東京タワー
2009年 07月 09日
◎設計:内藤多仲、日建設計
◎施工:竹中工務店
◎竣工:昭和33(1958)年
◎構造:鉄骨
◎所在地:東京都港区芝公園4-2
ここ数か月、横浜の建築紹介を続けてきましたが、本日から数回は東京港区の芝から三田にある近代建築を紹介していきたいと思います。そういう事で第1回目は東京タワー、高さ333メートルを誇る電波塔は東京のランドマークともいえる建造物です。
設計は大正末から昭和の構造学の第一人者である内藤多仲が担当したことはよく知られていますが、鉄骨の一部には戦時中使われた戦車等の廃材が使われているとのこと。私はその当時には生まれていませんが、戦時色一色だった暗黒の昭和初期から敗戦、そして復興期の日本にあってこのタワーの出現は人々に多くの希望を与えたのではないかと思います。今でこそ高層建築だらけの東京ですが、このタワーが長年にわたり人々から愛されているというのも、その美しいフオルムは勿論のこと、戦後日本の象徴的モニュメントだったからではないでしょうか?。
このところ建てられた無機質なビルにはない、温もりと力強さを感じてしまいます。