横浜三渓園・聴秋閣
2009年 06月 19日
◎設計:不詳
◎施工:不詳
◎竣工:江戸時代初頭(1600年代?)
◎構造:木造
◎所在地:神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1・三渓園内
❖国指定重要文化財
先に三渓園の臨春閣を紹介しましたが、個人的に三渓園にある建物のなかでお気に入りなのが、この聴秋閣。この時の横浜の建物探索時は、三渓園は探訪コースに入れていなかったのですが、途中で聴秋閣が特別公開されていることをチラシで知り、急遽立ち寄った訳です。
この建物は、徳川三代将軍家光が佐久間将監に命じて建てさせたという御茶屋だとのこと。茶室に続いてある一階次の間の造形や小川のせせらぎを建物横に通すなど、地形と共存した造りも面白いですし、どの角度から見ても様々な表情を見せる外観の意匠もユニークだと思います。
和風建築には疎い私ですが、三渓園というとこの聴秋閣を思い出してしまいます。秋の名が名づけられていますが、どの季節にでも絵になる名建築です。