カテゴリ:■北九州・門司( 8 )

北九州市門司区の新海運ビル

a0110756_941997.jpg
◆新海運ビル
  ◎設計:門司市土木課
  ◎施工:木下組
  ◎竣工:昭和5(1930)年ころ
  ◎構造:鉄筋コンクリート造3階建て
  ◎所在地:福岡県北九州市門司区西海岸1-4-16


この新海岸ビルは、門司港駅から旧大連航路上屋(昭和4年築)方面へ進んだ国道199号沿いに建つビルです。
今ではお洒落な雑貨店が多く入居し、ガイドブックなどでも紹介されるこのビルですが、昭和5年ごろに門司市土木課の設計により建てられたものです。旧大連航路上屋の時にも解説しましたが、昭和初期の門司港では従来の港が手狭になったため、西海岸に新たな埠頭を築港しました。その頃に建てられたのがこのビルだった訳ですが、竣工時はビルの背後は海でした。当時は海運関係の事務所が多く入居していたと想像されます。
現在では外壁が改修されたり、背後に黄色いペンキが塗られていたりして、竣工時の雰囲気は偲べませんが、建物背後のアーチ窓はこの建物が歴史ある建造物であることを気づかせてくれます。また階段室の装飾などは、アールデコ調になっており設計者のセンスを窺える箇所であります・・・・・。

a0110756_9421477.jpg
a0110756_9423393.jpg
a0110756_1013825.jpg
a0110756_1152849.jpg
a0110756_10141627.jpg
a0110756_10144618.jpg
a0110756_10163783.jpg
a0110756_10173093.jpg
a0110756_10181263.jpg
a0110756_1020230.jpg
a0110756_10202752.jpg
ちなみに駐車場になっている場所は以前は海だった。
a0110756_1021340.jpg
a0110756_10234818.jpg
a0110756_1026188.jpg
a0110756_10263344.jpg
a0110756_1027178.jpg
a0110756_10273847.jpg
a0110756_10291192.jpg
a0110756_10293968.jpg

[PR]
by tokyo-farwest-net | 2015-08-29 10:29 | ■北九州・門司

北九州市門司区の料亭三宜楼

a0110756_6204495.jpg
◆料亭三宜楼
  ◎設計:不詳
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:昭和6(1931)年
  ◎構造:木造3階建て
  ◎所在地:福岡県北九州市門司区清滝3-6-8


先週末をもって、別ブログでは北九州下関の建築探訪記を終了しましたが、こちらではそちらで紹介しきれなかった素敵な建造物を、引き続き取り上げてい行きたいと思います。
まずこちらの和風建築は、門司港レトロ建築の高台にあたる清滝に建つ、かつて料亭だった建物です。貿易港として繁栄を極めた門司港でしたが、高台にあたる清滝界隈には、商売がらみの料亭が多くあったそうですが、この三宜楼(さんきろう)は、それらの数少ない生き残りとも言える作品です。

昭和6年に建てられたという三宜楼、当時の九州にあった料亭の中でも大規模なものだったそうです。しかし関門鉄道トンネルの開通後は、少しずつ門司港の町も衰退していったようで、昭和30年代には店は閉鎖。また今から十年前には建物と土地が売りに出され、建物存続の危機に瀕したといいます。しかし地元有志の方々の活動により、多くの募金と署名が集まり、建物の保存・再活用が決定。そして修繕工事がおこなわれ、平成26(2014)年より一般公開が始まりました。
この時は残念ながら、時間切れで内部を見学できませんでしたが、 豪華絢爛な空間が広がっているとの事。次回、門司港へ訪れるときには是非こちらを見学したいなと思ってしまった、風格ある和風建築でした。

a0110756_6594480.jpg
a0110756_659581.jpg
a0110756_703724.jpg
a0110756_723488.jpg
a0110756_72526.jpg
a0110756_731062.jpg
a0110756_742111.jpg
a0110756_744483.jpg
a0110756_75225.jpg
a0110756_751688.jpg

[PR]
by tokyo-farwest-net | 2015-08-28 23:28 | ■北九州・門司

北九州市・旧九州鉄道本社

a0110756_18105620.jpg
◆旧九州鉄道本社
  ◎設計:不詳
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:明治24(1891)年
  ◎構造:煉瓦造2階建て
  ◎所在地:福岡県北九州市門司区清滝2-3-29
   ❖経済産業省認定近代化産業遺産
   ❖国登録有形文化財



