カテゴリ:■京都( 16 )

京都中央信用金庫東五条支店

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◆京都中央信用金庫東五条支店(旧村井銀行五条支店)
  ◎設計:吉武長一
  ◎施工:清水組
  ◎竣工:大正13(1924)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造2階建て
  ◎所在地:京都市東山区五条大橋東入ル東詰町16


今回は今年2月に京都に訪れたさい撮影した、京都中央信用金庫の東五条支店の写真をご覧いただきたいと思います。
複数の車線を持つ五条通り沿いに建つこの小さな銀行店舗、京都の煙草王・村井吉兵衛が経営する村井銀行の店舗として大正13年に建てられたもの。設計は村井銀行の店舗営繕を数多く手掛けていた、建築家・吉武長一が担当しています。建物の規模は小さいですが、軒周りのバラストレードやイオニア式のオーダーが付けられるなど、濃厚な古典主義のデザインで纏められており、なかなか見どころの多い作品でした。
また京都中央信金と言えば、数々の歴史ある銀行店舗を自社ビルとして使っている理解ある会社でもあります。

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by tokyo-farwest-net | 2012-04-02 19:02 | ■京都

京都三条の平楽寺書店

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◆平楽寺書店
  ◎設計:唐木屋工務店
  ◎施工:唐木屋工務店
  ◎竣工:昭和2(1927)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造3階建て
  ◎所在地:京都市中京区東洞院三条上ル曇華院前町449
   ❖国登録有形文化財

近代建築保存の先駆的作品として名高い京都三条通りの中京郵便局を北へ上った場所に建つのが、この平楽寺書店です。昭和2年竣工と言うこの書店、比較的小規模な建物ではありますが、2階から3階にかけて2本のトスカナ式オーダーが置かれ、3階のアーチ窓など様々な意匠が見られるのが特徴と言えるでしょう。この手の民間建築というと、色々と欲を出し過ぎて色々なデザインを盛り込んでしまい、お粗末な出来になってしまっているものも多々ありますが、この作品は非常に纏まりのある秀でた作品だと私の目には映りました。書店の屋号のせいもあってか東洋的にも見えてしまったりもします・・・・。
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by tokyo-farwest-net | 2011-05-07 08:07 | ■京都

京都先斗町歌舞練場

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◆先斗町歌舞練場
  ◎設計:木村得三郎
  ◎施工:大林組
  ◎竣工:昭和2(1927)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造3階建て
  ◎所在地:京都市中京区先先斗町通三条下ル橋下町130


今年3月の東日本大震災以降、自粛ムード一色の日本ですが、春の京都の名物と言えば〔都おどり〕と〔鴨川おどり〕。是非一度見てみたいなと思いつつも、そのチャンスがない私であります。
そしてこちらの先斗町歌舞練場は〔鴨川おどり〕の会場として知られていますが、昭和2年に竣工したものだと言います。また一種独特なこの建物、四条の東華彩館丸太町の旧京都中央電話局上分局などと並び、鴨川沿いに建つ戦前竣工の名建築だと私は考えております。フランク・ロイド・ライト作品を彷彿とさせるデザインに和のテイストを織り交ぜた、ハイブリット的建築というのもなかなか面白いものです。建物内はまだ見たことがありませんが、濃厚な昭和初期のモダンテイストに彩られているのでしょうか。機会があれば一度この会館内もこの目で確かめてみたいものです・・・・・。
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by tokyo-farwest-net | 2011-04-30 08:30 | ■京都

旧鴻池銀行京都七条支店

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◆旧鴻池銀行京都七条支店
  ◎設計:宗建築事務所、大倉三郎
  ◎施工:竹中工務店
  ◎竣工:昭和2(1927)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造2階建て
  ◎所在地:京都市下京区七条新町西入ル夷之町704


