東北学院大学本館・ラーハウザー記念礼拝堂
2011年 08月 27日
◎設計:J・H・モーガン(J・H・Morgan)
◎施工:不詳
◎竣工:大正15(1926)年・・・・・本館
:昭和7(1932)年・・・・・ラーハウザー記念礼拝堂
◎構造:鉄筋コンクリート造3階建て
◎所在地:仙台市青葉区土樋1
仙台で以前から見たかった建物が青葉区の東北学院大学。中世の城郭を彷彿させるこの校舎群はアメリカ人建築家:J・H・モーガンの設計により大正15年と昭和7年に建てられたものであります。モーガンは東京の丸の内ビルディング建設のために来日。その後も日本にとどまり、横浜を拠点に数多くの建造物を設計しましたが、その中で得意としたものの一つがミッションスクールの設計です。
モーガンは邸宅ではスパニッシュスタイル 、またオフィスや銀行建築などではアメリカンスタイルの古典様式などをやっていますが、ミッションスクールに関しては中世城郭風のゴシックスタイルを取り入れています。自らの信じる作品スタイルを貫き通すのではなく、依頼主の需要によってその作風を変化させていくというのも、モーガンの作風のユニークさとも言えるでしょう。また東北学院大学のモーガン作品、比較的小規模なものですがこのゴシックスタイルにより存在感が増大しているようにも思えます。さすがモーガンと言いたくなるような素晴らしい作品でした・・・・。
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★本館
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★ラーハウザー記念礼拝堂
東北大学の南側に隣接する東北学院大学。2006年に創立120周年を迎えたミッションスクールです。ここに著名な建築家、J.H.モーガン設計の建物が2棟並んでいます。モーガンといえば、藤沢市の自邸が二度に亘り消失したことで有名になりましたが、来日後、大正から昭和初期にかけて、横浜山手外国人墓地正門、関東学院中学校本館、横浜山手聖公会、旧根岸競馬場一等馬見場、山手111番館(旧ラフィン氏邸)、ベーリックホール、チャータード・ビル(旧チャータード銀行神戸支店)など数多くの作品を残しています。 この本...... more