地:東京都中央区京橋1-1-1


東京駅前より延びる幹線道路・八重洲通にあるダイビル(大阪ビルディング)も、村野藤吾の設計作品になります。
竣工は昭和42年とのことですが、当時最新の健在だったアルミを窓枠に使い、その間には黒花崗岩を連続的に配置したデザインが印象的です。
そしてこのビルディングのデザインでもう一つの主役が窓ガラス。窓ガラスの反射に淡く写る周辺のビルや空が、単調な都市の景観にちょっとした意外な発見を与えているのではないかとも考えてしまいます。
そして一階上の外壁には、村野作品の十八番ともいえるモザイクタイルの装飾に、小型のプランターが置かれるなど、心憎い演出がされているのもこのビルの見どころと言えるでしょう。
竣工当初は屋上の排気搭が今のものよりもっと高かったそうですが、村野藤吾が作り上げた都市の芸術品の魅力はまったく色褪せていないと思います・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2009-08-15 00:15 | ■東京・23区 | Comments(0)

東京日本橋の高島屋新館

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◆高島屋新館(日本生命東京総局)
  ◎設計:村野藤吾(村野・森建築事務所)
  ◎竣工:昭和29(1954)年
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造り
  ◎所在地:東京都中央区日本橋2-11


村野藤吾の隠れた名作としてお勧めしたいのが高島屋の増築棟。どちらかというと中央通り沿いの旧館がよく知られていますが、その背後は村野設計により戦後増築されたものです。
増築部分中央には村野氏らしい搭屋や、壁面を大部分をガラスブロックが覆うなど新しさも持ち合わせていますが、階上部分は旧館の意匠を引き継ぎ全体のバランスを崩さない配慮をしているなど、村野氏のセンスの良さを実感できる作品なのではないかと私は考えております。
道路の奥に足を進めて是非とも見学して頂きたい素敵な場所です。

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by tokyo-farwest-net | 2009-08-14 09:14 | ■東京・23区 | Comments(0)

東京中央区の京橋三丁目ビル

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◆京橋三丁目ビル
  ◎設計:村野藤吾(村野・森建築事務所)
  ◎竣工:昭和53(1978)年
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造り
  ◎所在地:東京都中央区京橋3-1-3


前回は東京日比谷にある村野藤吾の設計作品を取り上げましたが、今回からは中央区・中央通りにある村野作品を3軒ほど紹介したいと思います。
まず最初は京橋の京三ビルは昭和53年の竣工ということなので、村野氏晩年の作品になりますが、村野氏らしさがよく出た作品といえるでしょう。
また向いに建つ第一生命ビル(近日解体予定)と京三ビルの並び立つ姿は、とても絵になる風景です。

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ガラスに写るのが第一生命ビル。昭和40年代後半の竣工。
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by tokyo-farwest-net | 2009-08-13 23:13 | ■東京・23区 | Comments(2)

東京日比谷の日生劇場

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◆日本生命日比谷ビル
  ◎設計:村野藤吾(村野・森建築事務所)
  ◎施工:大林組
  ◎竣工:昭和38(1963)年
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造り
  ◎所在地:東京都千代田区有楽町1-1-3


今回からは東京・横浜に残る建築家・村野藤吾(1891~1984)設計作品を幾つか紹介していきたいと思います。
東京で暮らす私が村野作品としてすぐに思い浮かべるのが、日比谷公園や帝国ホテルに隣接して建つ日本生命の日比谷ビルです。正式名称を言うより日生劇場の方が馴染みがある方も多いかも知れません。
私の思い出話になってしまいますが、子供のころにこの劇場で観劇をしたことがありまして、ホール内の無数に貼られたモザイクタイルに感動した記憶があります。どういう内容の出し物だったかの記憶は一切ありませんが、美しい劇場内の感動は何年経っても色褪せないものです。

外観は花崗岩を外壁に張るなど、戦前の建築のような素材の使い方ではありますが、造形は村野藤吾らしい独自の世界が広がっています。花崗岩張りの建物というと重厚や冷たさを感じることもありますが、ざらついた外壁の仕上げは温もりをも感じさせてくれます。
なお竣工当時この隣には、フランク・ロイド・ライト設計の帝国ホテル旧館があった訳ですから、ライトの建築との協調性を持たせるためこのようなデザインにしたのではないかと、このビルを見るたび想像してしまいます・・・・。


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by tokyo-farwest-net | 2009-08-08 00:08 | ■東京・23区 | Comments(0)

早稲田大学大隈講堂

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◆早稲田大学大隈講堂
   ◎設計:佐藤功一、佐藤武夫
   ◎施工:清水組
   ◎竣工:昭和2(1927)年
   ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造り
   ◎所在地:東京都新宿区早稲田1-6-1 
    ❖国指定重要文化財


先日別プログのほうで早稲田大学の坪内博士演劇記念館を紹介させていただきましたが、早稲田の顔と言えばやはりこの大隈講堂でしょう。
設計は早稲田大学の建築学科の創設者の一人で、その後同大学の主任教授を務めた佐藤功一(1878~1941)と、同校の卒業生でのちに早稲田の教授となった佐藤武夫(1899~1972)によるものです。早稲田といえば私立大学ではじめて建築科を開設し、数多くの建築家を育てたことで知られますが、早稲田の教えをこの講堂で体現したのではと思える風格溢れるデザインです。
東京大学の安田講堂の近寄りがたい雰囲気とは正反対の明るさも、大隈講堂の素晴らしいところだと思えます。

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by tokyo-farwest-net | 2009-08-05 00:05 | ■東京・23区 | Comments(2)

埼玉・川越の蔵造り商家とその街並み(その1)

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◆川越の蔵造り商家とその街並み・1


前3回は川越に残る近代建築を紹介しましたが、やはりこの町の顔と言えば蔵造り商家の数々と言えるでしょう。
現在見られる川越の蔵造り商家の大半は、明治26(1893)年の大火後に再建されたもの。またこの当時の川越は農産品の取引で繁栄を極めており、明治30年代初頭には地元商人らの誘致により国分寺~川越間に鉄道(現在の西武国分寺線と新宿線の一部)を開通させていることなどでも、当時の町の賑わいが窺えます。
そして文明開化より二十数年が経った当時の川越商人たちが大火後に再建した建物は、洋風建築ではなく伝統的な土蔵商家。またこれらは江戸期に日本橋など江戸の主要都市で流行っていた土蔵商家のスタイルを継承したもので、白漆喰の外壁の上に更に黒漆喰を塗るという手間も予算もかかる手法を使っています。このように江戸時代の伝統を引き継いだ川越の蔵造り商家ですが、塀や地下貯蔵庫には西洋の文化である煉瓦を積極的に使っているということも、明治という時代らしいかなとも思えます。
いろいろと紹介すればきりがありませんが、こちらでは蔵造り商家が多く軒を連ねる一番街の南側にある蔵造り建築の幾つかをご覧ください。

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by tokyo-farwest-net | 2009-08-03 00:03 | ■埼玉・川越 | Comments(0)

埼玉・川越の蔵造り商家とその街並み(その2)

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◆川越の蔵造り商家とその街並み・2

前項に引き続きこちらでも埼玉県川越に残る蔵造り商家を紹介させていただきます。
なお冒頭でご覧いただいた建物は、川越の最古参の蔵造り商家・大沢家住宅店舗(寛政4年:1792年築)です。
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by tokyo-farwest-net | 2009-08-02 23:02 | ■埼玉・川越 | Comments(2)