日本基督教団神戸教会
2010年 08月 07日
◎設計:原科建築設計事務所
◎施工:大林組
◎竣工:昭和7(1932)年
◎構造:鉄筋コンクリート造2階建て、塔屋付き
◎所在地:兵庫県神戸市中央区花隈町9-16
先日紹介した兵庫県公館(旧兵庫県庁)を西300メートルほどの場所に建つのがこの教会です。天に延びるような鋭い塔が印象的なこの教会、神戸栄光教会と共に地域のランドマーク的な存在のようです。また塔屋周辺は昭和初期の竣工らしいモダンな洗礼を受けたゴシック調の意匠も見受けられますが、中世の西欧の教会建築にみられる伝統的なデザインで纏められています。
この教会の前は幹線道路で交通量は激しいですが、凛とした姿は世の中の喧騒をものともしません。久々にこの教会を見ましたが、その姿にいつまでも見入ってしまったものです。またこの界隈では震災を生き抜いた数少ない戦前築の教会でもあります。神戸を代表する教会建築としてお勧めしたい作品です。