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埼玉りそな銀行川越支店、旧八十五銀行本店

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◆旧八十五銀行本店(埼玉りそな銀行川越支店)
  ◎設計:保岡勝也
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:大正7(1918)年
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造り3階建て
  ◎所在地:埼玉県川越市幸町4 
   ❖国登録有形文化財


川越は〔時の鐘〕が町のシンボルとして、広くよく知れ渡っていますが、もう一つ忘れてはいけない町のシンボル的存在は埼玉りそな銀行の川越支店でしょう。この建物は、大正7年に川越の地場銀行・第八十銀行の本店舗として建てられたものです。NHKで現在放映されている朝の連続ドラマにもよく登場しているので、この白亜の建物をご記憶されている方も多いかも知れません。

白タイルの外壁に搭屋のドームが印象的な建物は、明治末に三菱専属の建築家として活躍した保岡勝也の設計により建てられたもの。保岡はこの時期、八十五銀行のほかに川越では川越貯蓄銀行(昭和10年代に建て替え、その後の店舗も既に取り壊し)、また昭和10年代には幸町の山吉デパートの設計も手掛けるなど、川越と縁が深い建築だったようです。
またこの建物の塔、間近から見てもその高さに圧倒されますが、西武線の本川越駅付近やそれなりの距離が離れた所からでも、建物の間からドームの付いた搭を見つけることができます。さぞかし昔は、町のランドマーク的な存在だったと思われます。
なお外観デザインはルネサンスという西欧の古典様式をモチーフとしていますが、全体的に大正半ばらしい明るさを兼ね備えており、大正モダン建築という観点からもとても貴重な作品とも言えるでしょう。

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by tokyo-farwest-net | 2009-07-30 00:06 | ■埼玉・川越 | Comments(0)

日本聖公会川越基督教会

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◆川越キリスト教会
  ◎設計:ウイリアム・ウィルソン 〔William Wilson〕?
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:大正10(1921)年
  ◎構造:煉瓦造り平屋
  ◎所在地:埼玉県川越市松江町2-4
   ❖国登録有形文化財


埼玉の川越には、蔵造り商家に混じって洋館(近代建築)も数多く残っていることは前回紹介しましたが、そのような意外性のある川越の街並みで一番のものが、この川越キリスト教会でしょう。蔵造りや古い商家がところどころに残る通りの突き当りに、この教会は鎮座しています。
フランス積みの煉瓦とその外壁に絡まる蔦が印象的な教会は大正10年に竣工したもので、設計は大正なかばに立教大学の建築設計のため来日したアメリカ人:ウイリアム・ウィルソンと言われています。ウィルソンは大阪川口教会の設計を手掛けたことでも知られる人物。なおウィルソンは日本の滞在期間が短かったこともあり、この川越教会は日本での数少ない設計作品のようです。

また蔵造りの街並みで意外な存在と先ぽど書きましたが、時代の経過とともに周辺と調和しているのも、川越という街の懐の深さが伺えます。
あと昔から川越を歩いて思うのは、この街の多くの蔵造り建築の部材に煉瓦が多く用いられていることです。明治以降の川越は伝統の土蔵の建築文化のほか当時は最新の建築素材だった煉瓦も積極的に取り入れていった訳ですから、当時の人達にとってはこのような煉瓦製教会の出現は、もしかしたら何の違和感もなかったかも知れません。この教会、伝統を守りつつも新しい西洋文化だった煉瓦をも消化した、川越の建築文化の象徴とも言えなくもないでしょうか・・・・?。

❖参考文献・・・・「日本の美術」 2003年8月号・外国人建築家の系譜、堀勇良氏著
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by tokyo-farwest-net | 2009-07-28 23:16 | ■埼玉・川越 | Comments(0)

川越商工会議所、旧武州銀行川越支店

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◆旧武州銀行川越支店(現川越商工会議所)
  ◎設計:前田健二郎
  ◎施工:清水組
  ◎竣工:昭和3(1928)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造り2階建て、地下1階
  ◎所在地:埼玉県川越市仲町1-12
   ❖国登録有形文化財


このプログをはじめて早や半年、東京と横浜の建造物を紹介してきましたが、東京近郊のあの街の事をすっかり忘れていました。その街とは埼玉県の川越です。
川越というと蔵造り商家のほかにも、大正~昭和初期に建てられた近代建築(洋館)が、数多く残っていることをご存じだという方も多くいらっしゃるかも知れません。私の住む町より川越は近所ということもあり、この町の建造物も少しずつながら紹介していきたいと思います。