今回の関門・北九州州旅行は、行きと帰りの飛行機がちょっと遅めと早めの時間になってしまったため、残念ながら訪問できない場所も幾つか発生してしまいました。その中の一つが門司港駅脇の高台に建つ九州鉄道記念館です。ここには国鉄時代に寝台特急と昼間の通常特急を兼ねた異色の特急車両581系電車をはじめ、様々な客車・機関車などが展示されており、鉄道少年だった頃の心が騒ぎましたが、タイムアップも近づいてしまい泣く泣く訪問を断念した次第です。
そして現在記念館として使われているこの建物、明治24年に九州鉄道の本社屋として建てられたもの。その後、九州鉄道は鉄道国有化の政策により国に買収されますが、その後も国鉄の施設として使われ続けました。外観は平坦なデザインですが、明治という時代の力強さを感じさせる建物であります。
a0110756_1852738.jpg
a0110756_18523576.jpg
a0110756_18525776.jpg
a0110756_18531552.jpg
a0110756_18533792.jpg
a0110756_18544286.jpg
a0110756_18551387.jpg
a0110756_18555024.jpg
a0110756_18571861.jpg
a0110756_1857161.jpg

a0110756_18162154.jpg

[PR]
by tokyo-farwest-net | 2015-07-12 19:12 | ■北九州・門司

北九州市・旧門司税関

a0110756_10372499.jpg
◆旧門司税関
  ◎設計:妻木頼黄、咲壽栄一(大蔵省臨時建築部)
  ◎施工:清水組
  ◎竣工:明治45(1912)年3月
  ◎構造:煉瓦造2階建て
  ◎所在地:福岡県北九州市門司区東港町1-24
   ❖経済産業省認定近代化産業遺産


本日は福岡県北九州市の門司港レトロ内にある、 北九州市立国際友好図書館(平成7年築)を取り上げましたが、道路を挟んでその向かいに建つのが旧門司税関です。貿易港・門司ならではの遺構で、美しい赤煉瓦建築であります。
さて冒頭の写真でご覧頂いた門司港の税関は、明治45年の竣工。但しこの赤煉瓦建築、税関の庁舎として使われた期間は短く、昭和2年に税関が大陸連絡船の埠頭がある西海岸へ移転、その後は民間へ払い下げられたそうです。更に昭和20年6月の門司空襲で、内部が焼失・損傷し、その後は民間の倉庫として使われていたそうです。そして平成3年の門司港レトロの町並み整備計画発足間もなくに、北九州市がこの建物を取得。そして4年がかりの修繕期間を経て、平成7年に修繕工事が完了。また時を合わせて、中国大連の旧東清鉄道汽船事務所(明治35年築)を複製した北九州市立国際友好図書館の新築工事、門司の谷町から移築された旧門司三井倶楽部(大正10年築)の工事も完了し、門司港レトロのグランドオープンに花を添えたそうです。
税関庁舎にしてはあっさりとしたデザインですが、今から20年前の復原に携わった人たちの情熱が伝わってくるような、美しい赤煉瓦建築でした・・・・・。

a0110756_10485224.jpg
a0110756_10534155.jpg
a0110756_10542583.jpg
a0110756_10501356.jpg
a0110756_10512590.jpg

a0110756_10545029.jpg
a0110756_10551765.jpg
a0110756_10565737.jpg
a0110756_1103893.jpg
a0110756_111113.jpg
a0110756_1121815.jpg
a0110756_111544.jpg
a0110756_1134299.jpg
a0110756_21405429.jpg
a0110756_1145580.jpg

[PR]
by tokyo-farwest-net | 2015-07-04 12:04 | ■北九州・門司

門司港ホテル

a0110756_2149486.jpg
◆門司港ホテル
  ◎設計:アルド・ロッシ(Aldo Rossi)、内田繁(内部意匠)
  ◎施工:フジタ、若菜建設
  ◎竣工:平成10(1998)年
  ◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造9階建て
  ◎所在地:福岡県北九州市門司区港町9-11


