カテゴリ:■横浜・関内( 35 )

神奈川県庁本庁舎

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◆神奈川県庁
  ◎設計:小尾嘉郎(原案)、神奈川県内務部県庁舎建築事務所
  ◎施工:大林組
  ◎竣工:昭和3(1928)年10月
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造5階建て、地下1階
  ◎所在地:横浜市中区日本大通1
   ❖国登録有形文化財


横浜3塔の紹介、 ジャックの塔(横浜市開港記念会館、大正6年築)クイーンの塔(横浜税関、昭和9年築)と続いて、最後はキングの塔こと神奈川県庁舎を取り上げようと思います。
シャープな感じな他の二棟と比較すと、とても重厚感漂うこの県庁舎。大正15年に公募がおこなわれ、当時東京市の技師を務めていた小尾嘉郎の当選案をもとに、県の建築課職員が実施設計に当たり、昭和3年に竣工したものであります。そう言えばこの県庁舎の斜め向かいにある開港記念会館も、懸賞付きの建築設計競技がおこなわれ、小尾の上司だった福田重義の案が当選していたりします。当時の東京市専属の建築家たちの、レベルの高さを思い知らされる話だと思います。

さて神奈川の県庁舎、その後の庁舎建築で大流行する帝冠様式のはしりとも言えるデザインが特徴。また東洋風なイメージとアールデコを掛け合わせたようなエキゾチックなデザインは、港町・横浜でとても際立った作品と言えるでしょう。
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10年以上前に県庁屋上で撮影したもの。微妙に周りの風景も変わっています。
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by tokyo-farwest-net | 2014-01-11 11:11 | ■横浜・関内 | Comments(0)

横浜税関本館

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◆横浜税関
  ◎設計:大蔵省営繕管財局(下元連、吉武東里)
  ◎施工:戸田組
  ◎竣工:昭和9(1934)年
  ◎構造:鉄筋鉄骨コンクリート造5階建て
  ◎所在地:横浜市中区海岸通1-1
   ❖横浜市認定歴史的建造物


先日別ブログの方で。 横浜市開港記念会館(大正6年竣工)を紹介させていただきました。
開港記念会館と言えば[ジャックの塔]という名称で親しまれていますが、皆さんもご存知のように横浜にはこの他に、[キングの塔]、[クイーンの塔]と呼ばれる歴史的建造物が現存しており、町の歴史的シンボルとして多くの人から親しまれています。この3棟の名称、戦前横浜港を訪れた外国人の船員たちが名付けたという逸話も残されていますが、ハマらしいとても洒落た名前だなと常々思っています。
さてその中の一棟が[クイーンの塔]と呼ばれる横浜税関。[クイーンの塔]と呼ばれる税関庁舎は、横浜3塔の中ではいちばん新しい昭和9年の竣工。何と言ってもエキゾチックな雰囲気漂う、イスラム風の細い塔が印象的であります。このスラリと伸びた塔、これより数年前に竣工した神奈川県庁(ジャックの塔)の高さに負けないよう、こんな感じになったという話は有名であります。全体的には繊細な感じの、とても美しいデザインに仕上がったのではないかと私は思います。
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by tokyo-farwest-net | 2014-01-10 10:10 | ■横浜・関内 | Comments(0)

横浜市山下町の旧耀堂ビル(日本穀物検定協会横浜支部)

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◆旧耀堂ビル
  ◎設計:山越邦彦(戸田組)
  ◎施工:戸田組
  ◎竣工:昭和6(1931)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造4階建て
  ◎所在地:横浜市中区山下町157


今月に別プログにおいて、 ジャパンエクスプレスビル(設計:川崎鉄三、昭和5年築)不二家伊勢佐木町店(設計:アントニン・レーモンド、昭和12年築)など、横浜に残る戦前竣工のモダニズムスタイルのビルディングを紹介させていただきました。それらのビルディングを撮影しに横浜に訪問した時に、その存在を思い出し立寄ったのが横浜中華街から少し外れた場所に建つ旧耀堂ビルです。一見した限りでは昭和40年代ころに建てられたようなデザインのビルですが、その竣工は昭和6年。つまり築80年になる歴史ある建造物と言う事になりる訳です。
設計はのちに横浜国大の教授を務めたという建築家の山越邦彦が担当したと言います。私も山越のプロフィールについては全く知りませんでしたが、以前プログ:収蔵庫・壱號館にてこのビルの解説がされており、これまでは何の関心も抱かなかったレトロビルに新たな興味を抱くようになった次第です。現在は日本穀物検定協会の事務所として使われているこのビル、横浜に残る戦前築のモダニズム作品に比べ洗練の度合に物足りなさを感じますが、モダニズム建築に果敢に挑戦していった建築家・山越邦彦の若さを目の当たりに出来る貴重な現存作品と言えるのではないでしょうか・・・・・?。