そういう事で最初に紹介させていただくのは、現在は商工会議所として使われている旧武州銀行。蔵造り商家が多く残る街並みの中で、西欧古典様式の旧銀行店舗はひときわ異彩を放っている存在です。なおこの建物の設計は、建築家・前田健二郎が担当したとのこと。前田は昭和初期にコンペ(設計懸賞競技)を得意としていたという逸話を持つ人物で、東京神田の共立講堂などの設計で知られています。ちなみに共立講堂はモダニズム風なデザインなのですが、川越の旧武州銀行は完全なる古典様式のデザイン・・・・・。このような設計デザインの幅の広さからでも、前田健二郎の懐の深さが伺え知れます。建物自体は小ぶりですが、隙のないデザインはいつ見ても圧巻です。

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by tokyo-farwest-net | 2009-07-27 00:27 | ■埼玉・川越 | Comments(0)

東京神田川の柳橋

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◆東京・柳橋(神田川)
  ◎設計:東京市
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:昭和4(1929)年
  ◎構造:鋼鉄製
  ◎所在地:東京都中央区東日本橋2~台東区柳橋1


東京の武蔵野台地を源流とする神田川。起伏の激しい東京の谷地を流れ、最後には隅田川へと合流します。その最後に架かるのがこの柳橋です。
こちらも既に取り上げてきた橋と同じく、大正12年の関東大震災後に架設された復興橋梁のひとつで、花町・柳橋ということから〔かんざし〕をモチーフとした橋のデザインになったといわれています。この橋の周辺に停泊する屋形船とこの橋の姿、いつ見ても風情がありますね・・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2009-07-26 19:26 | ■東京・23区 | Comments(0)

東京・清州橋

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◆東京隅田川の清州橋
  ◎設計:東京市
  ◎施工:東京市、神戸川崎造船所
  ◎竣工:昭和3(1928)年
  ◎構造:鋼鉄製吊橋
  ◎所在地:東京都中央区日本橋中州~江東区清澄
   ❖国指定重要文化財


清州橋といえば言わずと知れた東京の名橋のひとつですから、ここでは説明を省かせいただきます。
いつ見ても素敵ですが、欲をいえば首都高速の隅田川大橋が架かる前の永代橋と清州橋がペアで見える姿を見たかったです・・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2009-07-24 00:24 | ■東京・23区 | Comments(0)

東京江東区の豊島橋

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◆江東区の豊島橋(中之堀川)
  ◎設計:東京市臨時復興局 
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:昭和5(1930)年1月
  ◎構造:1径間鋼製ガーター橋
  ◎所在地:東京都江東区佐賀町2丁目中之堀川


この豊島橋は前回紹介した緑橋の数10メートル上流の、大島川西支川の支流・中之堀川に架かるもの。
支流の支流ということで、少し頭がこんがらがってきますが、かってこの中之堀川は隅田川と繋がるバイパス的な役割の河川だったようです。今はその大半が埋め立てられてしまっていますが、昔の江東区(深川)は毛細血管のように運河が巡っていたといいます。
この豊島橋、通っただけでは何の変哲のない橋にも見えますが、昭和5年に架設されたというもの。前回の緑橋と同じく、こちらも大正12年の関東大震災後の復興始業で架けられた橋梁の一つということになります。
まわりの施設のため全体像を撮影できることはできませんでしたか、このような長年に渡り人々の暮らしを支えてきた無名の橋に敬意を表して、この日はゆっくりと20メートルあまりの短い橋を眺めてしまったものです。

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by tokyo-farwest-net | 2009-07-23 23:06 | ■東京・23区 | Comments(0)

東京江東区の緑橋

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◆緑橋(大島川西支川)
  ◎設計:東京市復興局
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:昭和4(1929)年4月
  ◎構造:鋼鉄製トラス橋
  ◎所在地:東京都江東区佐賀町1丁目~福住1丁目


今回から4回の予定で東京の橋を紹介していこうと思います。
そしてこれから紹介していくのは、大正12年の関東大震災後に復興事業として架けられた鋼鉄製の橋脚の数々です。隅田川の橋はよく知られていますが、その他にも運河の多かった江東区(旧深川区)などにも復興橋梁が架けられ、その多くが今も現役の橋として使われているとのこと。全てを紹介しきるのはいつの日になるか分かりませんが、少しずつながらこちらも取り上げていきたいと考えております。