本日は近代建築というカテゴリーから外れますが、4月下旬の関門・北九州旅行の際泊まった門司ホテルを取り上げたいと思います。この門司港ホテルは、門司港周辺の再開発のメイン事業として建設が決定、約二年の工期を経て1998年に竣工したものです。私が初めて門司港へ訪れた1998年は、このホテルはオープンして間もない頃で、とても煌びやかな印象を持ったものです。それから十数年後、念願の初宿泊を果たした次第です。ホテル施設は竣工から十数年経っている事や、ここ数年の経営難などでメンテナンスが行き届かなかったのでしょうか、傷んでる箇所も少くなからずありましたが、門司港と関門海峡の美しい景色を十分満喫することが出来た次第です。

さてこのホテルの外観デザインは、イタリア人建築家アルド・ロッシ(Aldo Rossi、1931~1997)が担当し、内部インテリアは横浜出身のデザイナー・内田繁(1943~)氏が担当しています。周辺の明治末から昭和初期に建てられた歴史的建造物と、トーンは全く合っていませんが、不思議とそれらの建造物と馴染んでいるのは面白いものです。門司港レトロの核とも言うべきこのホテル、門司港へ訪れる機会がまたあるなら是非とも泊まりたい素敵なホテルでした・・・・・。

a0110756_21574969.jpg
a0110756_21583189.jpg
a0110756_21593958.jpg
a0110756_2232157.jpg
a0110756_2243126.jpg
a0110756_2261443.jpg
a0110756_2283332.jpg
a0110756_22101930.jpg
a0110756_2213558.jpg
a0110756_22104929.jpg
a0110756_22134710.jpg
a0110756_22155265.jpg
a0110756_22185313.jpg
a0110756_22202422.jpg
a0110756_22205214.jpg
a0110756_2222417.jpg
a0110756_22225888.jpg
a0110756_22233348.jpg
a0110756_22241765.jpg
a0110756_22253760.jpg
a0110756_22302688.jpg

[PR]
by tokyo-farwest-net | 2015-06-05 23:05 | ■北九州・門司

旧横浜正金銀行門司支店(現北九州銀行門司支店)

a0110756_1553564.jpg
◆旧横浜正金銀行門司支店
  ◎設計:桜井小太郎
  ◎施工:竹中工務店
  ◎竣工:昭和9(1934)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造2階建て
  ◎所在地:北九州市門司区清滝2-3-4


本日、別ブログにて旧三井物産門司支店(昭和12年築)を紹介しましたが、そのビルディングの前にあるのが桟橋通り。明治期から昭和初期にかけては銀行や商社が軒を連ねる一帯だったそうですが、今はその時代を偲べるものは殆ど残っていません。その中で当時を偲ぶことができる数少ない遺構が、清滝にある旧横浜正金銀行の門司支店でしょう。戦後は横浜正金銀行の解体に伴い、山口銀行の門司支店などに使われ、2011年からは山口銀行傘下の北九州銀行の支店として使われています。

横浜正金銀行と言えば貿易融資や外国為替を専門に行っていたことで知られますが、国内の出店は主要な貿易港に限られておりましたので、いかに門司が重要な土地だったかが伺えます。また門司支店の設計は、英国王立建築家協会の資格も持つ桜井小太郎(1870~1953)が担当。古典主義のデザインを継承しつつ、昭和初期のオフィスビルらしく非常にスマートに纏められているのも、この銀行店舗の特徴と言えるでしょう。
またこの周辺には小規模な銀行店舗や商店が、近年まで建っていましたが、ここ十年の間で殆ど解体されてしまっています。旧横浜正金銀行は貿易港・門司の歴史を語る遺構として、末永く生き続けて欲しいものです・・・・・。

a0110756_1513497.jpg
a0110756_15101248.jpg
a0110756_15112585.jpg
a0110756_1512430.jpg
a0110756_15132287.jpg
a0110756_15141187.jpg
a0110756_15144619.jpg
a0110756_1515794.jpg
a0110756_1515503.jpg
a0110756_151676.jpg
a0110756_15162115.jpg

[PR]
by tokyo-farwest-net | 2015-05-09 16:09 | ■北九州・門司

JR九州・門司港駅

a0110756_759172.jpg
◆JR門司港駅
   ◎設計:鉄道員九州管理局工務課
   ◎施工:菱川組
   ◎竣工:大正3(1914)年
   ◎構造:木造モルタル塗り2階建て
   ◎所在地:福岡県北九州市門司区西海岸1-5-31
     ❖国指定重要文化財
     ❖経済産業省認定近代化産業遺産(平成19年)



