カテゴリ:■横浜・山手( 18 )

横浜山手資料館

a0110756_1712851.jpg
◆山手資料館
   ◎設計:不詳
   ◎施工:不詳
   ◎竣工:明治42(1909)年
   ◎移築:昭和52(1977)年
   ◎構造:木造2階建て
   ◎所在地:横浜市中区山手町236
     ❖横浜市認定歴史的建造物


横浜山手の外人墓地向かいの、広い芝生の奥に建つグリーンの洋館。山手資料館。
私など関東圏に住む人間にとっては、子供の頃からテレビなどで外人墓地とセットで紹介される事も多かったので、とても馴染みのある建物です。お菓子の家のような可愛らしい風貌の洋館は、やはり山手の顔とも言える存在です。
そういう事で私は、ずうっと横浜で暮らす外人の住宅だと思い込んでいましたが、もとは根岸本牧1丁目に日本人の邸宅の応接間として建てられたものだそうで、昭和初期に山手諏訪町に移築、そして昭和52年に現在地に移築されたとの事です。何とも数奇な運命を辿った洋館であります。設計者に関しては判明していないそうですが、日本人の邸宅として建てられたものですから、日本人棟梁などが外国人邸宅を真似して建てた可能性も考えられます。細部の意匠がやたらと凝っているのも、棟梁が頑張った証しなのかなとも私は考えてしまいます。

またこの洋館を現地に移築させた山手10番館の先代オーナーは、かなりのマニアな方だったそうで、門柱は新港埠頭と税関敷地を結ぶ新港橋(明治44年架設)の親柱を転用したもの。また時計台の付く謎の洋館?、山手10番館前には居留地時代の境界線石碑も移築されています。洋館だけでなく、こちらの2点の文化遺産も是非チェックしてみてください。
a0110756_1731114.jpg
a0110756_1734812.jpg
こちらが新港橋の親柱。
a0110756_1794746.jpg
a0110756_17101045.jpg
a0110756_1711462.jpg
a0110756_17122099.jpg
こちらは居留地の境界線を表す石碑。どこに設置されていたかは不明。
a0110756_17125049.jpg

[PR]
by tokyo-farwest-net | 2013-03-03 03:03 | ■横浜・山手

横浜山手のフェリス女学院短大6号館別館、山手237番館・山手72番館

a0110756_10535936.jpg
◆フェリス女学院短大6号館別館
  ◎設計:不詳
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:昭和初期
  ◎構造:木造2階建て
  ◎所在地:横浜市中区山手町68


今回は横浜山手の洋館を、三軒まとめて紹介しようと思います。
まずはベーリックホール向かいに建つ、山手68番館です。建物の由来についてはよく知りませんが、外壁をモルタルで塗り、上げ下げ窓という典型的な横浜の洋館と言った感じのスタイル。派手さはないですが、なかなか絵になる洋館です。

a0110756_117625.jpg
a0110756_1173878.jpg
a0110756_1183954.jpg

********************************************************************************************************
a0110756_11152418.jpg
◆山手237-1号館
  ◎設計:不詳
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:昭和初期
  ◎構造:木造2階建て
  ◎所在地:横浜市中区山手町237-1

そしてこちらの洋館は、クライストチャーチの裏手にあるもの。以前は猫のミュージアムとして、外壁に猫の絵が描かれていましたが、家主が変わったようで普通の外装に戻っています。
敷地の方は道路沿いから想像するしかありませんが、南面に広いベランダが付いてるような感じの作りです。
a0110756_1116281.jpg
a0110756_11164133.jpg

*********************************************************************************************************
a0110756_11234154.jpg
◆山手72番館
  ◎設計:宮内初太郎
  ◎施工:宮内建築事務所
  ◎竣工:昭和4(1929)年
  ◎構造:木造2階建て◎所在地:横浜市中区山手町72  

