京都三条通りのダマシンカンパニー、旧渡辺時計店
2010年 01月 22日
◎設計:不詳
◎施工:不詳
◎竣工:明治23(1890)年
◎構造:木骨煉瓦造り2階建て
◎所在地:京都市中京区三条通富小路東入ル中之町25
こちらの煉瓦造りの建物は、明治23年に時計店として建てられたもので、京都の三条通りに現存する洋風建築では最古参とも言える存在です。
今年で築120年になるこの旧時計店ごく普通に洋品店として使われている事も驚きですが、文明開化よりそれほど時間が経っていない明治20年代には、皆が驚くモダンな存在だったのではないかと想像してしまいます。またこの当時の洋館というと、洋風文化を日本流にアレンジした〔擬洋風〕のものが圧倒的に多いのですが、この旧時計店は本格的な洋風建築に仕上がっています。設計者・施工者については不明ですが、文明開化以降のハイカラな文化を積極的に取り入れようとした、当時の施主の心意気が伺える建物ではないでしょうか。
これも京都三条通の1928ビルを少し西に行ったところにあります。何しろ驚いた意匠の建物です。竣工が1890年(明治23年)と、民間の洋風商業施設として古い歴史を誇っています。現在はダマシンカンパニーという洋服店ですが昔は時計店だったそうです。木造建築2階建で壁の部分に煉瓦を使った建物で正面アーケードの三連アーチが印象的です。 なおダマシンとは、「象嵌」の意味だそうで、絹の高級和柄アロハシャツなどが並んでいました。 三条ダマシン 旧 家邊徳時計店 1890(明治23)年 登録有形文化...... more