横浜本牧の旧バーナード邸
2009年 06月 06日
◎設計:ジャン・J・スワガー
◎施工:関工務店
◎竣工:昭和12(1937)年
◎構造:木造2階建て、一部鉄筋コンクリート
◎所在地:神奈川県横浜市中区本牧元町
先日の横浜・山手カトリック教会に続き、チェコ人建築家:J・J・スワガーの設計作品を紹介させていただきます。
詳しい場所まではお教えできませんが、横浜本牧の某所にあるのがスワガー設計によるこの洋館です。現在の所有者については分かりませんが、昭和12(1937)年にイギリス人貿易商:E・V・バーナードの邸宅として建てられたものだそうです。横浜の外国人居留地域というと山手の印象が強いですが、時代を追うにつれ本牧方面に居を構える事例も多く見られたとのことですが、そのような事例としてもこのバーナード邸は貴重なものといえるでしょう。
またこの白亜の洋館で印象的なのが、建物中央の丸みを帯びた箇所。実をいうとこの内部が螺旋状の階段室になっているとのこと。内部写真は殆ど公開されていませんが、室内の豪華さが伺えます。現在は本牧の海岸線は埋め立てられ、かっての佇まいは偲べませんが、この邸宅の家主・バーナードも自然あふれる本牧の四季を堪能していたのではないかと、想像してしまう美しい洋館でした。
★参考・・・・・「都市の記憶 横浜の近代建築・Ⅱ」 横浜市歴史的資産調査会、平成8年
らせん階段がいいですね。保存状態も見事です。
次に横浜に行く機会があったら、ぜひ訪ねたいと思います。
内部は見れませんが、横浜ナンバーワンの邸宅ではないかと思っています。
ちょっと場所が分かりずらいですが、三渓園のすぐそばです。
是非一度お訪ねください。