そしてこちらはベーリックホールの西隣に建つ洋館。十数年前まではこの手前にも同じ作りの洋館が建っていましたが、残念ながら新しい邸宅に建て替えられています。
1996年に横浜市より発行された「都市の記憶 横浜の近代建築Ⅱ」という横浜近代建築の解説書によると、設計者は宮内初太郎という人物とのこと。宮内は横浜の出身で、大正3年に東京高等工業学校(現在の東京工大)の建築科を卒業したとの事。つまり建築家・関根要太郎(1889~1959)の同級生にあたる訳です。こちらもこの時代の横浜らしい洋館ですが、関根要太郎の同級生の作品という事で何やら興味が湧いてきてしまった私であります・・・・・。
a0110756_11252829.jpg

[PR]
by tokyo-farwest-net | 2013-03-02 11:02 | ■横浜・山手

横浜山手68番・69番・76番の洋館群

a0110756_9303280.jpg
◆横浜山手68番・69番・76番の洋館


 横浜の山手は現在市の管轄により、戦前に建てられた計7館の洋館が一般に公開されています。
 以前に比べて数こそ少なくなりましたが、その他にも山手界隈には大正末から昭和初期に建てられた洋館が数多く現存しており、現役の住宅として使われております。その中でも最大の見どころと言えば、山手68・69・76番に建つ洋館群でしょう。スパニッシュスタイルが美しいベーリックホール(昭和4年築)から、横浜雙葉高校にかけての尾根道沿いにこれらの洋館は建っていますが、どれもとても洗練されたデザインの邸宅で、一般の住宅とは分かりつつもついついシャッターを押してしまう私であります。
 山手の地は関東大震災で壊滅的な打撃を受け、それ以前の華やかさを取り戻すことは出来なかったともよく言われますが、外国人による山手の暮らしは震災後も続けられていたんだなと痛感させられる華麗な洋館の数々です。こちらの邸宅すべてが一般の住宅として使われていますので、節度を守って見学していただきたいものです・・・・。

*********************************************************************************************************
a0110756_9521540.jpg
★山手76番館
  ◎設計:不詳
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:昭和4(1929)年ころ
  ◎構造:木造2階建て
   ❖横浜市認定歴史的建造物
a0110756_1011267.jpg
a0110756_1013133.jpg
a0110756_1014785.jpg

*****************************************************************************************************
a0110756_1035788.jpg
★山手68‐D館
  ◎設計:不詳
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:昭和7(1932)年
  ◎構造:木造2階建て
   ❖横浜市認定歴史的建造物
a0110756_108256.jpg
a0110756_108246.jpg
a0110756_1092255.jpg

******************************************************************************************************
a0110756_1011248.jpg
★山手69番館
   ◎設計:不詳
   ◎施工:不詳
   ◎竣工:大正12(1923)年
   ◎構造:木造2階建て
    ❖横浜市認定歴史的建造物
a0110756_1041819.jpg
a0110756_10144127.jpg
a0110756_1015949.jpg

***************************************************************************************************
a0110756_10192610.jpg
★山手69-8館
  ◎設計:不詳
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:昭和初期(1926年前後)
  ◎構造:木造2階建て
   ❖横浜市認定歴史的建造物
a0110756_10221483.jpg
a0110756_10223691.jpg
a0110756_10224412.jpg

*****************************************************************************************************
a0110756_10263643.jpg
★山手69-10館
   ◎設計:不詳
   ◎施工:不詳
   ◎竣工:昭和4(1929)年
   ◎構造:木造2階建て
     ❖横浜市認定歴史的建造物
a0110756_1027244.jpg
a0110756_10272328.jpg

************************************************************************************************
a0110756_1031022.jpg
★山手69-6館
   ◎設計:不詳
   ◎施工:不詳
   ◎竣工:昭和5(1930)年
   ◎構造:木造2階建て
a0110756_10312038.jpg
a0110756_1031328.jpg

[PR]
by tokyo-farwest-net | 2013-03-01 23:01 | ■横浜・山手

横浜山手の横浜地方気象台

a0110756_1803559.jpg
◆横浜地方気象台
  ◎設計:神奈川県営繕
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:昭和2(1927)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造3階建て、地下1階
  ◎所在地:横浜市中区山手町99