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by tokyo-farwest-net | 2011-12-24 17:24 | ■横浜・関内 | Comments(0)

横浜・山下公園のインド水塔

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◆山下公園インド水塔
  ◎設計:鷲巣昌
  ◎施工:清水組
  ◎竣工:昭和15(1940)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造
  ◎所在地:横浜市中区山下町279
   ❖横浜市認定歴史的建造物


今月上旬に別プログで山下公園の氷川丸を紹介しましたが、その時に撮影したのがこのインド水塔です。横浜に訪れるたび山下公園は通るのですが、インド水塔はつい見過ごしてしまう事が多く、今回は時間をかけてゆっくり撮影してきました。
このインド水塔がこの場所に建設された経緯は、大正12年の関東大震災の際に多くの在日インド人が日本人により助けられた礼として寄贈されたものだそうです。そういえば今から十数年前まで、ここから歩いて数分の所に昭和初期に建てられたインド人倶楽部の建物があったのを思い出しました。そのようないきさつもありこの場所にインド水塔が設置されのかも知れません。
また横浜市四代目建築課長・鷲巣昌設計によるこの水塔は、イスラム建築を彷彿させる作り。塔内の美しいモザイクタイルは一見の価値があります。

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by tokyo-farwest-net | 2011-02-26 20:26 | ■横浜・関内 | Comments(0)

横浜・万国橋ビル

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◆万国橋ビル
  ◎設計:不詳
  ◎施工:野村組
  ◎竣工:昭和3(1928)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造3階建て、地下1階
  ◎所在地:横浜市中区海岸通5-26


先日別プログの方で、横浜山下公園に停泊している氷川丸のアールデコ装飾インテリアを紹介しましたが、その道すがら撮影したのがこの万国橋ビル。赤レンガ倉庫近くのショッピングモールのすぐそばの万国橋脇に建つこのビル、昭和3年の竣工といいますから関東大震災後の復興時期に建てられたことになります。外観はかなりシンプルなこのビルですが、玄関脇にはこの時代らしいアールデコ調の装飾が施されており、これがなかなか良い味を醸し出しています。そういえば今から10年以上前になるでしょうか、松嶋菜々子主演のドラマでこのビルがよく登場していたのを、撮影しながらふと思い出しました。まあちょっと地味な感じもしますが、横浜の名脇役とも言える素敵なレトロビルディングと言えるでしょう。この先も生き続けて欲しいものです。

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by tokyo-farwest-net | 2011-02-19 18:19 | ■横浜・関内 | Comments(0)

横浜市開港記念館、その1

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◆横浜市開港記念館
  ◎設計:福田重義(原案)、横浜市営繕組織
  ◎施工:清水組
  ◎竣工:大正6(1917)年6月
  ◎構造:煉瓦造り2階建て、地下1階
  ◎所在地:神奈川県横浜市中区本町1-6
   ❖国指定重要文化財


横浜市開港記念館、通称・ジャックの塔。大正6年に横浜開港50周年記念事業の一環として建てられたこの記念館は、間違いなく横浜を代表する建造物でしょう。
この建物の建設資金はすべて市民の寄付により賄われ、公開設計競技一等の福田重義案をもとに横浜市の営繕課のメンバーが実施設計をおこない大正6年の竣工に至っています。また竣工6年後に起きた関東大震災では建物内を焼失したため、当初の屋根を簡略化する工事を実施。平成に入り竣工当時の姿に復元され、更に約10年ほど前には、エレベーターの設置などの大がかりな改修工事を実施し現在に至っています。なお最近では横浜市民のみならず、横浜を訪れた人たちにもこの建物に親しんでもらえるような利用方法がされているのも好感が持てます。
例え周辺に高層建築が建てられても、その風格ある佇まいは、横浜の街をしっかりと守っているようにも思えます。そして何より、この記念館を建てた当初の意思が、今もきちんと受け継がれているというのが、とても素晴らしいです。開港200年やその先の時代になっても横浜のシンボルとして親しまれていくに違いありません・・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2009-09-23 23:23 | ■横浜・関内 | Comments(0)