そういう事で今回紹介する緑橋は、永代橋西の大島川西支川に架かるもの。先月、建築家・関根要太郎設計の村林ビルを撮影した帰り、偶然見つけたものです。この下流に架かる御船橋の親柱にアールデコ調のデザインが施されているのは以前から知っていたのですが、その上流にこんな立派な橋があったとはこの時まで知りませんでした。
橋の長さは電車1両より少し長い23メートルというものですが、トラス式の仰々しいデザインは、ちょっとした小宇宙のようにも感じてしまったりもしました。ちなみにこの目の前には首都高深川線が走っていますが、存在感はこの小さな橋のほうに軍配があがると思います。予想しない発見だった緑橋との出会いでした。次回はここを北上した小さな年代物の橋を紹介したいと思います。

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by tokyo-farwest-net | 2009-07-18 01:18 | ■東京・23区 | Comments(0)

慶應義塾大学図書館

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◆慶應義塾大学図書館
  ◎設計:曾禰中條建築事務所
  ◎施工:戸田組
  ◎竣工:明治45(1912)年
  ◎構造:煉瓦造り2階建て
  ◎所在地:東京都港区三田2-15-45
   ❖国指定重要文化財


このところ東京港区の近代建築を紹介してきました。同区内にはこのプログで紹介してきた建物のほか、明治学院大学聖心女学院の正門高輪台の消防署など素晴らしい近代建築が数多くありますが、その中でも最高傑作といえるのが慶應大学の図書館だと思います。
明治45年に戦前を代表する建築事務所であった、曾禰中條建築事務所の初設計作品として竣工したこの図書館は、煉瓦と花崗岩の対比がとても美しいゴシック様式のデザイン。東京都内には戦前に建てられた大学の施設が数多く現存していますが、慶應の図書館は周辺の環境を含め他とは違う品格が感じられる佇まいです。
なお館内には有名なステンドグラスもあるとのこと。図書館マニアの私としては一度中に入ってみたいものです・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2009-07-15 00:15 | ■東京・23区 | Comments(0)

東京三田の三井倶楽部

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◆綱町三井倶楽部
  ◎設計:ジョサイア・コンドル(Josiah Conder)
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:大正2(1913)年
  ◎構造:煉瓦造り2階建て
  ◎所在地:東京都港区三田2-3-7


今回紹介するのは先日の旧簡易保険局の向いに建つ三井倶楽部。日本近代建築界の父といわれるイギリス人建築家のジョサイア・コンドル(1852~1920)の設計により、大正2(1913)年に竣工したものです。コンドルといえば現在丸の内で復元工事がおこなわれている三菱1号館の設計をはじめ、明治10年の来日から大正9年で亡くなるまで数多くの建築設計を手掛けた人物として知られています。
なお東京都内に残るコンドルの設計作品は、この三井倶楽部をはじめ台東区の旧岩崎邸、北区の旧古河邸、品川区の旧島津邸(現清泉女子大学)・開東閣など、いわゆる山の手の「お屋敷」が残っているというのも興味深いことです。先にあげたコンドル作品は、大正12年の関東大震災、昭和20年の空襲、戦後の再開発をものともせず、現代まで生き続けているというのも驚愕に値します。三井倶楽部は会員制クラブのため、撮影は門の外からだけですが、外からだけでも見る価値のある名建築だと私は思います。

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by tokyo-farwest-net | 2009-07-14 00:14 | ■東京・23区 | Comments(2)

東京三田の簡易保険事務センター

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◆簡易保険事務センター(旧簡易保険局)
  ◎設計:逓信省経理局営繕課
  ◎施工:大林組
  ◎竣工:昭和4(1929)年3月
  ◎構造:鉄筋コンクリート造り3階建て
  ◎所在地:東京都港区三田1-4


このところ港区に残る近代建築を紹介していますが、これからは少し南に進み三田の建物をご覧いただきたいと思います。
そういう事で今回紹介するのは、旧簡易保険局。逓信局の設計により昭和4年に竣工したものです。なお東京都内では数少ない戦前築の逓信建築でもあります。なお前回の旧貯金局は麻布台の高台にありましたが、こちらもやはり三田の高台に鎮座しています。立地的なこと、昭和初期に建てられたということもあるのでしょうか、どことなく似た雰囲気を漂わす建物です。
あとこの建物を見るたび気にかかるのが、玄関車寄せ上に備え付けられた照明器具。1920年代らしい色とりどりの配色が施されたモダンなものです。ティファニー社の製品にもこのようなデザインのものがありますので、もしかしたら当時の舶来品がそのまま使われているのも知れません。

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by tokyo-farwest-net | 2009-07-12 00:12 | ■東京・23区 | Comments(0)