横浜の山手というと数々の美しい洋館教会がよく知られていますが、今回紹介する横浜地方気象台は山手の中では異色の歴史的建造物と言える存在です。昭和2年に神奈川県の測候所として建てられたものですが、当時は外国人のためだった町であった山手にこのような施設が建設されたのというのもちょっと不思議な感じがしてしまいます。
優雅な雰囲気が漂う周辺の洋風住宅群に対し、こちらの測候所は1920年代最先端のデザインだったアールデコのデザインが随所に用いられいるのもその特徴としてあげられるでしょう。外人墓地の横に位置しながらもその存在をあまり知られていないようですが、当時のアールデコムーブメントを偲べる貴重な文化遺産だと私は考えます。また近年、建築家・安藤忠雄氏の監修により改修工事がおこなわれたのを機に、内部も一般公開されるようになりました。とても落ち着いた建物内も、また昭和初期のモダンさとレトロな雰囲気が漂う素敵な空間です。もし機会があれば、一度ゆっくり時間をかけて見学していただきたい山手の隠れた名建築であります・・・・。

a0110756_1831631.jpg
a0110756_184146.jpg
a0110756_18221633.jpg
a0110756_18234098.jpg
a0110756_18241622.jpg
a0110756_18252816.jpg
a0110756_18275611.jpg
a0110756_18283291.jpg
a0110756_18285934.jpg
a0110756_1830447.jpg
a0110756_1815690.jpg

[PR]
by tokyo-farwest-net | 2011-11-23 18:23 | ■横浜・山手

横浜山手の外国人墓地正門

a0110756_17562563.jpg
◆横浜山手外人墓地正門
  ◎設計:J・H・モーガン(Jay H Morgan)
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:大正末以降?(1926年ころ)
  ◎構造:石造
  ◎所在地:横浜市中区山手町96


このところ別プログにて、アメリカ出身で横浜とも縁の深い建築家・J・H・モーガン設計の旧ぺーリック邸(昭和5年築)と、旧ラフィン邸(大正15年築)を紹介させて頂きました。またモーガンの設計作品は、横浜の山手にはその他にもクライストチャーチなども現存していますが、もう一つモーガンの設計作品と言われているのが、皆さんもご存じの山手外人墓地の正門です。
モーガンは様々な作風を得意としてので、このデザインからはモーガン作品という決定的な証拠は見つけにくいですが、言われてみれば確かにそんな感じもしてしまう作りではあります。また竣工年もいま一つはっきりしないとの事。もしモーガンが設計したものならば、時期的に考えれば関東大震災以降、もっと深く掘り下げていけばモーガンが横浜に設計事務所を移し、横浜の外国人相手に本格的な設計活動を開始した大正14~15年以降という事になるでしょう。また戦時期に正門の扉など金属品が撤去されたそうですが、戦後に現状のものが再設置されたそうです。
ちなみに昭和12年に亡くなったモーガンもこの墓地に葬られております。但しモーガンの墓は一般見学コースの場所にないために墓参は出来ないのですが、モーガンフアンとしては忘れてはいけない場所と言えるでしょう。
a0110756_1758714.jpg
a0110756_17584277.jpg
a0110756_1801088.jpg
a0110756_1803931.jpg
a0110756_1813737.jpg
a0110756_1821455.jpg
a0110756_1823371.jpg

[PR]
by tokyo-farwest-net | 2011-10-22 18:03 | ■横浜・山手

横浜山手公園管理事務所、旧山手68番館

a0110756_8224717.jpg
◆旧山手68番館
  ◎設計:不詳
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:昭和9(1934)年
  ◎移築:昭和61(1986)年
  ◎構造:木造平屋
  ◎所在地:横浜市中区山手町・山手公園内

横浜の山手に訪れてもついその存在を忘れてしまうのが、山手公園内に建つ旧68番館。今回は久々に山手公園に行って参りました。
現在は公園の事務所として使われていますが、当初は外国人向けの住宅として建てられたものです。
公園事務所として移築されたため建物内は住宅時代の面影は殆どありませんが、山手の地にとても似合った洋館と言えるのではないでしょうか。
a0110756_8243069.jpg
a0110756_8261067.jpg
a0110756_826402.jpg
a0110756_827241.jpg
a0110756_8332583.jpg
a0110756_8342294.jpg
a0110756_83581.jpg

