横浜山手聖公会(クライストチャーチ)
2009年 05月 02日
◎設計:J・H・モーガン(J・H・Morgan)
◎施工:不詳
◎竣工:昭和6(1931)年
◎構造:鉄筋コンクリート造り1階・一部2階建て、地下1階
◎所在地:神奈川県横浜市中区山手町234
❖横浜市認定歴史的建造物
先日の山手111番館に引き続き、今回もアメリカ人建築家:J・H・モーガン(1877~1937)の設計作品を紹介したいと思います。
その建物とは山手聖教会、山手カトリック・双葉の鐘楼と並んで山手の三搭と呼ばれている建物です。
あまりにも有名な建物なので、余計な解説は必要ないと思いますが、鉄筋コンクリート製の外壁に大谷石を貼り、中世の城砦を思わせる重厚かつ端正な造り。また建物正面から見ると高さはそれほど感じないのですが、別の尾根道(山手は何本かの尾根道から形成されている)から見ると、その存在感に気付かされたりします。家々の間から、一瞬見える夕日に輝く教会の鐘楼は思わず息をのむ美しさです。
なおこの教会、昭和20年の空襲で延焼するなど度重なる不運に苛まれた建物ですが、そのつど修繕がおこなわれ人々の大事な祈りの場として使われ続けています。