横浜市開港記念館、その2

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◆横浜市開港記念館

こちらでも、その1に引き続き横浜市開港記念館を紹介させていただきます。
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こちらが塔への上り口。一般の立ち入りは禁止。
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by tokyo-farwest-net | 2009-09-22 22:22 | ■横浜・関内 | Comments(0)

横浜市開港記念館、その3

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★横浜市開港記念館


前2項に引き続き、こちらでも中区本町の横浜市開港記念館(通称・ジャックの塔)の紹介を続けたいと思います。その1では建物の外観、その2では建物内のインテリア等を紹介しましたが、ここではステンドグラスの写真をご覧ください。
この建物は関東大震災で内部を焼失しているので、これらのステンドグラスはそれ以降に作られたものと考えられますが、横浜にあるステンドグラスの中でも一二を争う美しいものではないでしょうか。新築の建物に取り付けるのではなく、震災で傷ついた建物にこれを付けたというのも、震災後における横浜の復興への願いが込められていたのかも知れません。横浜の時代絵巻のようなデザインも、この建物に相応しいと思います・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2009-09-21 21:21 | ■横浜・関内 | Comments(0)

横浜海岸通りの横浜海洋会館

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◆横浜海洋会館(旧大倉商事横浜出張所)
  ◎設計:大倉土木
  ◎施工:大倉土木
  ◎竣工:昭和4(1929)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造り3階建て
  ◎所在地:神奈川県横浜市中区海岸通1-1


横浜公園より延びる日本大通りの海側の終点に建つのが、今回紹介する横浜海洋会館です。
この両隣に建つ昭和ビルレストランScandiaとともに、海岸通りの港町らしさを演出しているレトロな建物ですが、少し注目度が低いような気もしてなりません。
昭和4年竣工というこの海洋会館、もとは大倉商事のビルとして建てられたものだそうで、設計・施工も系列会社の大倉土木(現在の大成建築の前身)がおこなっております。大倉は戦前を代表する財閥会社の一つで、東京虎ノ門のホテルオークラ内にある大倉集古館や京都の祇園閣など、『富の象徴』ともいうべき施設は残っていますが、戦前に建てられたオフィスで残っているものは恐らくここ横浜だけではないかと思います。
なお現在この建物には、横浜パイロットクラブ(船舶の水先案内人の事務所)も入居しているとのこと。港町・横浜の屋台骨を支えるパイロットクラブがこんなレトロなビルにあるなんて、なかなか絵になるな・・・・、とこの建物の前を通るたびにいつも思ってしまいます。

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by tokyo-farwest-net | 2009-09-19 00:19 | ■横浜・関内 | Comments(0)

旧三井銀行横浜支店

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◆旧三井銀行横浜支店(三井住友銀行横浜支店)
  ◎設計:トロウブリッジ&リヴィングストン建築事務所
  ◎施工:清水組
  ◎竣工:昭和6(1931)年3月
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート2階建て
  ◎所在地:神奈川県横浜市中区本町2-20


この建物は昭和6年に三井銀行の横浜支店として建てられたもので、本町通りに現存する数少ない戦前築の銀行店舗の一つです。なお今も現役の銀行店舗として使われているという意味でも、とても貴重な建物といえるでしょう。
建物外壁に施された6本のイオニア式オーダーが重厚な印象を与えるこの建物ですが、この2年前に竣工した日本橋の三井本館を手掛けた、アメリカのトロウブリッジ&リヴィングストン建築事務所が設計を担当しています。デザイン的には戦前の銀行建築によく見られる古典主義ではありますが、醸し出す雰囲気がそれらとどことなく違うのはアメリカの建築事務所が手掛けたからでしょうか・・・・・?。また内部は撮影不可とのことですが、天井には三井本館と同タイプのとても美しい装飾が施されており、こちらも見どころの一つです。

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by tokyo-farwest-net | 2009-09-09 00:15 | ■横浜・関内 | Comments(1)