先日別ブログでは、福岡県北九州市・門司港レトロの旧門司三井倶楽部(設計:松田昌平、大正10年築)を取り上げました。旧三井倶楽部は大正らしい明るさを持つ美しい洋館で、国の重要文化財に指定されています。そして門司港レトロ地区にはもう一棟、国の重要文化財に指定されている建造物があります。それがJRの門司港駅、大正3年に竣工したルネサンススタイルの美しい駅舎です。しかし白蟻の被害により、平成24(2012)年により大規模な修復工事が開始され、その工事完了は平成30(2018)年になるとの事。今回の門司港訪問も駅舎完成を待とうとも思いましたが、それは近い将来の楽しみに取っておくことにして、今回の旅行に赴いた訳です。また冒頭から数点の写真は、1998年と2002年に撮影したものです。

さて駅舎は改修工事中の門司港駅ですが、木造のホーム屋根、昭和17年の関門鉄道トンネル開通前まで使われていた、関門連絡船の入り口地下トンネル、手洗い場の諸施設などは現在も見学できます。駅ホームから改札にかけて階段がないスロープ状の作りになっているのも、この駅の面白い点でしょう。九州の玄関口に相応しい美しい木造駅舎、三年後の修繕工事の完成が今から楽しみであります・・・・・・。
a0110756_861231.jpg
a0110756_875191.jpg
a0110756_89860.jpg
a0110756_894477.jpg
a0110756_8433754.jpg
a0110756_8395942.jpg
a0110756_8403922.jpg
a0110756_8402121.jpg
a0110756_84516100.jpg
a0110756_846411.jpg
こちらが関門連絡船の入り口跡。
a0110756_84723100.jpg
そしてこちらが国道198号線にある陸橋跡。右側が門司港駅。関門連絡船があった時代は、乗客はこの橋の下(トンネル)を通って、連絡船に乗り換えた訳だ。
a0110756_8544084.jpg
a0110756_8551168.jpg
a0110756_8573494.jpg
a0110756_8592057.jpg
a0110756_913341.jpg
a0110756_915148.jpg
a0110756_92377.jpg
a0110756_921590.jpg
a0110756_8555057.jpg

[PR]
by tokyo-farwest-net | 2015-05-02 09:02 | ■北九州・門司

旧日本郵船門司支店(門司郵船ビル)

a0110756_18173346.jpg
◆旧日本郵船門司支店
  ◎設計:八島知(日本郵船株式会社)
  ◎施工:大林組
  ◎竣工:昭和2(1927)年10月
  ◎構造:鉄筋コンクリート造4階建て、地下1階
  ◎所在地:福岡県北九州市門司区港町7-8


別ブログにおいて昨日から、先週訪れた門司港・下関旅行の建築紹介を開始しましたが、このブログでもその時撮影した写真を幾つか取り上げてみたいと思います。ちなみに昨年夏にカメラを買い替えたのですが、ちょうど良い縮小サイズがなく、少し大きめな写真になってしまっていますが、何卒ご容赦下さい。

さてこちらのブログで取り上げる、門司港の歴史的建造物の第一回目は、門司港駅前にある郵船ビルです。前回別ブログにて、旧大阪商船門司支店(大正6年築、設計:河合幾次)
を取り上げましたが、そのライバル会社で国内ナンバーワンの経営規模を誇っていた日本郵船も、本州や中国大陸との連絡港にあたる門司港にご覧のような立派なオフィスビルを昭和2年に建てたのであります。竣工当時から現在のようなシンプルな外観だったは分かりませんが、建物中央の玄関ホールはとても美しいインテリアで纏められており、一見の価値があります。華麗な洋風建築に注目が集まりがちですが、このような豪華なオフィスビルの存在に、当時の門司港の繁栄を偲ぶことが出来るのではないでしょうか・・・・。

a0110756_18215684.jpg
a0110756_182364.jpg
a0110756_18244450.jpg
a0110756_1826159.jpg
a0110756_18264252.jpg
a0110756_18271882.jpg
a0110756_18282791.jpg
a0110756_18285990.jpg
a0110756_1835996.jpg
a0110756_1838473.jpg
a0110756_18392052.jpg
a0110756_18395783.jpg
a0110756_20265085.jpg
a0110756_1845175.jpg
a0110756_18481290.jpg

[PR]
by tokyo-farwest-net | 2015-04-26 19:26 | ■北九州・門司