前回は京都七条通りの旧村井銀行支店(大正2年築)を紹介しましたが、その近くにあるのがこの旧鴻池銀行支店です。昨年の京都訪問時はこの向かいに建つ旧富士ラビットスクーター(大正12年ころ築)ばかりに気を取られてこの建物の存在に気付きませんでしたが、きちんと観察してみると小規模ながらなかなか品の良い作品であることに気づかされました。設計は明治から昭和初期にかけて大阪を拠点に活躍した、建築家・宗兵蔵(1864~1944)が経営する設計事務所が担当し、この事務所に在籍していた大倉三郎がこのお洒落な銀行店舗のデザインを纏め上げたとの事です。
ちなみにこの大倉三郎京都大学建築学科の第1期生だったそうで、京都大学内や京都・大阪にも幾つかの設計作品が残っているとのこと。今回の訪問で見た大倉作品はこの一つのみでしたが、次回の関西方面への建築探訪旅行の際には他の大倉作品も見てみたいなと思わせる素敵な作品でありました・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2011-03-18 17:18 | ■京都

京都七条通りのSECOND HOUSE西洞院店

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◆旧村井銀行七条支店
  ◎設計:吉武長一
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:大正3(1914)年
  ◎構造:煉瓦造2階建て
  ◎所在地:京都市下京区西洞院通七条西入ル文覚町402
   ❖国登録有形文化財

既に別プログでは紹介を始めていますが、こちらでも今年1月に撮影した京都の近代建築を何軒か取り上げていこうと思います。
まず最初に取り上げるのは、京都七条通りに建つ旧村井銀行の支店です。七条通りというと今では京都駅前の賑やかさの影に隠れた感が強いですが、戦前は銀行支店が多く置かれていたという一帯。現在でも関根要太郎(1889~1959)設計の旧不動貯金銀行七条支店(昭和5年築)など何軒かのかっての銀行店舗が現存しています。そしてこの村井銀行支店はその中でも一番の古株で大正3年の竣工、間もなく築100年を迎えようとしている歴史ある建物であります。
村井銀行と言えば京都の煙草王・村井吉兵衛が創業した銀行で、このころ店舗の設計は吉武長一という建築家に委ねられています。外観デザインは太めのドリス式オーダーを置いた典型的な銀行店舗のデザインですが、簡略化された細部の装飾やずんぐりむっくりした独特のプロモーションなどは、いかにも大正初期らしい出来栄えであります。七条通りには個性的な洋風建築が多く建っていますが、この旧村井銀行もその中の一つと言えるでしょう。
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by tokyo-farwest-net | 2011-03-06 19:06 | ■京都

京都市考古資料館、旧西陣織物館

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◆旧西陣織記念館(現京都市考古資料館)
  ◎設計:本野精吾
  ◎施工:大林組
  ◎竣工:大正4(1915)年
  ◎構造:煉瓦造り3階建て
  ◎所在地:京都市上京区今出川通大宮東入ル元伊佐町
   ❖京都市指定文化財


この京都市考古資料館については、別プログにて既に紹介していますが、個人的に好きな建物という事もあり再び取り上げることにしました。
現在は京都市の考古資料館として使われている建物は、大正4年に西陣織物協会の会館として建てられたもので、設計はのちに京都高等工芸学校(現京都工芸繊維大学)の教授も務めた建築家・本野精吾が手掛けています。この本野という建築家は、20世紀初頭にオーストリアのウイーンやドイツなどで起きた最新の建築文化に触発されたそうで、デビュー作にあたる西陣織記念館でこれまで日本の洋風建築には無かったデザインの簡略化・幾何学的な構成というものに取り組んでいます。
そして出来上がったのがご覧の建物ですが、セセッションと言われる直線的な装飾や、ユーゲントシュティルと言われるヴォリューム感があるデザインが最新の建築スタイルとして好まれていた大正初期としては、かなり違和感がある作品だったと想像されます。また現在では日本国内で昭和初年頃から起きたインターナショナルデザイン・モダニズム建築ブームの先駆的作品という紹介もされていますが、その立ち姿は大正ロマンに溢れる風情があるように思えて仕方がありません。今から95年前、西陣の街並みに突如として現れた白亜の洋館に地元の人たちがどのような反応を示したのかも気になるところです・・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2010-01-30 11:30 | ■京都

京都平安女学院・昭和館

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◆平安女学院昭和館
  ◎設計:J・V・W・バーガミニ (John van Wie Bergamini)・・・・意匠
       内藤多仲・・・・・構造計算
  ◎施工:清水組
  ◎竣工:昭和4(1929)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造2階建て
  ◎所在地:京都市上京区烏丸通下立売西入ル五町目町172-2
   ❖国登録有形文化財