[PR]
by tokyo-farwest-net | 2011-10-15 08:15 | ■横浜・山手

横浜山手・フェリス女学院大脇のブラフ擁壁

a0110756_19263857.jpg
◆山手フェリス女学院大学脇のブラフ擁壁


今回は少し番外編的な内容になってしまいますが、美しい洋館群のほかに忘れてはいけない横浜・山手の貴重な文化遺産を紹介したいと思います。
それはブラフ擁壁。名前だけ言ってもピンと来ないかも知れませんが、横浜山手が外国人居留地だった頃から作られ続けてきた石積みの擁壁です。山手やその界隈を歩いて頂ければ、この年季の入った石垣は至る所に現存しています。その中でも個人的に大好きなのが、山手町44番地から38番地のフェリス女子大の脇にあるブラフ擁壁。山手カトリック教会から山手公園に向かう道と言えば、おおよその場所を想像していただけるでしょうか、冒頭の写真でご覧頂いたような美しい石垣が残っています。
そしてこのブラフ擁壁で注目していただきたいのが、石垣の下に石造りの側溝が現存しているということです。恐らくその昔は石積みの擁壁と側溝がセットで作られたと想像されますが、このようにきちんとした形で残っている例はかなり少なく、かなり貴重なものだと思います。関東大震災を機に山手の街並みは大きく変貌を遂げましたが、山手の至る所に外国人居留地だった頃の遺産が残っています。山手を訪れた際にはこれらの年代物の擁壁にも是非注目してみて下さい・・・・・。

a0110756_1942399.jpg
a0110756_19423446.jpg
a0110756_19425686.jpg
a0110756_19453970.jpg
a0110756_19474819.jpg
a0110756_19492094.jpg
a0110756_19503978.jpg

[PR]
by tokyo-farwest-net | 2011-10-08 20:08 | ■横浜・山手

横浜山手214番館、旧スウェーデン領事館

a0110756_19335311.jpg
◆横浜山手214番館
  ◎設計:不詳
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:昭和初期(1920年代後半)
  ◎構造:木造2階建て、地下1階:鉄筋コンクリート造
  ◎所在地:横浜市中区山手町214

先日別プログにおいて横浜山手の洋館を2軒ほど取り上げさせていただきましたが、今月はその訪問時に撮影した山手の洋館や土木遺産を紹介していこうと思います。
そういう事で最初に紹介させていただくのは、山手214番館。横浜山手と言うとその地域が広いため、地番だけを書くとどこにあるのか想像が付かないかも知れませんが、根岸線の石川町駅から地蔵坂を上りその右手を見上げるとこの洋館は建っています。 外交官の家が建つイタリア山庭園からも袴腰型の屋根は一発で目に付くと思います。そのデザイン、規模ともに山手を代表する戦前築の洋館だと私は思います。
なおこの214番館、関東大震災後に外国人の邸宅として建てられたもので、一時期はスウェーデンの領事館としても使われていたそうですが、現在は横浜共立学園の同窓会の施設として使われているようです。袴腰型の屋根は伝統的な洋風建築を伝承していますが、所々に見られるシャープなデザインは昭和初期のモダン文化の影響も感じ取れます。ちょっとその存在は知られていませんが、是非注目していただきたい横浜山手の素敵な洋館です。

a0110756_1940143.jpg
a0110756_19411288.jpg
a0110756_1942277.jpg
a0110756_19423442.jpg
a0110756_19435948.jpg
a0110756_19451621.jpg
a0110756_1946478.jpg
a0110756_19465456.jpg
a0110756_1948714.jpg
イタリア山庭園から。
[PR]
by tokyo-farwest-net | 2011-10-01 21:01 | ■横浜・山手

横浜山手の旧イギリス領事館公邸

a0110756_21143641.jpg
◆横浜市イギリス館(旧英国領事館公邸)
  ◎設計:上海ワーク・オフィス
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:昭和12(1937)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造り2階建て、一部地下1階
  ◎所在地:神奈川県横浜市中区山手町115-3
   ❖横浜市指定文化財


