東京日本橋の三越本店
2009年 11月 11日
◎設計:横河民輔(横河工務所)
◎施工:直営
◎竣工:昭和2(1927)年
◎構造:鉄骨鉄筋コンクリート造り
◎所在地:東京都中央区日本橋室町1
❖東京都選定歴史的建造物
戦前築の歴史的建造物が数多く残る東京の日本橋ですが、その中で代表的な建物と言えるのがこの三越本店でしょう。
皆さんもご存じのように三越は明治37年に西欧式のデパートメントスタイルを採用、大正3年には建築家・横河民輔(横河工務所)設計による鉄骨5階建ての新店舗を完成させています。しかし大正12年の関東大震災で以前の店舗が焼けたため、横河の設計により再建されたのが現在の店舗です。またタクシー乗り場などがある日本橋側の棟は昭和10年代の増築とのことですが、一体感あるデザインが施され違和感ない仕上がりになっています。
三越の建物外部のデザインは、大正期に竣工した先代の店舗のルネサンス調を継承したものですが、建物内の中央吹き抜けや細部のデザインは、この当時全盛を極めていたアールデコが用いられているのが特徴としてあげられます。買い物ついでにアールデコの装飾探しをしてみるのも、面白いかも知れません。豪華でありながら、大衆的で親しみやすいのがこのデパートの最大の魅力と言えるのではないでしょうか・・・・・・。
地下鉄の表示は当時のままでしょうね。
素晴らしいです。
地下鉄の表示は恐らく戦前のものではないかと思います。