この平安女学院は、前回紹介した聖アグネス教会のすぐそばにある外壁の煉瓦タイルが印象的な建物です。
平安女学院と言えば、神戸の異人館群の設計で知られる旧校舎(明治館)が知られますが、残念ながら今回は撮影はできませんでした。しかしこの昭和館も、なかなか素晴らしい建築作品だと今回の訪問で改めて思った次第です。設計は東京・聖路加病院のチャペルを手掛けた事でも知られるアメリカ人建築家・バーガミニが担当。明治館や平安女学院の礼拝堂として建てられた聖アグネス教会と歩調を合わせつつも、昭和初期の建築らしい洗練された要素も兼ね備えています。明治館や礼拝堂と比較すると忘れられがちな存在かも知れませんが、この学校の伝統を今に伝える名建築と言えるのではないでしょうか。


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by tokyo-farwest-net | 2010-01-29 20:29 | ■京都

京都烏丸通りの日本聖公会聖アグネス教会礼拝堂

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◆日本聖公会聖アグネス教会礼拝堂(旧聖三一大聖堂)
  ◎設計:J・M・ガーディナー(James Macdonald Gardiner)
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:明治31(1898)年
  ◎構造:煉瓦造り平屋
  ◎所在地:京都市上京区烏丸通下立売角
   ❖京都市指定文化財


京都御所から烏丸通りを挟んで西隣に建つのが、赤煉瓦が美しい旧聖三一大聖堂です。
設計は立教大学の校長を務めた事でも知られるアメリカ人建築家のJ・M・ガーディナー(1857~1925)によるものです。ガーディナーというと、個人的には私がよく訪れている函館の遺愛女学院本館横浜山手の外交官の家のいかにもアメリカンと言った感じの爽やかな下見板張りの建築を思い浮かべてしまいますが、こちらは地に足が付いたような重厚な煉瓦造りの聖堂です。教会という事もありゴシック風のデザインは用いられていますが、天に延びるというより横に広がりを持たせたようなデザインがとても印象に残りました。またこの隣にある京都御所の森と違和感なく融合しているというのも、いかにも京都らしい光景と言えるのではないでしょうか・・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2010-01-27 20:27 | ■京都

京都三条通りの1928ビル、旧大阪毎日新聞京都支局

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◆旧大阪毎日新聞京都支局(1928ビル)
  ◎設計:武田五一
  ◎施工:大林組
  ◎竣工:昭和3(1928)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造3階建て
  ◎所在地:京都市中京区三条通御幸町東入ル弁慶石町
   ❖京都市登録有形文化財

京都三条通りの数ある近代建築の中でも異彩を放っているのが、この1928ビル。三条通り側の建物正面の一種独特なアールデコ風の装飾と、少しアクの強い外壁の色遣いは一度見たら忘れられないインパクトを持っています。設計は京都建築界の重鎮とも言うべき存在だった武田五一によるものですが、武田ならではの味が出た作品という評価も多くされています。
またこの建物、毎日新聞社の京都支局として長らく使われていましたが、現在は竣工当初からあった3階のホールなどを活用した市民向けの施設として使われています。

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by tokyo-farwest-net | 2010-01-23 08:23 | ■京都

京都三条通りのダマシンカンパニー、旧渡辺時計店

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◆京都ダマシンカンパニー(旧渡辺時計店)
  ◎設計:不詳
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:明治23(1890)年
  ◎構造:木骨煉瓦造り2階建て
  ◎所在地:京都市中京区三条通富小路東入ル中之町25

こちらの煉瓦造りの建物は、明治23年に時計店として建てられたもので、京都の三条通りに現存する洋風建築では最古参とも言える存在です。
今年で築120年になるこの旧時計店ごく普通に洋品店として使われている事も驚きですが、文明開化よりそれほど時間が経っていない明治20年代には、皆が驚くモダンな存在だったのではないかと想像してしまいます。またこの当時の洋館というと、洋風文化を日本流にアレンジした〔擬洋風〕のものが圧倒的に多いのですが、この旧時計店は本格的な洋風建築に仕上がっています。設計者・施工者については不明ですが、文明開化以降のハイカラな文化を積極的に取り入れようとした、当時の施主の心意気が伺える建物ではないでしょうか。

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by tokyo-farwest-net | 2010-01-22 23:22 | ■京都