今回からはまた横浜の建築を何軒か紹介したいと思います。
こちらの旧イギリス領事館公館は、港の見える丘公園内のバラ園に隣接して建ち、横浜でもよく知られた洋館の一つです。
一般向けに常時公開されるようになったのは、約10年前くらいからだったと記憶しておりますが、外観・室内とも大英帝国の繁栄をしのぶことができる優雅な建物であります。また暖炉や室内はシンプルなデザインで纏められており、若干ながら1920~30年代のモダン建築の洗礼を受けているとも考えられます。
また国内には横浜のほか、函館・下関・長崎にイギリス領事館だった建物、また東京半蔵門(一番町)には昭和5年に建てられた英国大使館の建物が今も現役の大使館として使われていますが、横浜の領事館の面白いところは関内の執事の建物と、山手の居住スペースと別れているところです。山手の外国人コミュニティーの場としての期待も込められていたのでしょうが、この建物が竣工した昭和10年代前半は、日本の軍事色が日を追うごとに色濃くなっていた時代ということもあり、社交の場としての活躍はされなかったと想像されます。
そのような世界の激動期の直前に建てられたという意味でも、多くのことを語ることができる建物なのではないでしょうか・・・・?。

a0110756_21162369.jpg
a0110756_21204151.jpg
a0110756_21183797.jpg
a0110756_2119542.jpg
a0110756_21221693.jpg
a0110756_2124887.jpg
a0110756_21253945.jpg
a0110756_21261962.jpg
a0110756_2128393.jpg
a0110756_21294372.jpg
a0110756_213186.jpg
a0110756_2133291.jpg

a0110756_21343951.jpg

[PR]
by tokyo-farwest-net | 2009-09-01 21:01 | ■横浜・山手

横浜山手・外交官の家

a0110756_2252769.jpg
◆旧内田定槌邸(横浜外交官の家)
  ◎設計:J・M・ガーディナー(James McDonald Gardiner)
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:明治43(1910)年
  ◎構造:木造2階建て
  ◎所在地:神奈川県横浜市中区山手町18・イタリア山庭園内
   ❖国指定重要文化財


横浜山手の洋館巡りのハイライトとも言うべき建物は、やはりイタリア山庭園内にある外交官の家でしょう。
東京渋谷の南平台にあった旧内田定槌邸が、この地に移築され一般公開され始めたのは、確か1997年の事でしたから、早いもので10年以上の年月が過ぎた訳です。四季折々来るものを飽きさせない、本当に美しい邸宅です。私もこの時の訪問でたっぷりと写真を撮ってきました。
さて現在は外交官の家という愛称で親しまれているこの邸宅、アメリカン・ビクトリア調の外観に対し室内はアールヌーヴォー調。建設された時期が1910年(20世紀初頭)ということで、当時新しいムーヴメントだったアールヌーヴォーの洗礼を受けているということは非常に興味深いことだと思えます。またこの邸宅の設計者・ガーディナーは、ミッション関連の施設・邸宅などを主に手掛けてた建築家として知られていますが、下見板張りの現存作品は、函館の遺愛学院本館とこの外交官の家くらいです。アメリカ風下見板とフランスが起源のアールヌーヴォーが日本の地で融合したというのも、明治の日本らしいななどとこの邸宅を見学するたび一人納得しています。
搭屋が付いた外観デザインは勿論のこと、室内調度品の細部装飾まで徹底的に観察していただきたい本当に素晴らしい邸宅です。移築されてから10年ほどですが、昔から山手の地に建っていたのではないかと錯覚するほど、この地によく馴染んでいます・・・・・。

a0110756_2262622.jpg
a0110756_2274069.jpg
a0110756_2283546.jpg
a0110756_229146.jpg
a0110756_22325343.jpg
a0110756_22105321.jpg
a0110756_2213333.jpg
a0110756_22182166.jpg
▼なお室内の様子は下のMoreをクリックして頂ければ、引き続きご覧になれます。外観とは一転してアールヌーヴォーの調度品が印象的な外交官の家です。

More
[PR]
by tokyo-farwest-net | 2009-07-05 00:05 | ■横浜・山手