川越の旧山吉デパート

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◆旧山吉デパート
  ◎設計:保岡勝也
  ◎施工:不詳
  ◎竣工:昭和11(1936)年
  ◎構造:鉄筋コンクリート造3階建て
  ◎所在地:埼玉県川越市仲町6-6


川越蔵造り通りに残る戦前築の洋風建築と言えば、ドーム屋根の旧八十五銀行本店:現埼玉りそな銀行川越支店(大正7年築)が代表的な建造物としてあげられますが、もうひとつ忘れてはいけないとても素敵な建物があります。それが今回紹介する旧山吉デパートです。
鉄筋コンクリート製3階建てのこのビルディングは、昭和11年に川越初の高級デパートとして建てられたもので、設計は先に紹介した旧八十五銀行の設計を手掛けた建築家・保岡勝也(1877~1942)が担当しています。保岡は明治末に三菱の営繕課に在籍し同社関連の建造物を数多く手掛けましたが、大正2年に個人の設計事務所を開設、それから間もない時期に川越貯蓄銀行本店(大正5年築:現存せず)、そして八十五銀行本店の設計を手掛けています。恐らく川越山吉デパートの経営陣は、そのような実績を買って保岡に設計を依頼したのでしょう。
建物の規模は大都市にあるデパート建築に比べれば小規模なものですが、竣工当初は屋上に庭園が設けられ、玄関周辺にはステンドグラス取り付けられるなどとても華のある建物だったようです。またこの建物今から数年前まで空き家の状態でしたが、現在は歯科医院として再生活用されご覧のような美しい姿へと生まれ変わっています。川越を訪れた際には是非とも注目していただきたい、昭和初期の川越のモダンぶりが伺える素敵な建物であります・・・・・。

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by tokyo-farwest-net | 2010-03-16 20:16 | ■埼玉・川越
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